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蘇る海原の展望・鷹取山と逆さ富士イルミネーション(土佐清水市)

鷹取山( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 黒潮町下田の口から県道42号を南下、田野浦で土佐清水の道路標識を見てそれに従う。四万十市の四万十大橋を渡ると国道321号(サニーロード)を南下。土佐清水市大岐で大岐中益野(なかましの)林道に右折し、大岐トンネルを抜けた先の十字路を南に折れる。
3kmほど南下した所の中山林道入口がコース起点になるので、その分岐の手前か先の適当な市道路肩に駐車する。

この登山記録の行程

駐車場所13:18・・・二本目の鉄塔巡視路標柱の分岐13:38・・・涸れ沢入口13:49・・・稜線起点14:20~14:39・・・鷹取山で休止14:56~15:27・・・南の尾根を下ってからヤブ化により、また山頂へ引き返す16:02・・・稜線起点16:14・・・本流の左岸16:31・・・高度計高度105m地点で休止16:35~16:41・・・駐車場所15:10頃

コース

総距離
約3.6km
累積標高差
上り約306m
下り約306m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

高知県土佐清水市のスーパー低山・鷹取山(307.2m)もネット検索しても数件以下しかヒットしない超マイナー峰。直登する登山道がないと思われる山だが、近年、山頂の海側の樹林が伐採され、美しい砂浜を擁し、サーフィンも行われている大岐海岸から土佐湾までの展望が開けるようになった。但し、登山者が殆どいない山で、ヤブ漕ぎのない登山ルートも知られていなかったため、この展望がいつまで続くか分からない。

九輪森の登山記録でも述べたが、わざわざ遠方の土佐清水市まで、標高300m前後の低山を登るだけのために行くのは時間とガソリン代が勿体ないように思う。そこで登山後の楽しみに市内二ヶ所のイルミネーションを回った。最初に訪れた市の中心市街地で開催されていた「天神バックストリート・イルミネーション」は12月25日で終了したが、約20万球のイルミを東西約300mの商店街に点灯していた。イルミよりねずみ男の屋台やとなりのトトロのバス停風景の方が見応えがあった。

次に訪れたイルミはメダカの泳ぐ池周辺に約3万球の電飾が施された「田平公園イルミネーション」。何メートルもの赤富士を再現しているが、池面に逆さ富士が映るようにしているところが憎い。

[コース]
鷹取山に登ろうとする無名峰ピークハンターが真っ先に目を付けるルートは、四国電力の鉄塔巡視路を登り、最高所の鉄塔から山頂を目指すもの。しかしこのルートは拙著の岩風呂山(288.8m・山名と点名とは異なる)の項で述べたように、猛烈な灌木のヤブでヤブ漕ぎは困難。但し、ネットで鷹取山登山について記述している一人、四国一のピークハンター、MH2氏はその熾烈なヤブ漕ぎをして登頂している。尚、そのサイトでの山の標高数値は「307.5m」になっていたが、最新の地形図では再測量後の標高数値が記載されているのかも知れない。ただ、それにしては稜線には三角点再測量者のマーキングテープは皆無だった。

ルート起点の中山林道は現在、少し入った所で土砂崩れを起こしており、復旧は未定のため、徒歩で進むしかない。とは言え、林道はすぐ終点となり、峠道に変わる。この峠道は岩風呂山南東の尾根を越え、和田集落へと続いているはずだが、峠まで道が存続しているか否かは分からない。その峠まで行ってしまうと鷹取山からは離れすぎるため、鷹取山と274m独標点との中間辺りの稜線に出たいもの。

峠道は加久見川支流の沢沿いを遡っているが、確か、四回目の渡渉地のすぐ先だったと思う。左岸の道から比較的なだらかな涸れ沢が上がっている。その両岸は植林のため、この涸れ沢沿いを遡ることにした。
最初の内は比較的登り易い傾斜だったのだが、段々きつくなり、左手に更に涸れ沢が分岐する手前辺りで遡行を諦め、南岸の植林の斜面へと逃げた。

斜面から幅広の尾根に上がり、適当に造林作業者の踏み跡を追って行く。雑木の箇所では尾根上に刈り分け跡らしきものも確認できるが、コースサインテープを付けながら登らないと帰路、迷い兼ねない。
やがて踏み跡は一つ南の尾根に移り、更に登って行くと波の音が聞こえる稜線に出た。ここで本来、南東に進まなければならないのだが、登山開始時刻が予定より1時間以上遅れたせいでやや焦っており、判断力が低下し、「高い所を目指せば難なく登頂できる」と安易に考え、逆の北西へ進んでしまった。

予定より遅れたのは、家を出るとすぐタイヤがパンクしていることに気づき、ガソリンスタンドに寄ったのだが、そこで別のタイヤの側面にも亀裂が生じていることが分かったのである。更に交換するタイヤについて、ガソリンスタンド側がいつも利用している整備工場とは違う意見を言ったため、整備工場に電話で確認する等して遅れたのである。

いつまで経っても勾配が急にならないため、そこで初めて道を誤ったことに気づき、引き返した。ロスタイムは20分ほど。
山頂手前の260mピークで進路は直角に右に曲がる。そこから先は所々ヤブっぽい箇所もあるが、迂回の薄い踏み跡がある。

山頂部は人工的な塚のようになっているが、南西下の樹林の中には竪穴壕と塹壕がドッキングしたような壕があった。戦前は今よりはるかに展望が優れていたことが想像されるため、陸軍か海軍が見張り所でも設置していたのかも知れない。若しくは民間の防空監視哨跡か。
眼下に広がる大岐海岸には断続的に波が押し寄せており、サーフィンをする者も確認できる。曇り空だったため、海の色が今一つだが、晴れていればエメラルドグリーンが広がっているはずである。
遠方に霞んで見える細長い島影のようなものは、県の反対側の室戸岬かも知れない。晴れていればかなりいい景色が期待できるかも知れない。

帰路は稜線を南方向に下れそうだったので下ってみたのだが、高度に於いて100mほど下った地点で猛烈な灌木のヤブに阻まれた。仕方なく重い足取りで山頂へと引き返して行った。
下山時は往路の涸れ沢に下りず、幅広の植林の尾根をそのまま本流まで下って行った。尾根の起点には道が通ってなかったが、なだらかな地形だったため、簡単に渡渉し、右岸の峠道に上がり、元来た道を帰って行った。

下山後は市役所まで移動してそこに駐車(土日のみ利用可)し、天神バックストリート・イルミネーションを楽しんだ後、有名観光地・竜串のある三崎地区に移動し、三崎唯一の信号交差点を北に折れ、田平公園へと向かった。こちらのイルミネーションはメルヘンチックで、まず座ることができるイルミ馬車と池に浮かべたイルミ船が出迎えてくれる。
メインは赤富士イルミで、逆さ富士を楽しめる。その背後には巨大蝶の点滅イルミもあった。
ここのイルミは1月7日までだが、足元が暗いのでヘッドランプや懐中電灯は必須。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ 帽子
グローブ 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ
ナイフ 行動食 トレッキングポール

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