• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

30-3 こんな日に来るなんて、あなた変態ねぇ(笑)

岩木山( 東北)

パーティ: 2人 (ハンター さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

くもり後雪、弱風、次第に暴風状態

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 嶽温泉駐車場に駐車、嶽温泉登山口から入山

この登山記録の行程

嶽温泉(06:25)…8号目(09:23~09:50)…リフト終点(10:37~10:55)…鳳鳴ヒュッテ(11:09)…標高1534m地点(11:24)…リフト終点(11:41~11:51)…8号目(12:10~12:18)…嶽温泉(14:20)

コース

総距離
約9.0km
累積標高差
上り約1,109m
下り約1,110m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

とにかく、岩木山神社の奥宮に御酒を奉納しなければ私の新年は始まらない。と、いう事で、撃退続きの岩木山アタックも3回目となった。今回は当初、単独行の予定だったが、SHPさんも急遽加わり、いつもの珍道中となった。
1月19日、前日移動で登山計画書を弘前警察署に提出し、岩木山神社駐車場にて車中泊、毎度の事です。
翌1月20日、3時40分起床。外気温はマイナス6度、車外に出ると無風状態で満天の星空が・・・今日こそは行けるぞ!!と、意気込む。
早々に朝飯を準備し、喫食、洗面後の5時30分に神社を出発、嶽温泉の駐車場に5時50分到着、早々に準備を進めていると、SHPさん到着。
さて、出発をと?ストックは?忘れた・・・ボケ老人か~っ!と、少々落ち込みながらも、ヘッドランプを灯し、6時25分嶽温泉駐車場を出発する。
悪天候続きで、誰も入山していないのか、登山道にはウサギの踏み跡しか見当たらず。
いつもの展望台に立ち寄ると、とりうみ山が、8合目のリフト乗り場まで、綺麗に見渡せる。今日は貰ったと、確信。概ね1時間毎に休憩を取りつつ、高度を上げて行く。2回目の休憩で、若干汗で指先の湿ったグローブを交換し、ラッセルも交代する。高度が上がるにつれて、スノーシューも雪に深く埋まる。と、SHPさんからスットクが舞い降りる。自分がストックを忘れなければ・・・と、再度反省。森林限界を越えた辺りで振り返ると白神岳と白神山地が見渡せる。岩木山山頂部も姿を見せ出す。
9時23分、8合目到着。追子森から西法寺森、岩木山山頂部まで続く、真っ白な稜線が目に入る。青空も僅かに見えており、弱風で気温はさほど低くは感じられない。ここで、スノーシューをデポし、荷物の軽減を図り、アイゼンとピッケルに換装、2度目のグローブを交換する。今回は、SHPさんもゴーグルを持って来ていた。若干の行動食を摂り、ホットポカリを口に含む。温かい飲み物はいいですね~。
9時50分、8合目を出発し、着氷で膨れ上がったリフトのケーブルに沿って登って行く。雪質も固い箇所、柔らかい箇所とあり、忍耐の時間が過ぎて行く。点在するリフトの支柱は着氷で膨れ上がり、見事なエビエビ状態。
10時37分、リフト終点に到着、この時点でも風は弱風、岩木山山頂部が目前に迫る。
ここで、SHPさんから足に異変が起こっている事を伝えられる。ここから先は、SHPさんに先頭に立ってもらい、10時55分出発する。
リフト終点から鳳凰ヒュッテの間は、目視が利かなければ非常に危険な区間であるが、現時点ではクリアー、所々で踏み抜き箇所もあり。
11時09分、鳳凰ヒュッテに到着、入口扉も鐘も未だ雪に埋まっていない。今年の積雪量2mは少ないかもと感じた。
最初の急登に取り掛かるが、SHPさんの足の状態が良くない様であり、頻繁に立ち止まるようになる。
11時24分、最初の急登の3分の2ほど登った標高1534m辺りで、SHPさんの体調と、天候も急変の様相を見せ出しており、山頂までの往復時間を勘案、とにかく、リフト終点から鳳凰ヒュッテの間の危険区間を安全に通過する策を優先し、この時点で撤退を決心する。
下山を開始しようとした丁度その時、鳳凰ヒュッテの鐘が風でなびき、カーンと大きく1回鳴り響いた。神様のお告げか?
鳳凰ヒュッテに降り立った時には暴風が吹き荒れ、身体ごと持っていかれそうになる。雪は舞い上がり雪煙の嵐の状態となっている。
ホワイトアウトになる前にリフト終点まで行かなければと、急ぎ足で退避する。
11時41分、リフト終点にたどり着き、一安心する。風の影響を受けない場所で休憩を取り、岩木山山頂部を振り返ると真っ白で見えなくなっている。あの時点で撤退していなければ、どうなっていたのか。もし、自分が先頭に立っていたら、撤退できなくなっていた可能性もあり、考えただけで恐ろしく思った。
偶然とはいえ、SHPさんの急遽合流、リフト終点からSHPさんに先頭に立ってもらった事。SHPさんが不調になった事。鳳凰ヒュッテの鐘が風で鳴った事。やはり神様のお告げだったのであろうか?
SHPさんに感謝、感謝である。休憩中、SHPさんに「今日のお昼は何ですか?」と、聞くと、「ペペロンチーノ。」と回答。「風の無い処で飯にしましょう。」と言い、11時51分、雪煙の舞う中、リフト終点を出発し、下山を開始した。
「こんな日に来るなんて、あなた変態ねぇ。」そう言うと、お互い笑いが出た。
ピッケルを持っていた事から、下り斜面は尻セードで降りる事とした。クラスト箇所では順調に進むが、パウダー箇所ではいきなりの尻急ブレーキ。風で右へ右へと流されては、左へ歩いて修正を繰り返す。楽しみながらも12時10分に8合目に到着、デポした装備を回収、風の影響のない場所まで降りる事を優先し、アイゼンのまま下山を続ける。下山途中、単独行の男性が登って来るのを確認、8合目から上は、嵐の状態である事を伝える。森林に入り、スノーシューに換装、食事を摂る場所を探す。腹減った~・・・
適当な場所を選び、雪を踏み固め、ラ~ンチ・タ~イム!!SHPさんは、ペペロンチーノwithウインナー(カロリー高めだと思うのだが・・・)、私は前回同様、サーモスのジャーポットに入れた熱々なアルファー米で熱々なカレーライスである。天候の急変や撤退、なかなか御酒を奉納出来ない事を話しながら食事をしていると、単独行の男性が降りてきて、しばらく会話をした後、先に下山をして行った。
腹も満たし、我々も下山を開始する。
14時20分、嶽温泉駐車場に到着、無事下山した。
「さて、次は何時でしょうかね~。」と、言い、お互い再度連絡を取り合う事で、その場を別れた。
今回の反省事項、忘れ物に注意!出発前に再確認を忘れずに、である。

