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錦秋の涸沢  夢叶う 「いつかこの橋の向こうへ」

上高地~明神~徳沢~横尾~涸沢( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 10人 (ポンタポンタ さん 、ほか9名)

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行程・コース

天候

1日目:快晴、2日目:大快晴、3日目:曇り→雪→雨、4日目小雨→曇り→晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:松本駅~上高地BST
復路:上高地BST~沢渡(乗換)~松本駅

この登山記録の行程

《1日目》
上高地BST(13:00)・・・明神(14:10/14;25)・・・徳澤園(15:10)

《2日目》
徳澤園(8:30)・・・横尾(9:40/9:55)・・・本谷橋(11:20/11:45)・・・涸沢ヒュッテ(14:30)

《3日目》
涸沢ヒュッテ(8:00)・・・涸沢小屋(9:50/10:20)・・・涸沢ヒュッテ(10:40)
涸沢ヒュッテからパノラマコースの途中まで(10:14/1140)

《4日目》
涸沢ヒュッテ(8:00)・・・横尾(8:50)・・・徳澤園(9:50/10:20)・・・明神(11:10/11:20)
・・・上高地BST(12:10)

コース

総距離
約34.9km
累積標高差
上り約1,700m
下り約1,699m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

いつか行きたいと思っていた錦秋の涸沢
二年前の夏、河童橋~横尾を往復
横尾大橋の上から屏風岩や本谷橋を歩いている自分をイメージ
対岸へは行かず、橋の真ん中でいつか橋を渡って涸沢へ行くと誓った。

あれから二年・・・。
3泊4日(徳澤園1泊、涸沢ヒュッテ2泊)
どうしても涸沢で過ごしたくてこの時季の混雑を承知で涸沢連泊。
余裕のある行程で涸沢、上高地を十分満喫、自然の美しさに感動し、
愉快な仲間たちと有意義な日々を過ごすことが出来た。

《第1日目》快晴
上高地バスターミナルにはバスがいっぱい止まっている。
平日なのに夏の繁忙期と全く変わらず、人気の高さを改めて感じる。

身支度をして左岸コースで河童橋~明神~徳沢へ
快晴でさわやかな空気の中、これから始まる山旅に胸を躍らせる。
黄紅葉する樹木はあまりないが、秋の気配が漂っている。
明神館のそばにある木が色づいていた。
3日後の帰りにはもっと色づいているだろう。
しばらく樹林の中を歩いていると目の前が広がり、横尾の尾根と中山が見える。
この急に広がる景色に気分はリフレッシュ、そうしているうちに徳澤園に到着。

日本一贅沢でおもてなしの山小屋(相部屋)「徳澤園」
スタッフの方々は大変感じ良く、利用者のことを考えて下さっているのが伝わってくる。
登山でこの先に行くわけではないのにわざわざここまで来て
徳澤園に泊りたいという気持ちがよくわかる。

相部屋と言っても大部屋ではなく、個別になっているので気楽。
お風呂は明るく広めでガラス越しに外が眺められ露天気分。
乾燥室も明るく清潔、洗面所も使いやすく水とお湯が出ます。
もちろんトイレもきれい。
ドアを開けたら便座のフタが開いた。(お風呂のトイレ)

入浴後、濃厚美味ソフトクリームを食べてお土産を見ていたら夕食の時間。
お料理もお出汁からとっていて薄味でやさしく、季節感があり一つ一つ丁寧で美味しい。
暖炉の暖かさが眠りを誘う。
早めの就寝、ぐっすり眠る。(-_-)zzz

《第2日目》
初夏のような大快晴 徳沢~横尾~涸沢へ
清々しい緑の中を15分ほど歩くと新村橋
ちょっと寄り道して橋を渡って戻って来る。
約1時間で横尾に到着。
ここは涸沢と槍ヶ岳の分岐、多くの人で賑わっている。
横尾大橋を眺め二年前を思い出す。

「いつかこの橋の向こうへ」

いよいよ夢が叶う瞬間がやって来た。
わくわく、ドキドキしながら橋を歩く。
対岸に右足が着地「やったー!」飛び跳ねたい気分だったが、
何事もなかったように歩を進める。

屏風岩が見えて来た。
今日はクライマーの姿はないようだ。
屏風岩を仰ぎながら約1時間、土の道から石の道になり
川の流れる音が聞こえてくると本谷橋
横尾と涸沢のほぼ中間地点
マイナスイオンたっぷりの河原で徳澤園のお弁当で昼食タイム

この先から登りの始まり。
屏風岩の裾を回り込むように高度を上げていく。
大きな石がゴロゴロしているが、整備されているのでとても歩きやすい。
光輝く黄紅葉の樹木の中を進むとガレ場に出る。
落石多発地帯、速やかに通過する。
しばらくすると目の前が開け、黒々した岩山と涸沢ヒュッテの幟が小さく見えた。
ヒュッテへの道標は左だが、右方向に(涸沢小屋)行き、紅葉と眺めを楽しんだ。
青い空に紅葉が映え見事だった。

