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清滝磨崖仏から修行の旅へ完結編

六万寺山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (うめぞー さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 元山上口駅から道標に従って千光寺まで進む千光寺手前の行場の石碑に従って民家左側の山道に入る、ここが登山口となる。

この登山記録の行程

近鉄元山上口駅(8:47)・・・山口神社(9:15)・・・清滝磨崖仏群(9:45)・・・千光寺表行場(10:30)・・・鳴川峠(11:30)・・・鐘の鳴る丘(12:00)・・・水呑地蔵尊(13:30)・・・近鉄服部川駅(14:30)

コース

総距離
約12.4km
累積標高差
上り約835m
下り約884m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回はようやくタイトルの通り完結編をお届けできます。
このルートの詳細はネットで調べてもちゃんと判るものが皆無なので私のルートを参考にしてください。
また、前回西の覗きと思っていた岩は手前の名も無き岩だったので今回はちゃんと西の覗きまで行って来ました。
写真も挙げておきますので参考にしてください。
危険な箇所は鼓岩周辺なのでそこだけは無理をせず、ダメなら全体像を見に行こうとしないでください。
私も結構危険な目にあいました。(一応全体像は写真に撮りました。)
また今回は近鉄服部川駅へ下山しましたが水呑地蔵尊に興味が無ければみんなの広場方面から下山すると難易度が下がります。
それではコース案内です。
近鉄元山上口駅から千光寺手前の石碑までは道標に従って進むだけですので割愛します。
詳細は過去の記事を参考にしてください。(写真は挙げておきますので参考にしてください。)
千光寺手前の石碑で行場を確認したら左側の山道に入ります。
すぐに不動明王様が祀られた滝があるので山行の安全を祈願します。
そこから少し上がった左側にある石橋を渡り右へ進むと鐘掛岩の石碑があり、左側に大きな岩があります。
竹やぶで見えにくいですがここから先は道が無いに等しいので無理はせず来た道を引き返してください。
本線に戻って少し上がった右側に石碑があり、行場は右上と示唆していますので右上に上がって行きます。
ただし、道が荒れているので怖いと思った方はもう少し先へ進むと千光寺への分岐がありますのでそこから千光寺方面へ進めば同じ場所にたどり着けます。
右上の道を上がった先には石碑があり行場は左と示唆しています。
石碑から少し左へ進むと右上に上がる道と左へ進む道とに分かれるので右上に上がってください。
ここからしばらく山道を上がって行きます。
道は結構な急坂となり足元も荒れているのでゆっくり進んでください。
特に分岐などはありませんのでその点では安心できます。
山の中腹手前くらいで平等岩が左側に現れます。
この岩の特徴は修行に使われていたんだなと分かる感じで鎖が張られています。
下から上がってこれるようですが興味半分でチャレンジするにはかなり危険なので見学するだけにとどめておきましょう。(岩の上も不安定なので細心の注意で上がってください。)
そこから岩と岩に挟まれた道を抜けると左側に大黒岩があります。
横から見ると2mほどの岩ですが後ろへ回り込むと結構な大きさです。
ただ、どのような修行をここでしたのかは分かり兼ねる岩です。(瞑想?)
ここから山道をひたすら上がって行きますが途中に千光寺との分岐を示す石碑があります。
基本、このルートは全て行場への道をたどってください。
石碑に従い、行場方面に進んでいくと右側に蛙岩があります。
いろんな角度から拝見しましたが頭と思われる方角から見るとカエルに見えました。
まあ、感性によるものなので個人差があると思います。
ここもどんな修行に使われたのか?興味をそそる場所です。
