国師ヶ岳こくしがたけ
 
三百名山
 
写真:渡辺千昭   三宝岩からの国師ヶ岳
 奥秩父の盟主といえば、誰もが金峰山と答える。五丈石を屹立させた特徴ある山容なので、充分説得力がある。だが、国師ヶ岳の南の北奥千丈岳が2601mで一番高い。
 国師ヶ岳もこの山続きにどっしりとした山。金峰山から東を見れば、大弛(おおだるみ)峠を隔てて堂々と胸を張って、ドンと構えている。一等三等点の貫禄を備えている山だ。岩がちの平らな頂上の南西が開け、富士山や南アルプスなどの展望が得られる。大弛峠から約1時間。
 この国師ヶ岳に最初に登った登山者は、27歳で早逝した荻野音松24歳、明治39年8月のこと。記録は『山岳』第2年2号(明治40年発行)に「国司岳紀行」の題で発表された。
 国司は大化改新の地方長官のことである。また、国師とは天皇から徳の高い禅僧に授けられた称号でもある。でもこれでは、どちらも山名の由来に結びつかないようである。
●山域
奥秩父
●都道府県
山梨県 長野県
●標高
2,592m
●2万5千図
金峰山
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