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鍋割山マイナールート@寄~雨山峠経由鍋割山、栗ノ木洞・櫟山経由~寄下山

鍋割山( 関東)

パーティ: 1人 (みや さん )

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行程・コース

天候

曇りのち晴れ

利用した登山口

  やどりき大橋  

登山口へのアクセス

バス
その他: バス
往路:新松田駅→寄バス停
復路:寄バス停→新松田駅

この登山記録の行程

寄(08:00)・・・林道分岐(08:25)・・・やどりき大橋(08:33)[休憩 5分]・・・雨山峠(11:50)[休憩 55分]・・・鍋割山(14:15)[休憩 10分]・・・後沢乗越(15:08)[休憩 2分]・・・栗ノ木洞(15:35)・・・櫟山(15:48)[休憩 2分]・・・林道(16:23)・・・寄(16:55)

コース

総距離
約13.6km
累積標高差
上り約1,631m
下り約1,631m
コースタイム
標準7時間
自己7時間41
倍率1.10

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 年度末、ウザッ!とばかりに職場放棄して、3月末のプレミアムフライデーにスギ花粉を思いっきり吸いこみたいっ!と、ミツマタの花が残る早春の寄は中津川渓谷にやって来た。

 終点の寄バス停では5人ほどの登山客が下りたが、今回の雨山峠経由、鍋割山方面は遭難者の多いマイナールートということもあって誰も来ない。皆さん、櫟山方面かシダンゴ山に行ったのかな?

 雨山峠の登山口までは、車道脇をひたすら進み、車道が終わる寄大橋そばのやどりき水源林ゲートまでしばらく進む。やどりき水源林のゲートを超えると砂利がひかれて整備された道を進む。左側に流れる中津川の大きな堰堤手前に登山道に入口があり、「初心者の方は危険ですので引き返してください。」という感じの不安を掻き立てるような看板第1号がある。

 ここから山道を登り始めるが、高巻きした後、堰堤の向こう側に出る。以後、沢沿いを進むが右手の雨山東斜面には神奈川みどりのトラストが主催している「成長の森」への入り口と雨山への分岐を示す標識がある。その後、崩落地を超え、渡渉を繰り返しながら進む。

 途中の標識には、29年6月13日から14日にかけて、この経路上の標識が壊された事件があったそうで、そうしたことをやめてくださいとの注意書きが貼ってあった。この日付は、この先にある1970年6月14日に発生した遭難事故の慰霊碑の日付と被るので、何か関連でもあるのかも。慰霊碑にも、石をたたきつけたような破壊の痕跡があった。

 慰霊碑を過ぎると、左手の沢からどんどん遠ざかり、鍋割山も見えてきた。登山道上は大崩落地に分断され、向こう側に朽ちた梯子があることから、登山道が続いていることが分かった。階段を上がった先にも「雨が降るとここから寄までの沢沿いは危険です。」との旨の標識があり、警告が多い渓谷だ。

 その先から花崗岩のザレた山道となり始め、釜場平に到着。ここは風も当たらずベンチもあるので、釜場にする人が多かったのかなと思った。休憩の後、その先へ進むがヤセ尾根を進んだ先にコシバ沢出合に到着。コシバ沢は道が荒れているため危険とのこと。
さらに荒れた山道を超え沢に出る。あまり踏み跡がはっきりしない沢筋を登っていく。宙づりの標識を横目に進む。
 やがて沢は枯れ始め、左側の崩落個所には苔むして朽ちかけた木道があり、ルートを外れているのではないかと不安になる。工事の足場材で汲まれた階段を前方に見つけ、ホッとする。
階段を超えてひたすら登ると雨山峠だった。ここまでは、下山してくる登山者2名に出会ったのみ。静かな山行だ。

 位置確認を頻繁に行ったために時間を要し、計画より20分遅れで到着したので、急いで昼食の準備に取り掛かる。具材のキャベツは昨晩刻んだもの、新松田駅前のコンビニではシャウエッセンを買ってきた。黒マー油入りの鹿児島ラーメン。今回の計画はこのエクストリームラーメンのために建てた様なものだ。誰も来ない峠のラーメン屋だったが、十分に満足した。

 昼食後、鍋割山へのルートはいきなりのザレて滑りやすい急登から始まった。登りきると歩きやすい尾根筋だったが、すぐに細く、アップダウンの激しい山道に変わる。連続する鎖場を抜けながら、たしかにこのルートなら初心者が来ないはずだ。馬の背というよりゴジラの背だと思った。
 鍋割峠に到着し、コシバ沢への下りルートを見てみるが、ここからは危なそうな感じはなかった。街道の名残を示す馬頭観音像があったが、後ろ側を見ても何時頃のものだか分らなかった。鍋割峠からは結構な急登だが、階段等が設置している整備された登山道となり、山頂手前で明るいなだらかな芝生の中を進む様な感じになり、人の気配が感じられたと思ったら鍋割小屋の屋根が見えて山頂に到着した。

 ゆっくりしたい気持ちはあったが、帰りのバスの時間を考えて急ぐ。下山開始後、南側の斜面にわずかに雪が残っており、ぬかるんでいた。ひたすら経由地の後沢乗越を目指す。
 後沢乗越で方向を確認して、すぐに栗ノ木洞方面へ向かうヤセ尾根を進む。ヤセ尾根は森へと変わり、近所の裏山の様な感じの登りを行った先に栗ノ木洞はあった。山頂付近は杉等の木々で覆われており視界はない。そのまま杉林の根っこが飛び出た踏み跡を南へ進む。
 櫟山はそれほど登らずに到着したが、枯れた茅に覆われた、山というより丘という感じの開放感のある場所だ。秦野の街を一望にするなどここでテントを張って一晩過ごせたら楽しそうだなと思った。

 櫟山を出発すると、あとはひたすら森の中を下るだけ。途中、三廻部林道を横切り、再び森に入る。寄手前、土佐原集落手前の鹿柵を抜けてからは茶畑横の農道を行き、寄バス停に着いた時に出発する16時55分のバスが見えたので駆け寄り、間一髪、搭乗できた。

 今回の山行では、やどりき水源林の登山口からいきなり高巻きのルートになる等、登山地図とは違い箇所があって頻繁な位置確認が必要となり、読図能力をフルに使用することを強いられた。
 また、雨山峠からは、様々な方向に分岐があり、それらのルートも制覇したい気持ちにさせられた。
 ただ、前日の晩に浮かれ過ぎていたため、雨着を入れ忘れるポカミスをしてしまった。幸い雨は降らなかったが、致命的な状況につながる可能性があるため、気を引き締める必要があると感じた。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル
医療品 ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
【その他】 装備重量:約12kg(雨着忘れた!大ポカ!)
食料:昼食@春キャベツたっぷりの熊本ラーメンシャウエッセンマシマシ
非常食:カロリーメイト×4、えいようかん×2、魚肉ソーセージ×2
水:1.5L(1L使用)

みんなのコメント

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  • チャレンジしてみたいと思っていたルートでしたが、雨山峠まで結構ルート不安ですね・・

  • 何も考えずに踏み跡をたどると、作業道などに迷い込むかもしれません。
    標識も流されたりする場合があるし、昨年はいたずらされたりしていたようなので、現在位置の確認が必要です。

登った山

鍋割山

鍋割山

1,272m

櫟山

櫟山

810m

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