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近世山域を訪ねて 天神山(岡山県和気町)

天神山( 中国・四国)

パーティ: 2人 (大山クガイソウ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 今回駐車した河本コミュニティハウスは、登山者用の施設でも駐車場でもありません。河本コミュニティハウス駐車場の利用について、旧佐伯町役場(現和気町役場佐伯庁舎)に問い合わせたところ、「1台くらいなら、いつでも使っていいですよ」と、大変ありがたいお言葉をいただきました。そのため、今回も山行前に連絡することもなく使わせていただきました。
しかし、地域の方の施設ですので、マナーはしっかり守りましょう。
連絡先:和気町役場佐伯庁舎 0869-88-1101

この登山記録の行程

河本コミュニティハウス(8:50)・・・天石門別神社(8:55)・・・見張り所(9:15)・・・本丸(10:00休憩10分)・・・佐伯天神山(11:00)・・・美しい森ビジターセンター(11:10休憩60分)・・・佐伯天神山(12:20)・・・本丸(12:50休憩10分)・・・侍屋敷(13:40休憩20分)・・・天瀬登山口(14:15)・・・サイクリング道・・・天石門別神社(14:25)・・・河本コミュニティハウス(14:28)

コース

総距離
約6.4km
累積標高差
上り約504m
下り約504m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

山上に戦国時代の武将、浦上宗景(うらがみ むねかげ)の天神山城の遺跡がある、岡山県和気町の佐伯天神山を訪ねてきました。露岩の点在する急登を登ると、稜線上に棚田の様な城跡が続きます。戦国時代に思いを馳せながら、紅葉したカエデを眺め、気持ちのよい秋のハイキングを堪能することができました。

山陽自動車道「和気インター」から、吉井川沿いに国道374号線を北上。和気鵜飼谷温泉を通り過ぎてほどなく、吉井川が左に大きく蛇行する箇所に、登山口となる天石門別神社が見えてきます。
河本の集落に駐車し、天石門別神社へ。神社の左手に登山口を示す大きな案内板が立っています。自転車置き場の横に、狭いながらも掃除の行き届いたきれいなトイレがあります。地域の方々の管理に感謝しつつ、いざ、急登へ。

確かに急登ですが、眺望のよい尾根道のため、眼下に遠ざかっていく吉井川の景色や「武者おとし」や「天神地蔵」の表示、「見張り所」からの眺望を楽しんでいるうちに「下の段」に到着。

そこからは、「櫓台」「三の丸」「帯曲輪」「鍛冶場」「大手門」「桜の馬場」などなど、次々と山城の遺構が現れてきます。歴史に疎い小生ですが、それぞれに説明板があり、戦国時代に思いを馳せ、興味深い時間を過ごすことができました。そして、立派な石碑の建つ本丸に到着。

10分ほどの休憩の後、山頂に向けて出発。稜線沿いの遺構は続きますが、樹木が茂り、眺望はききません。しかし、宗景が築城する前から山城があったとされる「太鼓の丸」からは北方向に展望が開けます。攻めくる敵に使ったとされる「軍用石」を過ぎると、ふいに三角点のある山頂に到着。こちらも、樹木が茂り、眺望はききません。山頂広場もそれほど広くないため、山頂表示をカメラに収めビジターセンターに向かいます。

「和気美しい森」は、広い敷地にビジターセンターやバンガロー、キャンプ場、遊具が設置された施設です。キャンプ場以外にも、バンガローやビジターセンター内に宿泊もできると、管理されている方からお話を伺いました(宿泊は有料)。キャンプ場の一画をお借りして(もちろん宿泊でないため無料)お弁当を開くことにしました。この日、他の利用者はなく、静かなゆっくりした時間を過ごすことができました。昼食後、連れは、年甲斐もなく遊具(アスレチック系)ではしゃいでいました。

1時間ほどビジターセンターで過ごし、下山へ。下山は、本丸までは来た道を戻り、本丸からは、侍屋敷を経由して、天瀬登山口へ下るルートを選びました。このルートは、国土地理院の地図にも表記がなかったのですが、指導標とマーキングを頼りに進むことにしました。

天石門別神社からの登りより、さらに急斜面と思われる傾斜ですが、こちらのルートは九十九折になっているため、きつくはありません。若干、不明瞭な箇所もありますが、注意深くマーキングを探せば侍屋敷までは難なく下りることができます。ただ、侍屋敷の遺構が数か所あるようで、今回、「侍屋敷は1か所」と思い込んでいたため、少し道迷いをしました。

本丸から下山して、指導標どおり進むと最初に現れる侍屋敷は「ぐるみの段」。下山は、ここをそのまま奥へ進み、次の侍屋敷「中の段」へ。「中の段」は、直進して奥へは行かず、直角に曲がる感じで、下山ルートが続きます。似た感じの侍屋敷跡が点在するため、奥へ奥へと進むと道がなくなります。くれぐれも、「中の段」で慎重に赤テープを探してください。

下山後、天瀬登山口の案内板で分かったのですが、侍屋敷へ立ち寄らず、そのまま下山する分岐もありました。分岐の画像をアップしていますので参考にしてください。

天瀬登山口は、自転車専用道にあります。この自転車道は、旧片上鉄道の線路跡に造られたもので、自転車愛好家には、有名なルートとのことです。

標高400mの低山ですが、いきなりの急登や岩場、山城の遺跡、吉井川の眺め、下山後の鵜飼谷温泉と魅力満載のコースで、大いに楽しむことのできた1日でした。



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登った山

佐伯天神山

佐伯天神山

409m

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佐伯天神山 岡山県

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最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
3時間40分
難易度
コース定数
14
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