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落差270m!?四国最大の滝と芸能人も絶賛の神秘のにこ淵

程野滝( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: いの町清水上分の国道194号で「グリーンパークほどの」の標識を見てそちらに折れる。
にこ淵下り口を経て農道程野線に左折、その終点に駐車。但し駐車場は2台分のみ。

この登山記録の行程

登山口10:40・・・西滝方面と権現滝方面との分岐10:56・・・大樽の滝上流の滝で休止11:40頃~11:52・・・崖上の道を探索後、大樽の滝上の分岐に戻る12:26・・・西滝方面と権現滝方面との分岐12:48・・・西滝展望所で休止12:54頃~13:17・・・西滝13:27頃・・・戸中越峠道沿いの滝14:02~14:42・・・東滝への道に戻る15:01・・・休止後、荒神前15:24・・・休止後、東滝16:15・・・登山口17:05

コース

総距離
約5.2km
累積標高差
上り約647m
下り約648m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

いの町の旧吾北村に「吾北のナイアガラ」と呼ばれる、東西4キロに亘る清水構造帯の大断崖に懸かる4本の滝がある。程野滝と総称されているが、自治体は正確な滝の落差を計測していない。が、明治初期の古記録「皆山集」に収録されている「瀑布調方之事」では、程野滝最大の滝、西滝について「高さ九十丈許」と記している。これは落差約270mのことであり、これが本当だとすれば、石鎚山系の高瀑の「落差132m」を抜いて四国一の滝となる。

270mというのはやや大袈裟だとしても目測でも最低150~200mはあるので、常時一定水量のある滝としては、四国最大の滝であることに間違いない。「常時一定水量のある滝として」と断ったのは、豪雨が連日続くと200数十m以上の落差になる滝が愛媛や高知に出現するからである。
4本の滝は’90年代、回遊路が整備されていたようだが、現在、断崖上の道は廃れているため、部分的な回遊しかできない。

西滝登山口へ向かう途中の町道沿いに「にこ淵」がある。この淵は滝を擁す淵で2015年、テレビ番組「沸騰ワード10」で紹介されて以降、観光客が爆発的に増え、市井紗耶香や市原隼人等の芸能人も訪れる等し、その水のエメラルドグリーンを絶賛した。但し、最も水の色が鮮やかなになるのは昼前後のため、遠方から訪れる方は近くの「グリーパークほどの」に宿泊する等すれば良い。程野滝を探勝した翌日、程野滝東方のハイキングコースや沢歩きコースをトレッキングするか、戸中越から戸中山に登る等した後、にこ淵を鑑賞すれば良い。

[コース]
農道程野線終点から西滝の道標の建つ登山道を上がり、支尾根を登って道標の建つ横道に出ると、まず権現滝から大樽の滝上流の滝を往復する。権現滝が4本の滝の中では一番規模が小さいが、それでも落差は数十メートルある。上部に出っ張った岩があり、そこで瀑布は二条になって落下するが、下部は簾のようになっている。
大樽の滝は遠方から望むと迫力があるが、絶壁に懸かっているため、登山道はなく、整備された登山道は大樽の滝上流の落差数メートルの小さな滝に出る。そこから川床を歩いて大樽の滝の天辺に行けるが、あまり近づき過ぎると足を滑らせ、転落死する。

大樽の滝分岐道標の建つ横道まで引き返した後、廃れた崖上の横道を探ってみたが、判然としない。
往路の横道起点まで引き返すと、西滝へと向けて歩く。西滝展望所からは西滝の全貌が望めて絶景。
登山道は西滝の瀑布の途中を渡渉しており、そこからは滝の一部を仰ぐことができる。滝下部には虹が懸かり、フォトジェニック。

横道を更に進むと「西滝の上」という道標があったので登ったが、植林帯の踏み跡は途中から這い上がるほどの超急登になり、いつまで経っても滝の上には出ない。その内、小さな滝が懸かるかなり上流に来てしまった。帰宅後、過去の写真アルバムを見返すと、この滝は21年ほど前、戸中山に登った際、戸中越の峠道沿いにあった滝だった。後日、観光協会に確認すると、「西滝の上」の道標は今後撤去予定で、滝の上に出る道も廃れているということだった。

横道に戻って東滝へと向かうが、予想に反して上り続きで、さきほどの戸中越の峠道を往復したことで疲労が蓄積され、かなりしんどい。
案内板はないが、「東滝展望所」と呼んでもいい位、東滝の全景を望める場所もある。この滝は西滝に次ぐ規模を誇るが、落差は最低、70mはありそうである。「トトロ滝」という別称もある。こちらは滝壺近くまで下りることができ、見上げると豪快で、探訪地点からの景観としては西滝をはるかに上回る。

登山道に戻ると下って行き、道標の建つ分岐まで来ると、西滝の方に右折する。最初は竹の倒木があり、道が荒れている。この道も上り。
前方左が明るくなってくるとそこに下りる。そこは駐車場のやや手前の農道の急カーブ部だったが、農道には道標が出ていなかった。

にこ淵も案内板が建っているから場所は分かり易い。探訪した日はグリーンパークでイベントがあり、にこ淵の下り口には警備員が立ち、土砂崩れがあったから、と立入禁止措置を取っていた。そこで当方はその入口の谷を挟んだ北側から踏み跡を下り、昔はにこ淵への探勝路に繋がっていた横道に出て、その谷へと向かった。すぐ下方にはにこ淵へ落下する滝が見えている。しかし谷から下流は廃道となっていたため、木々に掴まりながら淵に転落しないよう、気をつけ、崖の斜面をヤブ漕ぎして行き、にこ淵探勝路へと出た。が、土砂崩れは既に撤去されていた。

淵の水の色は確かに鮮やかだが、四国ではそんなに珍しいとは思わない。ネットで見る限りでは、沸騰ワード10で紹介された時、水の色は紺碧色だったようで、時間帯によっては日光の当たり具合により、特殊な色になるのかも知れない。
尚、淵には蛇神が住まうと言われており、入水、畔での飲食、トイレは禁止されている。去年か一昨年、畔でバーベキューを行ったグループが不可解な事故に遭ったという。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ 帽子 グローブ
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ
虫除け 行動食 トレッキングポール

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