• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

犬鳴山縦走(大天井ヶ岳・天狗岳・灯明ヶ岳)

犬鳴山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (うめぞー さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: JR日根野駅で下車、9時22分発の犬鳴山行きに乗って犬鳴山バス停で下車、参道を犬鳴山方面へ歩いていき犬鳴山の境内に入るところからが登山口となる。

この登山記録の行程

日根野駅(9:10)・・・犬鳴山バス停(9:45)・・・行者の滝(10:15)・・・ハイランドパーク粉河(11:50)・・・五本松展望台(12:30)・・・大天井ヶ岳(14:00)・・・天狗岳(15:00)・・・灯明ヶ岳(16:00)不動口館(温泉)(16:45)・・・日根野駅(18:10)

コース

総距離
約12.2km
累積標高差
上り約1,235m
下り約1,234m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は犬鳴山の行場から高城山へ行き、大天井ヶ岳、天狗岳に行こうと計画しました。
きっかけは私のガイドブックに載っていた写真で天狗魔王尊像を見て是非とも肉眼で見たいと思ったからなんですが色々な意味で大変でした。
従って行かれる方は必ずパーティを組んで単独では行かないようにしてください。
また、初心者や初級者だけのパーティも遭難する可能性が高まるので上級者(ガイドクラスの方)同行でチャレンジするようにしてください。
久しぶりに私も遭難する危機を抱きながらの山行となりました。
今回はただ単に私の力ではなく目に見えない力に助けていただきながらの山行でした。
それではコース案内です。
前回、犬鳴山は紹介しているので行き方はそちらを参照して下さい。
バスは毎時22分(日根野駅発)帰路は毎時50分(犬鳴山バス停)です。
写真も上げておきました。
順調に歩き始め、あっという間に七宝滝寺本堂にたどり着き行者の滝を見学します。
滝の手前の清滝堂の前に左へ上がる道があり、鳥居があります。
ガイドブックではここから表行場を経由して高城山へ行けると記載してあったのですが・・・現在は通行を固く禁止されています。
おそらくガイドブックの著者が行った頃は2010年くらいなので様変わりして現在は通行できないのでしょう。(登山客が荒らしたか遭難して寺社側が禁止されたと思います。)
かなりかたくなに禁止されているので行かないようにしてください。
(防犯カメラで監視中とまで書かれた張り紙まであります。)
こういう場合は仕方がないので計画を変更します。
普通に高城山へ行くのなら前回行っているのでここは五本松から行くことにします。
こちらのルートをチョイスしたのは時間短縮と鍛錬のためです。
高城山へ行くための石段を上がって車道に出たらそのまま上がって行きます。
直ぐに高城山への分岐が左側にありますが今回は見送ってそのままアスファルトを進みます。
犬鳴山隊道(トンネル)を抜けてかなり進んだ先にガードがありますので横をすり抜けて先へ進みます。
しばらく進んだ先に山道へ入る道があります。(標識もあります。)
ここが五本松展望台への入口ですがいきなり急登となり都合2回ほど車道に出ては山道を選択するという道になります。(山道は必ず道標があるので安心してください。)
このルートは山道に入ってからわずか1km程の間に400m⇒700mまで高度を上げるので結構な急登を上がる事になります。
上がりきった先が五本松となりすぐ先に粉河ハイランドがあります。
前回は平日で定休日に当たる日だったのでひっそりしていましたがこの日は売店もレストランも開いていたので早速アイスクリームを買いに行きます。
店のおばさんと楽しく語らっていると「これ食べて~」とデコポンをいただきました。
まるでオレンジのように甘くとても美味しかったです。
元気をいただいたのでお礼を述べてすぐ近くの展望台を目指します。
ここも前回工事中で入れなかったので見学させていただきました。
私以外誰も居なかったのでゆっくり見学して休憩もさせていただきのんびり出来ました。
展望台から車道に出る小道を通って車道に降り立ったら車に気をつけながら進みます。
ここでもガイドブックに泣かされます。
車道の横に並行するような山道らしき記載があるのですがこれが勘違いを呼ぶ原因となるので大多輪(ガイドブックでは大タワと記載)までは車道を歩いてください。
私は途中で見つけた林道(とてもいい道)を勘違いから進み行き止まりとなり、次に見つけた道は遊歩道ですが現在ほとんど通る方もいないせいか荒れた道を進みなんとか分岐まで出ました。(左へ進むと粉河ですが現在車両通行止め、右の打田方面へ進んでください。)
そのまま更に進むとまたもやこれかな?と思うような立派なガードがある林道がありますが違いますので無視してそのまま車道を進んでください。
ガードのあったところから右を気をつけながら進んでください。
金網が張られて不法投棄を禁止した大きな左カーブをすぎて少し行った先のなんの変哲もない右側によく見なければわからないほどの木の札があります。
ここが大多輪入口となります。(写真を揚げておきました。)
最後通告です、ここからは完全に自己責任でお願いします。
まず、道標は一切ありません。
寺社側が修行の方へわかるように設置された道標は3箇所しかありません。
天狗岳と灯明ヶ岳の分岐、経塚権現山への分岐、途中から灯明ヶ岳へ行くための分岐の3箇所です。
