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29-43 初冬の絶景、ラッセルでヘロヘロ

岩手山( 東北)

パーティ: 1人 (ハンター さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 馬返し登山口へのアクセス路上に駐車、馬返し登山口から入山

この登山記録の行程

馬返し登山口(07:13)…0.5合目(07:46)…1合目(08:05)…2合目(08:24)…2.5合目(08:31)…新道3合目(08:47)…4合目(09:20)…7合目(11:39)…八合目避難小屋(11:51)…岩手山山頂(12:52)…八合目避難小屋(13:23)…7合目(13:29)…4合目(14:2)…2.5合目(14:51)…2合目(14:55)…1合目(15:06)…馬返し登山口(15:42)

所要時間:8時間30分(休憩含む。)(コースタイム:8時間25分(1.01倍))

コース

総距離
約10.5km
累積標高差
上り約1,461m
下り約1,461m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

毎年、恒例ともなった11月初冬、雪の少ないこの時期の岩手山山頂からの景観の素晴らしさに魅せられ、今年も登るべく機会を伺う。11月に入り、悪天候の日々が続く中、比較的風の弱い好天のこの日を待ち焦がれ、早々に計画する。
前日の27日に岩手県警に登山計画をメール送信する。今回は、当日の天気予報を最終確認をした後、自宅を出発とする。
28日、満天の星空の中、4時に自宅を出発、八戸道、東北道を走行し、未だ真っ暗な5時45分、馬返し登山口の駐車場へのアクセス路に到着する。路面には25cm程の積雪があり、轍に沿って走行するも車体の底が雪に乗り上げてしまい身動きの取れない状態となる。タイヤチェーンを履かせるが、雪に乗り上げた車体では、タイヤは空回りをするばかり。
後方から、こちらへ向かう車両を2台確認、1台はこの状況を察知したのか、早々に脇道に車を停め、もう1台は、こちらに向かい、後方に車を停めると、男性1名が手助けのため降りて来た。状況を見て、車を動かそうと押してくれたり、スコップで路面の雪をかいてくれたりするも、車は全く動かず。そうこうしてるうちに、脇道に車を停めた男性1名がやって来て、「昨日も1台、ここで動けなくなっていたよ。」と言う。現在の気温マイナス10℃、氷化した雪の解ける気温ではない。今日は日中の気温が上がるとの予報であったので、雪解けを期待し、ここで車を放置とした。手助けをして頂いた、秋田からの男性には本当に感謝である。
この事態で1時間以上も時間をロスし、7時13分、馬返し登山口から入山する。
前日にヤマレコのyamazukin1gouさん他2名による、4合目までのラッセル、トレース造りのおかげで4合目までは難なく進む事が出来た。ヤマレコのyamazukin1gouさん他2名の方々、ありがとうございました。先行していたヤマレコのgikyuさんは4合目で長い休憩に入る。4合目から先は、地面の見え隠れする岩稜帯がしばらく続き、秋田からの男性が先行し、トレースを付けて行く。岩稜帯を抜けると、その先は腰辺りまで積もった雪が行く手を阻みだす。先行者に追いつき、秋田からの男性が「これ以上は無理かも、今日は、ここまでで終わりですかね。」と言うので、ラッセル交代。今日の天候を逃せば、再び強風の日が続く予報であり、岩手山は真冬の様相に変わるはずである。柔らかい雪は踏み固まることなく、木の枝を掴んでは、身体を無理やり引きづり上げながら、トレースを造る。ヘロヘロになったところで秋田からの男性とラッセル交代、と、数メートル行った所で雪質の固い場所に出て、雪上を歩けるようになる。ラッセルもこれで終わってくれと、祈るような気持ちになる。と、後方から昨日トレースを造ったヤマレコのyamazukin1gouさん、takaTakasさんの2名と合流、強い味方がやって来た気分である。我はヘロヘロ状態が回復せず、先行してもらう。休憩していたヤマレコのgikyuさんも上がって来る。ここから先は、ラッセルすることなく、先行者のトレースを辿るのみとなる。
7合目の標柱を越え、八合目避難小屋に到着、八合目避難小屋を目の前にするのは初めてである。空は深い蒼色、正面には真っ白の御鉢、あれを登ればどんな景色が待っているのであろうか、期待で胸が膨らむ。
御鉢に出ると点在する観音様には、とげとげしいエビの尻尾が出来ている。雪はさほど積もってはいない。この場所で強風が吹いているが故の景色であろう。
12時52分、岩手山山頂に到着、北を見ると岩木山、八甲田連山、戸来岳が、西には秋田駒、和賀山塊、その奥には鳥海山、南には焼石連峰、東には早池峰山と姫神山が確認できる。雪の鬼ヶ城、御苗代湖の湖面は氷で白くなっている。さっきまでヘロヘロだった事を忘れてしまう素晴らしい景観、まさしく絶景である。
ずっと居たい気分だが、日暮れも早い。写真とビデオの撮影をして下山の途に就く。
最高の気分・・・最高の景色・・・独りだと、多分辿り着けなかったであろう・・・そう思うと、出だしからの車のトラブルやらを考えると、周囲の人との協力や優しさというものは、人生不可欠なものと教えられた気持ちである。
最後まで安全を期して、ゆっくり下山する。他の方の下山スピードの速さに少々驚きを感じた。
15時42分、馬返し登山口に到着、ここからの問題は車の下の雪が解けているかが心配である。車に到着し、無事可動状態を確認、この時点で、無事下山となる。