ここから山頂に向けてどんどん進むと分岐があります。
注意してみると右側に和歌(基本岩のそばには和歌が書かれた看板があります。)があるので右側に進みたいのですが倒木のせいで行けません。
でも、左側の道を上がって稜線から右へ進めば蛇腹石に行くことが出来るので焦らず安全なルートから見学しに行きましょう。
ちなみに唯一蛇腹石だけ岩ではなく石と表記されています。
稜線に戻り少し進めば鼓岩への分岐がありますが結構な斜度を往復するのと岩自体が危険な場所にあるので見に行くときは細心の注意が必要です。
分岐の道標から2~300m程下がったところにトラロープが張られた場所があります。
ここが鼓岩の頂点となり見晴らしはいいのですがロープを超えてはいけません。
ここから下に行けば岩の全容を見ることができますがここからは道なき道となり結構崖と呼んでもいいくらいの場所なので行かないほうがいいでしょう。
一応私は下まで回り込んで見てきましたが本線に復帰するのが大変だったのでやめておいたほうがいいと思います。
カメラに収めるにもフレームに入りきらないほどの大きさですが魅力を感じるような外見では無いのでどうしても見たいという方以外はスルーしてもいいくらいのものです。
分岐まで戻ったら西の覗きを目指します。
少し進むと奥の院からの分岐と出合うので左へ進みます。
ここからは前回通った道なので安心して進みます。
しばらく進むと鉄塔のある場所に出ます。
手前に左へ下りていく道がありますが無視して鉄塔横を真っ直ぐに進んでください。
鉄塔から少し進んだ先に石碑があり右はスカイライン、左は西の覗きと示唆しているので左へ進みます。
進んだ先すぐに大きな岩が二つ並んでいます、前回はこれが西の覗きと勘違いしていましたが本当の西の覗きはここからさらに2~30m下がったところとなります。
なぜ勘違いしたかというと倒木が道を塞ぐようにあるため行ってはいけないような感じがするからなのですが倒木はこの一本だけなので大丈夫です。
西の覗きの手前の岩に和歌が記載された看板がありますが西の覗きはさらに下にあるので周囲を注意深く観察してください。
鎖が張られた岩が西の覗きです。
岩へは結構な段差を下りることになるので注意して進んでください。
荷物などは手前の広い場所に置いて身軽になって行きましょう。
万が一、落ちたら怪我ではすまないような高さです。
景色は大したことはありませんが修行の場なんだなあと実感できる場所です。
一通り堪能したら来た道を戻ってスカイラインを目指します。
千光寺との分岐を左に進めば一本道となりスカイラインのガード下まで迷うことはないでしょう。
鳴川峠の分岐を左へ上がって行きます。
ここからは細かいアップダウンが連続するので疲れないようにペース配分に気をつけてください。
結構いたるところに東屋やベンチが設けてあるので利用するといいでしょう。
大原山(ぼくらの広場)方面の方がアップのみでぼくらの広場、ダウンのみで下山とメリハリがあるので難易度が下がります、疲れた方はこちらから下山をするといいでしょう。
夫婦岩への道標を過ぎた頃からキノコ型の建造物が目立ってきます。
最初はトイレかとも思いましたが違いますし子供用の遊び場かな?とも思いましたが後で調べると雷用のシェルターだそうです。(トイレと間違えないように)
さらに進むと分岐のところにある木に「六万寺山200m」とあります。
気になったので行ってみることにしました。
稜線を進むだけなのでなんの問題もなく山頂につきますが何もありませんし景色も望めません。(山頂は人が4人ほど座ればいっぱいですし手書きの標高看板が有るだけです。)
それでも山頂を見たことに満足してもどる道すがらさっきまではいなかったのに大きなヤマカガシが「六万寺山100m」の看板が取り付けられた樹の下にいました。
不思議なのはこれほど気温が高ければさっさと移動するはずがまるで私を値踏みするようにこちらを見たまま動きません。
またぐわけにもいかず仕方がないので「後ろを失礼します。」と断ってから刺激を与えないように迂回して通り過ぎました。