1月の岩木山、意地悪なお山ですね~。女の神様ですよ。皆さん、どう思います。

続きを読む

フォトギャラリー:63枚

朝4時半、車内食堂開店、野菜タンメンとワカメごはん

SHPさんと合流

真っ暗な中、出発です。

お稲荷様、今日はよろしくお願いします。

見える踏み跡は、ウサギだけ。

怪しい人影

今日もFULL装備のSHPさん

とりうみ山が綺麗に見えています。

アップ

木々の着氷無し。

朝日が射しています。

僅かに残ったトレースを辿ります。

とりうみ山が正面に

森林限界を越えます。

綺麗な樹氷です。

8合目までもう直ぐ。

白神岳

白神山地とUMA?

8合目とうちゃこ

今日は行けるかな?

8合目看板

リフト乗り場

凍り付いたワイヤーを辿ります。

岩木山山頂もくっきりと

SHPさんも頑張っています。

いい景色です。

山頂部が近づいてきます。

久々のこの景色

リフト終点

氷の世界です。

エビエビ

行けそうです。

2人ショット

かっこいいですね~

山頂に近づきます。

八甲田と異なる景色

深浦方向

鯵ヶ沢方向

この辺りが、見えないと危険です。

リフト終点方向

とりうみ山

地形が入り組んでいます。

鳳凰ヒュッテ

盗撮中のSHPさん

1段目の急登

弘前方向

鳳凰ヒュッテ正面

ここで撤退です。

雪煙が舞い上がってきました。

鳳凰ヒュッテ前、突風状態です。

山頂部が見えなくなってきました。

これを越えるとリフト終点

山頂が見えているスキに

山頂部が見え隠れしています。

物凄い突風と雪煙の中の下山です。

雪煙の中に・・・

消えて行く。

8合目

白神山地も見えなくなってきました。

腹減りましたね~

ペペロンチーノ、まもなく出来上がり。ヨダレ、出てますよ。

食欲を満たし、出発です。

無事下山です。

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 非常食
行動食 テーピングテープ GPS機器 ライター カップ アウターウェア
オーバーパンツ バラクラバ オーバーグローブ アイゼン ピッケル スノーシュー
ゴーグル ロープ ヘルメット
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ、携帯電話

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登山計画を立てる