玉峰山たまみねさん
写真:岡本良治   仁多郡仁多町亀嵩付近からの玉峰山
 奥出雲では、古くからタタラ製鉄が行われてきた。花崗岩の風化した真砂(まさ)地帯を持ち、豊かな森林と水に恵まれたからに他ならない。玉峰山もこうした奥出雲仁多の地にあり、奇岩や滝、沢が点在する変化に富んだ山である。
 山名の由来は、山中に玉上神が祭られたことと『出雲風土記』(733年)にある。この社(やしろ)は中世に三沢氏が築城の際、山裾に奉遷され、明治41年に湯野神社の境内に分祠された。
 松本清張の『砂の器』の舞台として知られる亀嵩(かめだけ)の町から、標識に従って東に約2km行くと森林公園管理棟の建つ登山口だ。山中には全長10km余りの周回路と、その途中から尾根沿いに山頂に至る道が整備されている。滝が次々と現れる沢沿いを登り、30分で頂上への分岐に着く。分岐から小窓岩を抜け、中海、島根半島、大山、三瓶山などの眺めを楽しみつつ30分ほど登れば山頂だ。展望はよい。
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