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秘剣かえる返し 小次郎ゆかりの権現山周遊

権現山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 越前市水間町へ。「柳の滝」を目指す。分かり辛い場合は、小次郎公園を目印にするとよい。公園付近まで来ると「柳の滝」の看板もちらほら。部落を通り抜ける細い道を通って「柳の滝」を目指す。駐車場は5、6台程度。トイレあり。

この登山記録の行程

登山口駐車場(15:01)・・・裏参道(滝めぐりコース)・・・不動滝(15:04)・・お釜滝(15:10)・・・布滝(15:15)・・・窓滝(15:29)・・・こもり穴(15:38)・・・夫婦滝(15:45)・・・松ヶ嶽神社の大モミ(15:56)・・・権現山頂上(16:00)・・・表参道・・・大杉(16:13)・・・登山口駐車場(16:27)

コース

総距離
約2.9km
累積標高差
上り約474m
下り約481m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

自称急登ハンターを始め、自称◯◯の呼び名を幾つか持っているが、今日は自称滝ハンターとして、福井県内では池田町の龍双ケ滝に並び大好きな滝スポットと、それにちなんだお勧めの山コースを紹介します。
一路、車を目的地の今立町(今は越前市に統合)は権現山(ごんげんさん)へ。実は、今立町は、剣豪として有名な佐々木小次郎の生誕地と言われており、権現山はその佐々木小次郎が幼少のころから剣の修行を行った場所とされています。ちなみに、自分の第二の故郷と呼ぶべき岡山(正確には岡山の作東)は、宮本武蔵の生誕地とされていることから、なんとなく佐々木小次郎と宮本武蔵には個人的に縁があると勝手に思い込んでいます。笑。
脱線したので話をもとに戻すと、権現山にはツバメ返しの伝説にゆかりのある「柳の五滝」と呼ばれる五つの滝があります。それぞれ特徴的な装いをしていて、一つひとつの滝がとても見応えがあります。登山をしながらこれだけの滝を愛でることが出来るのは、とても嬉しいことです(近くでは滋賀の八淵の滝めぐりとか、秘境とよばれる大杉谷渓谷とか大好きな場所は幾つかありますが)。
また、お勧めの理由は、滝だけではありません。そもそも権現山は、大宝元年(701年)泰澄大師によって開山されたと伝えられる信仰の山で、山頂には松ヶ嶽神社(まつがたけじんじゃ)が鎮座していて、途中にある松ケ嶽神社の大モミや下山途中の名前はないもののこれまた趣のある大きな樹があったり、また平家の落武者が隠れていたとされる大きな岩があったりと、標高565mの低い山ながらパワースポット&見どころ満載の超お勧めの山なのです。
ただ、登山と呼ぶにはあまりにも短い距離なので、今日は恒例のミッションを設定することにしました。実は山頂の松ヶ嶽神社には半鐘が設置されていて、登山者が自由に鳴らすことができるようになっています。この半鐘がそれはそれは美しい音色なのです。この音色を夕暮れの里に届けたい!これが今日のミッション。
と言うことでスタートは15時ちょうど。ひっそりと静まり返った駐車場。こんな時間に登る人は当然ながら誰もいません。秋というかすでに季節は冬。よって、陽はつるべ落とし以上の速さになります。今日の日の入りは16時46分となっているので、あんまりゆっくりはしていられません。
駐車場わきにある「柳の滝登り口」から遊歩道のような整備された道を進みます。登山道は一通で周遊するようになっていて、滝を巡りながら登るコースとなっています(でもなぜか裏参道と呼ばれています)。
僅か数分で最初の滝「不動滝」に着きます。滝の横に祀られている不動明王に由来するとか。脇には泰澄大師の石像もあって、これだけでも十分趣のある滝です。梯子状の階段を昇ると上の方から滝を眺めることが出来ます。
さらに進むと「お釜滝」が見えてきます。看板によると高さ11mの滝で、落差によって下の岩が2m程えぐられて滝つぼになっているとか。その形がお釜のようになっているというのが名前の由来とか。残念ながら穴の形状は確認できませんでした。
紅葉もすでに終わりがけ。イチョウの葉が落ちて黄色くなった道を進むと、個人的に一番お気に入りの滝「布滝」が見えてきます。柳の滝の中で一番大きな滝で、高さ36m。大きな岩肌を滑るように白く流れ落ちていく滝。まるで白い布を垂らしたような様子から名付けられたとか。垂直ではなく、斜めに流れ落ちている様も個人的にはお気に入りの理由の一つです。
徐々に、遊歩道も登山道っぽくなってきます。さらに進むと次の滝「窓滝」が目に入ってきます。Vの字になった谷間から白糸のように滝が流れ落ちています。両脇が紅葉していてそのコントラストが素晴らしい。「窓滝」のビューポイントを少し過ぎたところに「こもり穴」という見学スポットがあります。いったん、滝から流れ出ている沢を渡り、濡れた岩場を少し登らなければいけないので少し大変(鎖あり)ですが、そこには大きな口を開けたような岩壁がどーんと現れます。なんでもかつて平家の落武者がこの穴に隠れていたとか。もっとも、隠れ住むには奥行きは狭く、せいぜい落ち武者の雨宿りではないか!?と一人突っ込みを入れたくなります。
滑らないように元の道に戻り、先に進みます。五つ目、最後の滝は「夫婦滝」です。あまり大きくはないが、名前の由来の通り二条に分かれて落ちる滝が見どころですね。
もう滝は終わりか!と嘆くことなかれ。少し登ると、異様なほど存在感のある大木が
目に入ってきます。越前市の天然記念物に指定されている松ヶ嶽神社の大モミです。正直、これだけも一見の価値はあると思います。しかも単なる大木ではなく、幹には多数の大きなこぶがあり、こんな樹があるもんだなぁと、目の前に立つだけで樹の内からなるパワーを感じます。ペタペタと触ってご利益を得ます。
ここまで来ると山頂もあっという間。山頂には松ヶ嶽神社(まつがたけじんじゃ)があります。そしてその近くに、今日の目的である半鐘がぽつんと設置されています。計ったように空は赤く染まってよい感じ。木槌を大きく振りかぶって、勢いよく半鐘を叩く。「ごーん」というよりはもう少し甲高い音。でも、安っぽい音ではなく、とても凛として澄み渡った音が夕暮れの山々に余韻を残しながら長く響いていく。ちょうど4時だったので、4回鳴らしてみる。里にまで届いてくれたでしょうか。
本当であれば山頂から隣のピークに向かう途中に展望台があるのでそこまで足を延ばしたいところですが、さすがに太陽が遠くの山に沈みかけてきたので、大人しく下山することにします。下山側の道は狭く、急な九折の道が続きます。結構な急斜面もあり、とこどころ滑りやすく注意が必要です。
もうだいぶ降ったところで、最後の見どころが目に入ります。どうやったらこんな風に樹が育つんだろうと不思議に思える大杉がどどんと。なぜこれに名前がついていないのか?それも不思議です。松ヶ嶽神社の大モミと同じく、ペタペタ触ってご利益を得えます。
降り切った駐車場は既に薄暗く、でも安全なうちに登山を終えることができました。
降りの滑りそうな急登さえ注意すれば、散歩気分で気軽に登山とこれだけ多くのパワースポットが楽しめる山はそうないので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ギョゲ~ だからパワーがついているのですね。

  • パワースポイドです。違った。パワースポットの山。

登った山

権現山

権現山

565m

よく似たコース

権現山 福井県

剣豪・佐々木小次郎ゆかりの地を訪ねる

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
2時間40分
難易度
コース定数
12
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