今回の山行は、人生観までも教えられた感じで、岩手山、いつもながら先生の様なお山と、感謝するばかりです。
また、秋田からの男性からの心遣い、本当にありがとうございました。

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フォトギャラリー:69枚

登山口から200m程下った所でスタック。FFは要注意です。皆さんも気を付けましょう。

車はここで放置

馬返し登山口、初めての登山道です。山頂まで5.7kmの道のりです。

登山口の案内板

綺麗なトレースがついています。

日差しが眩しい。

見事なトレースです。

凸凹も少なく、歩きやすかったです。

青空が綺麗です。

1合目標柱

祠に山行安全を祈願します。

最高の天気です。

ほぼ無風状態。

2合目

2.5合目標柱、新道に進みます。

3合目標柱、山頂まで3.5km、順調です。

右に早池峰、左に姫神、岩手三山!

奥に焼石連峰

空の色が濃いですね~。

4合目、ここまで綺麗なトレースが出来ていました。

岩稜帯、先行の秋田からの男性

多分標識でしょう。

ここら辺りから風が出て、レイヤーします。

下界の景色が広がります。

御鉢が見えました。ラッセルでヘロヘロ状態です。

7合目標柱

御鉢

早池峰方向

姫神方向

八合目避難小屋が見えてきました。

蒼と白の世界

盛岡方向

八合目避難小屋

不動平避難小屋が見えます。

御鉢への登り。

御鉢到着、山頂を確認

雪は薄っすら

秋田駒、和賀山塊、その間の奥に鳥海山

アップ

焼石連峰方向

観音様のエビ、尖ってます。

御苗代湖も凍ってます。

雪の鬼ヶ城、綺麗ですね。

早池峰方向

秋田からの男性、下山。本当にありがとうございました。

山頂到着

三角点

タッチ

岩木山

八甲田、戸来岳

御苗代湖と鬼ヶ城、右手奥に森吉山

下山に掛かります。

平笠不動避難小屋が見えます。

妙高岳、後方に早池峰

秋田駒、和賀山塊

全ての観音様にエビ

雪の鬼ヶ城

八合目避難小屋

7合目標柱、登山口まで3.6km

あそこまで、遠いですね。

何合目?読めません。

4合目

2.5合目、あと2km

薄っすらと暗くなってきました。

夕日に赤く染まる早池峰山

2合目

1合目、あと1.5km

登山口到着です。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 ライター
カップ アウターウェア オーバーパンツ バラクラバ オーバーグローブ アイゼン
スノーシュー
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ、携帯電話

みんなのコメント

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  • 最高の天気でしたね。
    そして、すごい雪なのに登頂ってすごいですね!
    冬の岩手山、自分でも登れるかなぁって考えてましたがどうやら無理なようです(涙)

  • 当日、私を含め7人の登山者がありました。ラッセルがなければ、体力的にも問題無いと思いますよ。これからの時期、積雪量は多くなりますが、雪質は固まると予想します。問題は、風と気温になると思います。
    標高差からみると、岩木山とさほど変わりませんので、大丈夫と思います。

登った山

岩手山

岩手山

2,038m

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