従って大多輪から大天井ヶ岳、大天井ヶ岳から分岐までの1時間ほどの道のりにあるのは赤テープのみです。
テープ自体も直ぐに見失うほどの頻度でしか出てきません。
私自身何回も間違えて途中で断念しようか迷ったほどです。
奇跡が起きたので今回行けただけですので本当によくよく考えてからチャレンジしてください。
大多輪の入口から直ぐに足首がひん曲がるほどの急斜面となり何とか上がった先が稜線となります。
ここからはコンパスを取り出し絶えず方向を確認しながら進んでください。
普通の山道とは異なり、杣道なのか獣道なのか山道なのか判別が難しい道が続きます。
それでも最初の方はまだ大丈夫です。(結構一本道でわかりやすいです。)
問題なのは少し広場になったような先から途端にわかりにくくなります。
私はその先まで進んだのですがどう見ても道には見えず引き返し広場でガイドブックを広げますが情報が少なすぎるので諦めることに決めて来た道を引き返します。
こういう時の私は決断を鈍らせたり覆したりは絶対にしないのですが・・・何故かこの日はものの30m程引き返したくらいから心がざわつきます。
何を思ったのかどうしても引き返さなければいけないような心持ちとなった私はもう一度広場の方へ引き返します。
すると先程まで無かったピンク色の大きなテープが見えてきました。
「あれ~?さっきまであんなの無かったよな?」と不思議に思いながら近づくとびっくりしたのが私のタオルが苗木というか若木に引っかかってまるでテープのように立っていたんです。
でも不思議なんです、私は休憩したり立ち止まった際は落し物や忘れ物が無いか必ず確認していますしタオルも首に巻くのではなくザックの胸の部分にあるベルトに通しているので木に引っかかっても落ちないように工夫しています。
第一、引っかかったとしたら私の胸の前にあるのでわかります。
万が一、落としたとしても地面に落ちるでしょうしあんな見事に木に引っかかる訳がありません。
びっくりしましたが愛用品が気になって無意識で戻ったのかな?と思いタオルを回収してなにげに周囲を見渡すとわかりにくいところにテープがありました。
ひょっとしたらこちらから行けるかもと思い進みますがここからは急傾斜で下って行きます。
当然躊躇しますがここでも何故かこのまま進めばいいという気持ちになり慎重に少しづつ進むとまたテープがありました。
ああ、ひょとかしたら道を教えていただいているのかもしれないと考えてここからは素直に進んでみようと歩いていくと大天井ヶ岳にたどり着きました。
ありがたく思いながらコンパスで確認すると北は行場なので西へ進むのですが道がちゃんとあるので慎重に下りていきます。
登り返した先が伐採地でまたもや道を見失います。
最初はテープを追っていたのですが途中で見えなくなり少し進んだ先でまたもや心がざわつきます。
これは違うな?と思ったのでピークまで戻っていくとこれまたわかりにくいところにテープが見えます。
ここかと思いながら進むと伐採地を巻くような形で下り坂となり鞍部あたりでやっと一個目の鉄山師が作成された道標と出合います。(鉄山師は七宝滝寺御住持です。)
右へ下れば灯明ヶ岳参道、真っ直ぐに進めば天狗岳とあります。
ここからは安心して進めるのですが天狗岳へは結構な距離があり、アップダウンが連続し、最後はフィックスロープが張られた急登が待ち構えています。
何とか登りきった先は稜線となり、右へ少し進んだ先に今回の山行の決め手となった天狗魔王尊像が祀られています。
ここまで無事に来られたことここから無事に下山できることをお願いして少し離れた場所をお借りして休憩させていただきました。
ここから来た道を戻るのですが失敗だったのが途中で経塚の道標(2個目の道標)があるのですが裏行場と勘違いしてスルーしたため経塚権現山へ行けませんでした。
そのまま分岐まで戻り下っていくと3個目の道標があり、左へ進めば灯明ヶ岳と記載されているので斜面を上がって行きます。
ここも上がりきった先は稜線となり、左へ進めば経塚権現山へ行けますがはっきり言って崖みたいな道なので上りも下りも要注意です。
右へ進めば目の前に鳥居があり、その先は護摩壇となっており石堂が設けられています。
ここは奥の院ですので厳かな雰囲気があります。
そのまま裏手に回ると急斜面の道がありますが裏行場の道となり興味本位で近づくのは危険な道です。
私は来た道を引き返しそのまま下山していきますがここで私の歩いた道の高低差を確認してください。
まるですっぽりと落ち込んだようになっているはずです。
本当に足を踏み外すと危険なので慎重に下りていきます。
唯一癒して下さるのが山道のいたるところに祀られている仏像です。
見守られているような気持ちで下りていくと心も休まります。
しばらく進むと川のせせらぎが聞こえてきたくらいで本堂手前の広場に出ます。
ここは大きな不動明王様が祀られている場所です。
お不動様と役行者様に無事に下山できたことを感謝して帰路につきます。
境内を出たところにあるお茶屋さんでアイスクリームを買って食べ歩きながら不動口館さんまでたどり着いた私は日帰り温泉を楽しんでから帰路につきました。

続きを読む

フォトギャラリー:117枚

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

犬鳴山・燈明ヶ岳

犬鳴山・燈明ヶ岳

558m

よく似たコース

犬鳴山・燈明ヶ岳 大阪府

葛城修験の大本山、修験道の行場をめぐる

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
6時間20分
難易度
★★
コース定数
27
登山計画を立てる