山道具はタフにできているが、メンテナンスや保管方法を間違えると大きく寿命を縮めてしまうことになる。具体的には、家に帰ってからも正しい保管のためにひと手間が必要なのだ。いつまでもベストコンディションを保つために徹底しよう。
干して乾燥させよう
テントやシュラフは必ずしっかり乾燥させる。山で使う場合はほとんどの場合に湿気を含み、これを放っておくのは完全なNG。素材の機能低下だけでなく、カビやにおいの元となり、こうなるとお手上げだ。
できるだけ風通しの良い場所に拡げておくように。ただし直射日光に何日も?さらしておくのは薄いナイロン地などを痛めることになるのでご注意を。
テントを水洗いできるが、乾かすのが大変になってしまうので、汚れは雑巾で拭いて落とそう。下記の「洗濯はできるの?」も合わせて読もう。
自分でも修復できる
手入れをするうえでのメリットは痛んだ箇所が見つけられるということ。引き裂きや穴、ほつれなど明るい場所で手に取るとよく見つけられる。
破れた箇所を塞ぐのに最適なのがリペアシートだ。シュラフなテントと同じナイロン素材で糊もしっかりしているので、そのまま使い続けることができる。見た目がイヤならメーカー修理に出して同素材をあててもらう方法もある。
ポールの破損やテンションコードの状態もよく見ておこう。
リペアシートはアウトドアショップで手に入れることができる。テンションコードの替えなどテントの小物類も購入可能だ。
汚れを落とそう
ペグの泥を現場で落とすのはほぼ無理なので、帰宅したら水洗いしてあげると良い。ただしどうせまた使うものなので、ピカピカにする必要もないかもしれない。
洗い終わったらしっかり乾かしてからしまおう。また、曲がってしまったペグがあれば直すか新しいものを次のために用意しておこう。
テントもシュラフも洗える
ダウンシュラフ(ウエア)には専用洗剤があり、それを使うと機能を維持しやすい。一方、テントなどを洗う場合はよっぽどの場合で、グランドシート部分を薄めた洗剤で拭く程度でかなりの効果が期待できる。
各メーカーが情報を出していることもあるので参考にしてみよう。
自宅に大きいたらいを用意するのが難しい場合は浴槽をたらいの代わりにして使おう。シュラフは洗濯後乾燥機にかけるか、なければ平干しにしてダウンが偏らないように気をつけよう。