大山 | 大山プロガイド協会

例年より雪の少ない大山ですが、12本爪のアイゼンは必須。まだまだ厳冬期の装備でお願いします

山頂より剣ヶ峰を望む(2024.03.14 大山プロガイド協会)
山頂より剣ヶ峰を望む(2024.03.14 大山プロガイド協会)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

03/15(金) ※3/14の情報
9時の大山寺の天候 晴れ 気温+5℃
12時の山頂の天候 晴れ時々ガス 気温0℃
鳥取市の天気予報
明日
雨一時雪
8℃
3℃
明後日
晴のち雨
6℃
1℃
日本気象協会提供 2024年3月19日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
雨のち雪
9℃
3℃
明後日
雪のち曇
9℃
2℃
日本気象協会提供 2024年3月19日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

※佐々木淳一ガイドからの情報です

本日は山頂では時折西の風が吹き、視界がほとんどなくなりましたが他は晴天、ちょうど山頂付近だけ雲が流れていたようです。
暦の上では啓蟄(けいちつ)が過ぎました。巣ごもりしていた虫たちがぞろぞろ出てくる時期で、中でも春分の日の直前は「菜虫化蝶(なむしちょうとけす)」と言われ、アブラナや大根の花についている青虫が長い冬を越えてさなぎが羽化する頃と言われています。
これが長くて厳しい冬ではない今年は、ニュースでも「〇〇年ぶりの大寒波」などという表現がまったくなかったように思います。

登山道も雪が少なく、5合目から6合目付近の灌木も埋まることなく、「わかりやすい」一方で「歩きにくい」状態が続いています。
雪質は湿気をしっかり含んだ雪で、キックステップで問題なく歩けますが、下りはやはり12本爪のアイゼンが必要だと思われます。
このまま積雪量も一気に増えることなく、降っては融けの繰り返しになりそうです。

しかし大山はまだまだ厳冬期ですので、冬山装備は必ずお持ちください。まだまだ大山は天候次第で、厳しい状況が出てきますので、決して無理をしないでください。

ここ大山隠岐国立公園の東に位置する「三徳山」ですが、毎年4月1日が開山法要となっています。しかし登山道に雪も無くなれば入山は可能になります。
先日登山道整備に入山し、倒木とか枯れ枝、看板等の整備もある程度まで済ませてきました。
開山法要前であっても冬期規制解除があり得ます。今後の天候にもよりますが、およその目安としては今月半ばには入山できるようにしたいとのことです。

Facebook「くぼまさゆき」にて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100029865155796

登山道の状況

登山道には積雪があります。雪山装備が必須です。6合目から上は別世界だと認識して入山してください。

登山装備

大山は積雪期です。前歯のある10本または12本アイゼンを用意してください。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

★Facebook「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100029865155796

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。気軽にお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今月に入りほとんど雪が降ることなく一気に気温が上昇。しかし、装備は冬の装備で登山してください。2023.03.12

今年は融けるのも早く、ザクザクの残雪期の様相になっています。それでも、まだ多くの登山道は雪があります2023.04.03

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子
  • 山頂台地の様子
  • 6合目付近の積雪状況
  • 5合目付近のブナに積もる雪
  • 登山道入口の積雪
  • 山頂避難小屋と山頂方向の眺望
  • 9合目手前の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から