本線に復帰してアップダウンを繰り返しながら進むと鐘の鳴る丘につきます。
ここは前回でも紹介しましたが展望台があり、休憩適所なのでここでお昼をいただきました。
景色を堪能しゆっくり休憩したので十三峠を目指します。
途中、ドライブウェイを渡る橋があるので渡って対岸に行きますが今はドライブウェイ自体通行止めの状態が続いているので山菜採りの方が平気な顔をしてドライブウェイを歩いておられました。(工事車両など絶対に車が来ないという保証は無いのでやめておきましょう。)
ここからもアップダウンを繰り返し、しばらく進むと左上とまっすぐの道に分岐します。
左上に上がった先が十三峠です。(十三塚の石碑があります。)
ここから下って左へ行けば高安山や信貴山方面へ右からガードをくぐれば水呑地蔵尊方面となります。
今回は水呑地蔵尊を拝見するため右へ進みます。
ガードをくぐった先直ぐに道を渡りますがこの道は車が通るので注意して対岸に渡ってください。
すぐに素敵な山道となりますのでこの季節ならではの草花を楽しみながら進みます。
左側にみずのみ園地敷地内にある芝生広場を見送り進んでいきます。
しばらく進むと下の方から元気のいい声が聞こえてきました。
どうやら水呑地蔵尊の敷地に幼稚園児が遠足できているようです。
消えかけた道標を見て右から行くか左側から行くか迷いましたが右が正解です。
右から進むと立派な石碑で水呑地蔵尊とあります。
ここから入ると右側直ぐにトイレがあり、正面に鐘楼があります。
園児たちは鐘をガンガン付いて楽しそうにしていました。
ところがこのあたりに訪れるハイカーのマナーが悪いのか?トイレは使用料を払えと書いてあるし防犯カメラで常時撮影していると張り紙があちこちにあります。
マナーは守って登山を楽しみましょう。
鐘楼を越えた先が本堂ですが正直お地蔵さまのお堂があるくらいだろうと思っていた私の予想をいい意味で裏切ってくれました。
本堂にお参りして右横の水呑地蔵尊にもお参りします。
湧水がこんこんと溢れるのを見て飲みたかったのですが張り紙に生水で飲まないようにとあるので諦めます。
本堂の前は休憩所となっており展望が素晴らしいです。(八尾市内が一望できます。)
この本堂は清水寺のように舞台造りとなっているのでとてもいい場所です。
一通り拝見したらいよいよ下山開始です。
本堂から伸びる道をひたすら下るのですが途中からコンクリートの道と土の道を繰り返していきます。
途中には遊歩道もあるので時間に余裕があれば歩いてみるのもいいでしょう。
道沿いにお地蔵さまが祀られており清々しい気持ちで下って行きます。
地元の方が水を汲みに上ってこられるのを何回か見かけましたが結構な坂道をものともせずに上がっておられたので毎日されているのでしょう。
健康にいいなあと感心しながら進むと集落に出ます。
ここは神立茶屋辻といいその昔、有平業平が女性のもとに通った道とされる歴史ロマンあふれる道です。
この辻で左へ進めば玉祖神社へ行けるのですが私はうっかり忘れていたのでそのまま真っ直ぐに下って行きました。
道標は全くないので不安になりますが突き当たりまでひたすら下れば右側の八尾市広報板のそばに簡易な道標があるので従い進みます。
道なりに進めば交差点となり対岸に待望の道標があります。
交差点を左へ進むのですがここから駅まではゆうに2km以上あります。
水呑地蔵尊からだと4km以上はあると思うのであまりお勧めできません。
(逆回りで服部川駅を起点とし、高安山・信貴山方面に行くのはいいかもしれません。)
道なりにひたすら真っ直ぐに進み、突き当たりを左へ進めば手書きで「駅」と書かれた看板があり、従い進めば近鉄服部川駅です。
大阪方面に帰るのにはいいのですが奈良や京都方面へは乗り換えすることになります。
私は京都まで戻り、いつもの温泉で疲れを癒してから帰路につきました。

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