大山 | 大山プロガイド協会

例年になく積雪少なく登山道が露出している箇所ありますが12本爪アイゼン必要。まめな着脱を

6合目から見た隠岐の島(写真撮影 山岳ガイド佐々木様)(2020.03.30 休暇村 奥大山)
6合目から見た隠岐の島(写真撮影 山岳ガイド佐々木様)(2020.03.30 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月26日 18:00発表
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日本気象協会提供 2024年5月26日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

3月24日(火)現在の大山ユートピアルートの最新情報をお知らせします。

午前9時の大山寺 快晴 気温1℃ 無風
お昼12時のユートピア  快晴 気温2℃ 微風

3月23日が「春分の日」で昼夜の長さがほぼ同じ頃です。
この頃を境に昼の時間が長くなってきますが、登山においてはやはり下山の予定時刻には余裕を持って行動しましょう。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、下界での話であって、山の中ではまだまだ寒い日が続きます。
特に今の時期は朝、昼、夜と積雪の状態がすべて変わってきます。
晴れていれば朝はツルツルで昼には緩んで、夕方からまた締まってくるという変化にはお気をつけください。

登山道の状況

今年は例年になく積雪が少なく、夏山登山道と同じ状況でユートピア方面も宝珠尾根で登山道が露出している箇所があります。
治山道路から下宝珠越までは残雪がありますが、およそ6割程度です。
下宝珠越から中宝珠越までも同じく6割程度の残雪ですが、中宝珠越から日陰の急坂の部分はアイスバーンになっている箇所があります。
上宝珠越から剣谷のトラバース部分、さらにユートピア小屋下部の稜線まで残雪が多いですがミックス状態が続きますので、アイゼンを履くかどうか悩むところだと思います。

基本は「危なそうだと思う前にアイゼンを履く」ですが、残雪が消えている場所も所々ありますので、登山道を傷めないようコマめにアイゼンの脱着をするのがベストです。

しかし実際はアイゼンを履いたまま歩いてしまうのが最近の傾向です。
登山道が痛むと同時にアイゼンも痛んでポイントが丸くなってしまう。
すなわち何ひとつ良いことはありません。
となると、ここでピッケルの出番です。

登山装備

冬山登山装備が基本。アイゼン、ピッケルなど必要です。
アイゼンは12本爪をお持ちください。
トラバースする斜面が多いために6本とか8本では役に立ちません。
トラバースする場所で正しい技術をもって歩かないと滑落します。

注意点

登山というのは楽しいスポーツですが、同時に危険も伴います。
他のスポーツ同様に慎重で経験豊富な人と登れば、格段に技術は向上します。
特に冬の大山においては無理は絶対に禁物です。
安全に楽しく登ってください。

■ピッケルの役目は基本は3点あります。
「バランス保持」、「滑落停止」、「足場を作る」です。

ピッケルのブレードの部分で傾斜部分に足場を作り、そこにカッティングで足を置きます。同時にスピッツェでバランスをとりながら次の足場を作るの繰り返しです。
ほとんどの登山者の方が真新しいピッケルを杖代わりに使われています。
広義で間違いではないですが、バランスをとることを意識して正しい使い方をしてください。

くれぐれも「豚に真珠」、「猫に小判」とならないように正しい知識と技術を学んでください。
ネットで動画をみて雪山に登れるほど甘いものではありません。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は?

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

夏至も近づき、大山は蒸し暑さを感じるようになってきました。飲料水は多めに用意して登山を楽しみましょう2023.06.12

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂台地からの眺め
  • 三合目の様子
  • ユキザサ
  • ギンリョウソウ
  • 山頂緊急避難小屋周辺の様子
  • 綺麗になった登山道
  • 象ヶ鼻から望む避難小屋と三鈷峰
  • 中宝珠越付近から見る三鈷峰
  • オオバギボシ
  • 倒木は除去しました
  • マイヅルソウ
  • 草鳴社ケルン付近からの眺め

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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