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二つの富士 小瀬富士と小舟富士を登る

小瀬富士、小舟富士、砂羅向山( 関東)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビに「緒川物産センターかざぐるま」をセット。
トイレあり。

この登山記録の行程

緒川物産センターかざぐるま駐車場(07:51)・・・小瀬富士(08:08)・・・上小瀬展望台(08:17)・・・森のトイレ(08:35)・・・小舟富士(09:18)・・・砂羅向山(ざらむきやま)(09:26)・・・緒川物産センターかざぐるま駐車場(09:55)

コース

総距離
約5.7km
累積標高差
上り約609m
下り約606m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ずいぶん前に袋田の滝を周遊する際に、生瀬富士を登った時に聞いたことがあるが、なんでも茨城には「富士」を冠する山が20座程あるらしい。どんだけ富士山をリスペクトしているのか!と言いたくなるが、よくある郷土富士の様に必ずしも山容が整っている訳でもない。ひょっとすると今回の小舟富士の様に、山頂から富士山が見えることから名前が付けられたのかも知れない。
さて、今回のミッションは花探し。特に狙うは「トウゴクサバノオ」。トウゴクサバノオはシロガネソウの仲間になる。サバノオとは変わった名前だが、これは果実の形が鯖の尾に似ていることから名前がついている。漢字で書くと「東国鯖の尾」、つまり主に関東地方に生育する花で、そうなるとひょっとして西もあるのか?と思うが、実はこれがちゃんとありサイゴクサバノオ「西国鯖の尾」の名前で近畿地方以西に生育する。東と西の境目なのか、近畿の名峰・金剛山ではなんと両方の花を同時に見ることが出来る。残念ながら自分が住んでいた北陸では、見かけた記憶がないが代わりに同じシロガネソウの仲間「サンインシロガネソウ」は稀に見ることが出来た。いずれにしてもシロガネソウの種類として、可憐な花が目を楽しませてくれる。
「緒川物産センターかざぐるま」へ到着。下山後の買い物で貢献させてもらうとして、一応控えめに一番端の目立たない場所に駐車させて頂く。
今日のコースは物産セターを起点に小瀬富士、小舟富士、砂羅向山の順で周遊し戻ってくるコースとする。ただし、全体的に距離が短いので、他にも登山道が延びていれば自由に散策することにする。
小瀬富士への登山道は、物産センターの道を渡った反対側にあり、看板もあり道もしっかりしているので迷うことはない。
季節も5月に入り、淡い新緑から徐々に濃さを増してきている。その中に艶やかな紫の藤の花が映えて美しい。
文章を端折るわけではないが、さすが200m級の低山。すたすたと歩いているうちに、あっという間に小瀬富士へ到着してしまった。ルート上は小瀬富士を折り返して、次の小舟富士を目指すことになるが、さすがにこれでは一瞬で終わりかねないので、小瀬富士へ反対側から登ってくるコースがあったので、一回降るくらいの気持ちで少し散策してみることにする。たぶん、下まで降りれば地形的にぐるりと回りこんで小船富士方面へ行けるはずだ。
緩やかな降りを進むと、舗装された林道に出た。看板に「ふれあいの森(オカリーナの森)とあったので行ってみる。どんな場所だろうと思ったら、小さな野外ステージと洒落た感じの喫茶店風(?)の建物があった。今一つなんのための施設か分からない。
歩いていくと、想像した通り周回できそうな林道があったので進んでみる。
途中、鮮やかな青紫色の小さな花が群生していた。見ると青紫色の花冠に特徴的な白い星形がある。ホタルカズラだ。これは珍しい花(自分にとって)を見つけたと嬉しくなる。しゃがみ込んでよく観察すると、青紫色の中の白い星型が、まるで蛍の放つ光のように輝いて見える。こんな整った花が自然に自生しているなんてとても不思議だ。
林道を少し進むと、小瀬富士・小舟富士への登山口を見つけた。登るとちょうど小瀬富士と小舟富士の中間に出る感じで周遊コースへ連結する。
小舟富士へ到着。小瀬富士は眺望がなかったが、小舟富士は視界が開けていて周囲がよく見渡せる。空気が澄んでいれば、ここから富士山も見えるのだとか。あいにく今日は霞みの中に溶け込んでいて輪郭も見えなかった。
小舟富士から砂羅向山へ。小舟富士ほどではないが、こちらの眺望もなかなか良い。
さて、忘れていけないのは、今日のミッション「トウゴクサバノオ」探し。既に周遊コースもほぼ終盤でゴールも近いがここまではその片鱗もなかった。ただし、焦ることはなく、実は概ね場所の予想はついている。トウゴクサバノオは沢沿いなど水気を好む植物なので、あるとしたら降り切った所にある沢近くだろう。
砂羅向山から一気に降る。これまでは散策コースのような登山道だったが、ここだけロープが張られていてそれなりの急登になっている。こっち側から登れば少しは登山らしくなったか。
降り切ったところで沢周辺を探す。最初は、花の気配もなく見当を外したかと思ったが、更に進むと突如、花の群生地が現れた。白い小さな花がいっぱい咲き誇っている。よく見ると2種類あって、一つは目的のトウゴクサバノオ。もう一つは、ニリンソウだった。時期的には少し遅かったのかも知れないが、愛らしいトウゴクサバノオに加えて、今年もニリンソウに出会えて、とても満足だった。
ミッション・クリアー。ただ、時間はまだお昼前。距離が短すぎて歩き足らないので、もう一つ登ろうと、急いで駐車場へ戻ることにした。
追伸:帰宅して写真を見たら肝心のトウゴクサバノオが取れていなかった。ガーン。なんたる失態。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 「トウゴクサバノオ」の写真がないなんて。鯖の尻尾が茎に刺さっているイメージしか沸かないです(笑)

  • だから、西のやつを捕獲してきてくださいな。

登った山

小舟富士

小舟富士

273m

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