行程・コース
この登山記録の行程
煤ヶ谷(07:30)・・・分岐(08:28)[休憩 2分]・・・物見峠(08:55)・・・三峰山南峰(10:25)[休憩 20分]・・・分岐(11:15)[休憩 5分]・・・不動尻(12:10)[休憩 5分]・・・山神隧道(12:36)・・・広沢寺温泉(13:05)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
先月はピークが二つある山で登ったり下ったりを繰り返したので、今月はピークが三つある山を登ったり下ったりしようと思い、大山の北にある三峰山へ行くことにし、本厚木から出る「宮ヶ瀬」行きのバスに乗って宮ヶ瀬湖の手前の煤ヶ谷でバスを降りた。
煤ヶ谷のバス停側の道を進むと、畑の脇に登山届けのポストや蛭除けの塩が置かれた登山口が有り、畑の山側にある擁壁上を進むとすぐに鹿戸があるのでそれを抜けた。
森の中の登山道は、踏まれている割に大山表参道の様な荒れた感じではなく歩きやすかった。
物見峠手前の分岐は、物見峠に向かう側は、これまでの道に続く感じでわかりやすいが、物見峠をショートカットする方は、注意の看板野分から傾斜を上がっていくため、よく見ていないとわかりにくい。
しばらくは尾根に乗るために急登が続いたが、山神が不在の祠の脇を抜けてからは、比較的緩やかなまま、物見峠と三峰山をつなぐ稜線に合流した。
三峰山方面へ南下すると、「引き返す勇気が必要です。」との看板が現れる。
その粗利から、尾根は狭くなり、表土が流出して木の根がやせてあばらが出た様な感じになってくる。
展望はないが、木々の間に見える三つのピークの間に冠雪した大山の山頂が見えた。
昨年末に梅ノ木尾根を下った際に見えていた凸凹した稜線の通りに登ったり下ったりを繰り返す。 崩壊斜面では、いずれ台風で倒れてしまいそうな根の飛び出した大木が多い。
標高もそれほど高くないので、日当たりの良いところではマメザクラの花も咲き始めていた。
西側斜面に多い崩壊地では、樹木が下まで落ちてしまって展望が開けているところが多く、先週、寒波の入った日に降った雪が丹沢主脈の山々に積もっているため、甲府の山裾あたりからアルプスを眺めた感じがした。
この日、みやま山荘での積雪は10cm程だった様だが、見た感じではもっとある様に思えた。
三峰山北峰あたりから、尾根はさらに細く、場所によってはナイフリッジと言ってもいい様な場所もある。
当然、両側に深く落ちているので、飛び出した木の根でうっかり転んだ際に、方向が悪ければ死んでしまうだろう。日の当たらない谷間では、まだらに雪が残る場所もあった。
小さなアップダウンがあって、次の山頂が近づくと、大きなアップダウンとなり、唐突な感じで山名碑のある三峰山南峰の山頂に出た。
計画より1時間早く着いたが、木々の新芽もまだ出ていないために展望が良く、丹沢アルプスの雪稜を見渡せる気持ちが良い場所なので、昼飯にした。今日はスピードハイクを心がけたので荷物を減らすために調理はせずに、本厚木の駅前で購入したサンドイッチを食べた。
食事をしながら三角点の標柱を眺めると、土中に埋設してあったであろう根元の部分が飛び出している感じだった。おそらく表土が流出してしまったために露出しているのだと思うが、飛び出した部分は60cm位はありそうだったので、三峰山の本当の標高は、現在では934.6mではなく、934mなのではないかと思った。
食事を終えたので、次の不動尻へ降りる分岐を目指す。
不動尻への分岐までの間、守谷さんの登山詳細図にあるバリエーションルートへの分岐を探したがよく分からなかった。これまでに出会った人数も5名程度で、快晴の土曜日という条件を考えても非常に少ない、
なので、これらのバリエーションルートについても、かなり通る人が少ないのではないかと思った。今日のルートにしても、梅ノ木尾根の方が多いくらいだ。
そんなことを考えながら岩場を登ったり下ったりしているうちに尾根が広くなり始め、不動尻への分岐に到着した。
不動尻への分岐にはベンチがあるが、尾根を塞ぐ様に大きな倒木のために道標の所からは気がつかなかった。唐沢峠に向かう場合、この倒木を回り込んで真っ直ぐ進む。
唐沢峠へのルートに入ると、守谷さんの登山詳細図ではすぐに道標があることになっていたが、道標は見当たらなかった。ガレた急勾配の九十九折りをひたすら下る。真っ直ぐ進んだ先に崩落地があって、落ちてきた倒木がもつれ合って登山道を塞いでいる様に見える箇所があったが、ちゃんと迂回している踏み跡があった。
全体的に上から崩れて来た岩や礫で埋もれた感じになっており、谷川に傾斜が付いているため勢いが付かない様に慎重に降りた。膝がプルプルしてくる。
深沢の右岸に合流し、川岸を下っていく。コケの着いた岩の鎖場、足下の岩から唐突に出ているパイプからチョロチョロと水が流れている。どうやら水場の様だ。
花崗岩からしみ出してくる水みたいに冷たくないが、ヒンヤリしていて柔らかい水だった。
堰堤の脇を下ると、稜線を下り始めてから最初の道標に出会った。
道標の前の木橋を渡り対岸へ移り、今度は深沢の左岸を進むうちに沢から離れた。
やがて不動尻のキャンプ場跡が樹間に見えてくると、道の両脇に黄色いミツマタの花が満開だ。自宅のミツマタは全て散ってしまっているが、このあたりはまだまだ寒い様だ。
餅花の様なミツマタの間を抜けて沢沿いの林道を行く。ここまで下ると気温も上がり、初夏の様な感じがした。
稜線付近は新緑にほど遠かったが、林道では新緑が美しい。日影の水がしみ出る崖にはダイモンジソウが白い「大」の字の花を一杯つけていた。相変わらず真っ暗な山神隧道を抜けて広沢寺前に到着した。ポカポカとした陽気に下向き地蔵裏の桜は緑が混ざり始めていた。
予定より1時間半も早く下山したので、今回は以前より気になっていた広沢寺温泉入口に近いラーメン店の「ZUND-BAR」で2度目の昼食を取ることにした。
店の前に到着すると、こんな田舎の店とは思えない位の客待ち状態だった。
次のバスまで50分もあるので余裕だろうと思っていたが、結局、外で30分、店内で15分待った後にようやく食べられた、休日限定「真鯛のあら炊きらーめん」は、横浜家系とは真逆の神奈川端麗系と銘打っているだけあって、登山後の体に染みる様なうまさだった。
バスは行ってしまったが、ラーメンには大満足。
今後、下山後に「ZUND-BAR」に立ち寄れる山行をどうやって組み立てていくか、色々考えさせる山行となった。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | サングラス | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
テントマット | ライター | ローソク・ランタン | |||
【その他】
装備重量:約4.5kg 食料:昼食@サンドイッチ×2 非常食:カロリーメイト+ようかん 水:0.5L+ポカリ0.5L(全量消費) |
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