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大山北尾根破線道(マイナールート)縦走

大山( 関東)

パーティ: 1人 (みや さん )

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行程・コース

天候

曇りのち晴れ(山頂は霧)

利用した登山口

ヤビツ峠  

登山口へのアクセス

バス
その他: 秦野駅→バス往復

この登山記録の行程

ヤビツ峠(08:40)・・・大山(09:55)[休憩 27分]・・・分岐(12:20)[休憩 40分]・・・地獄沢橋(14:15)[休憩 30分]・・・護摩屋敷の水(15:30)[休憩 10分]・・・ヤビツ峠(16:10)

コース

総距離
約10.9km
累積標高差
上り約1,089m
下り約1,089m
コースタイム
標準4時間50
自己5時間43
倍率1.18

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 9月最初の三連休、当初、鳳凰三山でのテン泊を考えていたが、天候がよろしくなさそうなので取りやめにし、代案としてユーシンロッヂ泊
で塔ノ岳逆走コースも考えてみたものの、やはり天気がぱっとしない。
 なので、安近短の大山を日帰り、バリエーションルートで責めてみようと計画。テーマはスマホのGPSアプリの使い勝手と、冬靴の慣らしだ。

 そのため大山登頂は山頂をスタート地点とするための移動と考え、手近なヤビツ峠から出発することとし、北尾根を経て一ノ沢峠へ向かい、物見峠を経由し、宮ヶ瀬側の土山峠に出るコースを考えた。
 エスケープルートとして土山峠のバスの時間に間に合わなそうな場合、境沢ノ頭から札掛方面へ下り、ヤビツ峠に戻る事で計画した。

 朝の秦野駅のヤビツ峠へのバス停は、連休中盤で天気もどんよりしているのに、見る見る列が伸びてゆく。ヤビツ到着後、ほとんどの人は表尾根方面に向かったようだが、イタツミ尾根方面もそれなりの人手だ。 ヤビツ峠から既に霧の中で、大山山頂まで全く展望はなかった。
 山頂到着後、おにぎりを1個食べ、NTTアンテナ裏の北尾根への分岐に向かった。

 登山者がおいそれと入らないように隠された様な北尾根への入口は、鹿柵に掛けられた脚立だった。脚立越しに望む北尾根へのルートは霧に包まれてホラー映画のワンシーンみたいだった。現世にお別れするようなキモチで乗越えた脚立には真新しい泥などが付いてないことから、しばらくは向こうに向かった人がいないことが分かる。
 ソロ山行における、いつもの格言「死して屍拾うものなし!」を念じて気を引き締める。
 歩き始めると、作業用のモノレールが設置されていることからも、比較的人が入っている様で踏み跡は明瞭、モノレールに沿って進む。

 ネクタイ尾根への分岐越えても踏み跡は明瞭だが、霧で視界が20m程しかない状態が続く。踏み跡と同時に水源の森林の標識や測量の杭があり、素直に進んでも大丈夫だった。
 誰もいないと思っていた尾根だったが、不意に霧の中から静かに登山者が現れた時はびっくりした。この先は特に危険箇所はないとのことで、これから大山に向かうとのこと。

 さらに進み、西沢ノ頭の手前からヤセ尾根となり、両側の切り立った下の方は霧で見えない。落ちたらかえって来られなさそうな雰囲気で、小さなキレットのような岩場もあったが、不意に岩のくぼみに大型獣の糞を見つけた。糞にはヤマボウシの種が混ざり、雑食の生き物だということが分かる。量も多いことから熊の糞だと考えた。
 それ以降、用心のため熊鈴だけではなく、時々、鉢合わせを避けるため「熊いるかぁ~?」と大声を出しながら進む。

 西沢ノ頭に到着。GPSアプリも性格に音声で到着を教えてくれると同時に次のミズヒノ頭への方位・距離、到着予想等をアナウンスしてくれる。事前に国土地理院の地形図を見ながらポイントを入力したが地図も正確で、国土地理院凄いなーと感心した。
 西沢ノ頭もミズヒノ頭も何の変哲もないこんもりしただけの山頂だが、共に山名を書いた木札が掲げられていたのに対し、一般的な登山地図では分岐と記されている、境沢ノ頭には山名表示がなく、こうしたところで地図表記に影響するのだなと思った。

 ミズヒノ頭の先、赤松の立木を過ぎた辺りから踏み跡がやや不鮮明になると同時に、イノシシが掘り起こしたような場所が増える。そんな中、先程と同じ大型獣の糞を見つけた。
 分岐の手前、目指す16号鉄塔の方位より左側に踏み跡が付いていたので何度も地形図と見比べた。どうやら鉄塔方位は傾斜がキツいので左側を巻いている様だった。
 そのまま下るとその通りで、素直に進むと霧の中に薄らと鉄塔が見えてきた。
 鉄塔の下は土が向き出して、ヤマビルの恐れも少ないことから、鉄塔土台の上に腰を下ろして昼食を取る。

 この時点で当初の計画より、約1時間遅れていたことから、土山峠へ行くのは諦めて、分岐から地獄沢橋へ下ることにした。
 分岐点の境沢ノ頭の標識は、昨日、事前検討で見つけたブログにあった2012年当時の写真と同じ壊れ方をしており、割れて落ちた部分の位置もほとんど同じで、いかに人が訪れていない場所か分かる。

 地獄沢橋への下りの踏み跡はハッキリとしていて迷う恐れはない。
 急斜面は雨上がりで滑りやすかったが、場所によって、歩きやすいとは言い難い足場が作られている。遠くに沢の音を聞きながら、霧が晴れた涼しい尾根道を下る。
 左右に檜の真っ直ぐな森が広がり、この道も本来は登山道ではなく、林業の人のものなのだろう。
 春になったら再訪したい、ミツマタの群落を抜けると、地獄沢橋の登山口に到着した。登山口の標識を見ると分岐から一ノ沢峠まで40分とあるが、空荷で健脚の人のタイムだろうと思った。それにしても、この美しい沢のどこから地獄沢と名付けたのか不思議だ。

 地獄沢橋からヤビツ峠までは、県道70号線を歩いた。途中の清滝橋の湧水で、泥だらけのストックと靴を洗った。ゲイターを外すと、今日はいないなと思っていたヤマビルが1匹。
 洗い物を済ませた後、湧水を飲む。旨い。
 ヤビツへ向かう県道は緩やかな登りで、幸い今日は涼しい曇り空だったので良かったが、快晴だったらかなりつらい区間だ。先程の登山口まではへ行きだった足も、アスファルトが続くと結構キツくなる。
 護摩屋敷の水場で水を飲む。何でこうした車で来られる湧水では大量に水を汲んでいく人が多いのだろう。生水だから、そんなに持たないのに。ヤビツに近づくと、再び霧が出てきた。

 16時10分、ヤビツ峠到着。バスの時刻は16時14分。危ない危ない、この後は17時41分の最終だった。
 一人しか乗らないまま、ヤビツを出発。エスケーププランの策定に非常に役立ったGPSアプリの有効性を確認できた良い山行だった。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 ストーブ
燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
【その他】 装備重量:約13kg
食料:昼食@コンビニおにぎり×3
非常食:カップヌードルメシ+豆、カロリーメイト×4、えいようかん×2、ドライフルーツ(レモン)
水:2.5L、DAKARA:500mL+パウダー1L用(消費@水1.5L+DAKARA)

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登った山

大山

大山

1,252m

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