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剱岳 剣山荘1泊2日

( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (matsu さん 、ほか1名 )

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行程・コース

天候

1日目 雨  2日目 晴れ

利用した登山口

室堂ターミナル  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 扇沢までマイカー
トロリーバス → ケーブルカー → ロープウェイ → トロリーバスを乗り継ぎ 室堂へ 

この登山記録の行程

【1日目】
室堂ターミナル(09:00)・・・ミクリガ池(09:15)・・・エンマ台(09:20)・・・雷鳥平(10:05)・・・別山乗越(12:05)・・・剱澤小屋(12:45)・・・剣山荘(13:15)

【2日目】
剣山荘(04:40)・・・一服剱(05:20)・・・前剱(06:30)・・・平蔵のコル(07:20)・・・剱岳(08:00)[休憩 20分]・・・平蔵のコル(08:50)・・・前剱(09:40)・・・一服剱(10:30)・・・剣山荘(11:00)[休憩 40分]・・・剱澤小屋(12:20)・・・別山乗越(13:20)・・・雷鳥平(14:40)・・・エンマ台(15:40)・・・ミクリガ池(15:45)・・・室堂ターミナル(16:00)

コース

総距離
約15.9km
累積標高差
上り約1,956m
下り約1,956m
コースタイム
標準14時間35
自己14時間35
倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

室堂に到着し外を見ると憧れていた景色とは程遠い雨と風。
ここで諦めて散策するだけでも良かったが、剣山荘の営業期間最終日のめたこの日を逃すとまた翌年になってしまう。またというのは前年も登れなかったためである。
建物の出入り口付近で憂鬱な気持ちのまま雨具関係の準備。実は山を登るために雨具の準備は初めて。なぜかというと雨の時には山に登らないからだ。二人とも行きたくない気持ちはあるものの初めに諦めの言葉をかけてしまった方が負けた感があるため無言で雨具の装備を整える。私が憧れている釼岳への登山だからだろう。
お互いの準備が整ったところで、外に出る。心の中では行きたくないという気持ちと最終日だから行けるところまではと、心が交差する。お互いどちらからというわけでもなく小屋へ向かう意思を固めて歩き出す。

立山も大日岳も何も見えない遊歩道を黙々と歩き、時折歩き出したことを後悔するぐらい横から雨と風が吹き付ける。
前回立山に登った時にキャンプをした雷鳥沢からも立山を見ることができなかった。
テント場を越え浄土橋を渡る。そこからは、御前宿舎までの雷鳥沢の登りが待っている。
雷鳥沢の登りは可もなく不可もなくただただレインウェアを着ているための蒸れとの戦い。
御前宿舎に着くころには小降りになってきたのでレインウェアを脱いで御前宿舎に到着。
腹ごしらえのため休憩室でカップめんをいただき英気を養い、いざ出発というときには心が折れるぐらいの土砂降りに見舞われている。それでも小屋までは行かなくては。
小屋までは下り坂。雨のせいで気持ちも下り坂。
加えて、相方はこんな目に合わされているため私を恨む。
晴れない天気と気持ちのままだったが小屋が目の前に現れると安堵と開放感が襲い、身体が小屋に吸い込まれた。

みんな濡れたレインウェアを乾燥室に干しているため渇きそうにも無かった。
初めての小屋泊のため丁寧に説明してくれる従業員の言葉を聞き逃さないように説明を受ける。
部屋に入ると二段になったベットが左右にあり、入って左側の上の段の真ん中だった。
比較的空いているように感じるが、小屋が初めてなのでわからない。
おいしい食事をいただき、翌日の天気が気になりながら眠りに着き翌朝を迎える。

前日の夜に準備をしていた頂上アタック用のザックを背負い食堂へ。
食堂にはスープなどが用意されていて、心の準備を整えながらお腹の準備も整え食堂を後にし登山靴を履く。
靴を履き外へ出ると前日の天気が嘘のように星が見える。
朝日が昇っていない登山道をヘッデンを付け慎重に登る。ここは百名山最難関と言われる釼岳。慎重になりすぎて損はないはず。まずは一つ目のピーク、一服釼。そこから前釼岳まで登るまでの間に陽が出てきた。
それから前日の下った気持ちでも登ってきたご褒美がすごかった!下界にできた大雲海。そして影釼岳。ブロッケン現象。山の特殊現象のオンパレード。
ルートは、岩稜帯特有のザレ場が多く浮石が多い登りにくいルート。逆に鎖場の直登の方が登りやすいように感じた。
登りと下りでルートがわかれる辺りから、三点支持を要求される場所が多く出てきた。
有名な鉄の橋も写真で見てきたものより高度感はない。その先のトラバースも思ったほど高度感は無かった。
いくつかピークを越えながらやっと、タテバイに着いた。
ここは順番待ちをしていて格好の休憩場所だ。
見るからに難しいように感じるが足場には長めのボルトのおかげで足場はしっかりしている。ボルトが無ければかなり難しい難所となるがボルトを設置していただいているおかげで、難なく登ることができる。タテバイの最後だけ少し力で登る箇所があるがここもそれほどシビアになることも無いように感じた。それもこれも足場と鎖のおかげです。
ここを抜けると頂上へ向けて道なりに歩くのみ。

ついに念願の頂上の祠を目視!感極まる中無事登頂。
頂上の記念写真をみんなで順番に撮影し、満喫するが今日中に扇沢まで行かなくてはいけないので下山開始。

事故の大半は下山時に。このことを思いながら下山する。
そこで現れるのがヨコバイ。
ここも高度感自体は無いように感じる。
まずは、垂直に下り、下りきった所からトラバースへ。トラバートの一歩目がポイントらしくわかりやすいようになっている。ただ、一瞬トラバースの一歩目がわかりにくいのも確かだ。
赤い目印が無ければなかなか厄介に感じるが、手入れの行届いたルートに感謝。
そのあとも岩の割れ目に沿ってトラバースして無事に難所を終えられた。
この後に垂直のはしご。立派なオールステンレスのはしごを下るが私はここが意外と高度感を感じる場所だった。
平蔵の避難小屋を横目に有名な難所を終えたが、実は釼岳ではここからが事故率の高い場所らしい。緊張の途切れと疲れからつまずいて滑落という流れの様だ。
来た道を下る部分と、下り専用の部分を交互に通過しながら進む。
一服剣の頂上から小屋を見つけると、もう少しとの思いとまだか?の思いが交互に押し寄せる。
ザレ場を下りながら小屋をめざし、行は暗かったルートを下り、やっと小屋に着いた。
その時、念願の釼岳に行ってきたんだと思いがこみ上げる。

まだまだ、この日の最終地点ではない為、帰りの準備をし出発をする
行にはわからなかったルートの全容がわかり初めてのルートのように感じる。
景色が良くほんとにいいルートだ。
どしゃ降りだった剣御前に着き、一休みののち室堂まで歩く。
みくりが池あたりから前日は見なかった外国人が多いことに気が付く。
そして観光客。ここは紛れもなく普通の観光地なのだ。前日の雨でそれを忘れていた。
意外と辛い階段のアップダウンを超えると室堂に着いた。
室堂から2時間。扇沢に到着して念願の釼岳登山を終えた。

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装備・携行品

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登った山

剱岳

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2,999m

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