行程・コース
この登山記録の行程
※タイムコース付きの地図ではルートの選択ができなかったが、実際の行程は櫛ケ峰方向で火口原を通っている。
八方台登山口(08:45)・・・分岐・・・弘法清水[休憩 5分]・・・磐梯山(10:00)[休憩 20分]・・・弘法清水・・・分岐[休憩 5分]・・・分岐・・・銅沼(12:40)・・・分岐・・・八方台登山口(13:30)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
百名山福島3座連続登山の2日目、磐梯山への登山。
磐梯ゴールドラインからの磐梯山八方口駐車場の登山口から出発。
ここから山頂へは2時間程度で気軽に行ける。
今日はさすがに連休ということもあり、駐車場は一杯で誘導員の方が路肩にまで停めさせているぐらいであった。
登山口に入ると、綺麗なブナ林の中を進んでいく。
案内板によると、磐梯山のブナ林は昔の噴火から育ったことで樹齢100年程度と若いため、他の樹齢300年程度のブナ林と比較すると若々しいエネルギーを感じる。
林を抜けて稜線に出ると、一気に景色が開ける。
このルートは磐梯山の北側になるため、吾妻山やその麓に桧原湖、秋元湖などが広がり、素晴らしい眺めが見える。
その豊かな大自然の風景に、噴火の名残を残す櫛ケ峰の荒々しい姿が混じってコントラストとなり、個性のある景色が醸し出されている。
稜線を進んでいくと、再び樹林帯に入る。
ここから一気に山頂に向かうため、結構な傾斜の道が続いていく。
道は非常に細いため、登りと下りで同時に通れる幅がなく、登山客同士譲り合って進む。
山頂に到着すると、360度のパノラマが広がり、山頂に到着した登山客が次々と歓声を上げていた。
特に猪苗代湖の眺めは素晴らしく、麓で見ると広大な猪苗代湖が一望できて、改めて面積の広さを実感できる。
山頂は混雑していたが、そこそこ広さはあるので、皆適当な場所をとってお昼を楽しんでいた。
そこでまた駐車場に向けて引き返すのが一般的なルートのようだが、今回はガイドブックの勧めで櫛ケ峰経由で銅沼(あかぬま)の周りをまわるルートを進むことにした。
頂上からの下りは11時ぐらいになっていたが、登りと下りの登山客で渋滞になっており、自分が登った時より相当時間がかからないと登れなさそうであった。頂上へはお昼に合わせるより、なるべく早い時間に来た方が良さそうである。
弘法清水小屋から少し下って櫛ケ峰へのルートに入ると、登山客が一気に減る。
周りに誰も姿が見えない時間も結構あり、景色を独り占めする満足感を味わえる。
先ほども書いたが櫛ケ峰は比較的最近噴火したことから樹木が生えておらず、岩肌が露出した道を歩いていると高山の稜線にいるかような気分になる。
しばらく稜線を進むと、銅沼の標高まで樹林帯の中を一気に下っていく。
この道は細い上にかなり急な傾斜で、ひたすら続く下りにかなり神経をすり減らされる。
櫛ケ峰の稜線を歩いているときは「最高だ~こっちのルートもまわってよかった~」と思ったが、稜線をすこし歩いて引き返すのもありだったのかもしれないと思うぐらいであった。
銅沼の盆地地帯まで下ると、ここも植生が薄いため、太陽光にジリジリと焼かれる。
盆地のためか風もほどんどなく、汗が噴き出ててくるが、早く太陽光から逃げたい一心で足早に歩を進める。
樹林帯に入って太陽の攻撃から逃れてしばらくすると銅沼に到着する。
銅沼は鉄分やマグネシウムなどが豊富に含まれており、名前のとおり銅色の赤い沼である。
沼の中の岩に池の成分が付着して赤くなっており、独特の面白い風景が広がる。
ここまで来て、道中の急な傾斜やサウナ盆地の苦労が報われた気分になった。
そこからはもとの登山道に合流して駐車場まで戻り、無事に本日の登山を終えた。
磐梯山は山頂の眺望も素晴らしかったが、火山の表情も含まれることで個性的な景色が楽しめる山であった。
登山と直接関係ないが、翌日の吾妻山登山に備え、その日は小野川湖の庄助キャンプ場に宿泊した。
これまで山の中のキャンプ場しか使ったことがなかったので、トイレは綺麗な水洗で匂いもなく、炊事場で食器を洗える便利さにとても感動した。
今後は登山前泊のために麓のキャンプ場をもっと活用していこうと思った。