ヒュッテに到着、テラスでおでんとホットミルクでひと休み。
360℃の大展望に空を飛んでいる気分になる。
夕食は品数豊富で有難いことにお湯やお茶をたっぷり飲め、水筒にも入れられる。
夜空の星を期待したが、朧月の満月で空は明るく星の輝きは弱かった。
暗い空間の中、黒い山に石ごろごろの部分が白く浮かび上がるさまに圧倒される不思議な
美しさがあった。

《第3日目》
雲り
涸沢カールは前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳の3000m級の名峰に囲まれた舞台。
この舞台をゆくっり散策する。
大自然の中、「秋」という名曲(風景)を様々な楽器(木々や植物)が奏でている。
赤、橙、黄色、緑の音が見事に調和した素晴らしい曲に大感動!
またこの演奏を聞きに来たい。

涸沢小屋でおでんやおはぎ、ヒュッテのお弁当で休憩。
新村橋へ向かうパノラマコースを名ガイドと共に少し行ってみる。
カール全体やまた違った山容や紅葉を眺めることができた。
ヒュッテに戻り、テラスでお茶パーティー
何回も乾杯をして話が弾んでいるうちにガスが下り、雪が降り雨になった。
夜中もずっと降っていた。

《第4日目》
小雨→曇り→晴れ
小雨の中を下山。
風もなく、冷たい雨ではないので寒くない。
きれいな秋を焼き付けて歩く。
下りは早い。あっという間に本谷橋、横尾に着いた。
雨はいつの間にか止んでいた。

徳澤園でカレーの昼食
油っぽくなく食べやすくて美味しい。
休憩もあっという間に終ってしまった。
明神へ向かう途中に空ではなく、川の上に目線の高さに虹が見えた。
すごい!ラッキー!
虹を見たのは嬉しいけど、バスターミナルが近づいている。
まだ帰りたくない。でも時間は進んでいく。
上高地とお別れするのが悲しい。
開山期間中、小梨平や徳沢でテント生活して上高地の住人になろうかと本気で思った。

バスの中で初日からのことを一つ一つ思い返す。
大自然がつくり出す素晴らしい風景、忘れることはない。
「いつか橋の向こうへ」は「いつか奥穂高へ」となった。
いつか奥穂高へ行き、登山記録を書くことを実現したい。

帰りに入浴した松本駅近くにある「瑞祥 松本館」
広くてお風呂の種類もたくさんあり、おすすめです。

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フォトギャラリー:86枚

バスターミナルにはたくさんのバスが・・・。

身支度をして出発

素晴らしい天気

明神館

3日後の色づきはどうかな?

徳澤園が見えて来た。

お世話になりまーす。

贅沢な相部屋
居心地が良い。

充電できます。

夕食メニュー

お出汁からとっていて薄味でやさしい味
すべてが美味しい。

《第2日目》涸沢に向かって出発

新村橋

寄り道 
橋を渡って戻っる。

この先のパノラマコースは厳しい道のり⚠
元のコースに戻ります。

横尾尾根と中山 
目の前に広がる

横尾
奥穂高と槍ヶ岳の分岐

横尾大橋
念願の橋を渡って対岸へ

2年前、橋の真ん中でいつか涸沢へ行くと誓った。
いよいよ・・・。

屏風岩

岩小屋跡

本谷橋

川の流れを聞きながら休憩

徳澤園のお弁当

落石多発地帯

速やかに通過

山が近づいてくる。

涸沢ヒュッテは左
紅葉をみながら寄り道のため右へ

小さく奥穂高山荘が見える

タヌキ岩
タヌキというよりトトロにそっくり

涸沢ヒュッテ

オーナーの山口さんの声がきこえてきそう

テラスからの眺め良し

ホットミルクとおでん
美味しい

雲がなく稜線くっきり

日が沈む・・・。

涸沢小屋

品数豊富な夕食

《第3日目》モルゲンロート見れなかった。

これからカールを散策

部屋の近くのナナカマド
葉は落ち実がなっている。

パトロールありがとう!

くっきり常念岳

前穂北尾根山稜

涸沢槍

燃ゆる紅

ここのナナカマドはまだ紅葉

トトロが見守っている。

ヒュッテのお弁当と涸沢小屋のおでんとおはぎ
美味しい

カール散策終了
ヒュッテから新村橋のパノラマコースを少し歩く

お茶&お酒パーティー

ガスったと思ったら雪が降りだした。
屋根のある席でホットミルクとホットカルピスで何度も乾杯

《第4日目》
徳沢~明神館で虹を見る。

梓川上に目線の高さできれいなアーチ

色づきが濃くなっていた。

まだ帰りたくないと振り返る。

河童橋が見えて来た。

松本駅付近の「瑞祥 松本館」で入浴
ゆっくり

松本駅

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 健康保険証 行動食 トレッキングポール

みんなのコメント

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  • こんばんは! 念願の涸沢登山行、お天気にも恵まれ良かったですね。ポンタポンタさんの楽しそうな様子が目に浮かびました。紅葉も素晴らしいです!

  • がっさんのじいじさんへ
    涸沢は本当にいい所でした。
    360℃見渡せ、くっきり見える山並み、空と紅葉と白い山肌の「色」が見事でした。
    残念なのは朝日に赤く染まった山が見られなかったことです。
    いつかモルゲンロートを見に行きたいです。

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