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東京・せたがやアルプス(多摩川台古墳群~等々力渓谷~静嘉堂文庫~喜多見不動~仙川湯けむりの里)

国分寺崖線、三菱山、多摩川富士、亀甲山古墳、多摩川台古墳群、宝来山古墳、八幡塚古墳、狐塚古墳、御嶽山古墳、等々力渓谷、野毛大塚古墳、将監山、下山、殿山、野川、入間川、陵山、実篤公園、仙川湯けむりの里( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

曇り時々雨

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線→田園調布

復路:仙川→京王線→明大前→井の頭線→渋谷→山手線→目黒

この登山記録の行程

田園調布駅6:57→田園調布せせらぎ公園(多摩川駅)7:06→三菱山7:17→多摩川富士(多摩川浅間神社)7:26→亀甲山古墳(多摩川台公園)7:38→宝来山古墳(〃)7:48→宝来公園7:53→八幡塚古墳(宇佐神社)8:17→狐塚古墳8:26→御嶽山古墳8:35→等々力渓谷(等々力不動)8:38→等々力駅8:56→野毛大塚古墳9:08→六所神社9:17→上野毛稲荷塚古墳9:33→上野毛公園9:38→五島美術館9:44→富士見橋9:46→二子玉川駅10:03→瀬田玉川神社10:16→将監山(アントニオ神学院)10:22→下山(瀬田四丁目旧小坂緑地)10:28→多摩川テラスの武家屋敷門10:34→静嘉堂文庫10:43→大蔵氷川神社11:00→殿山(第六天橋)11:04→野川11:28→成城三丁目緑地11:41→不動橋11:53→喜多見不動11:58→神明のみつ池12:04→ビール坂緑地12:17→入間川野川合流地点12:24→陵山(糟嶺神社)12:33→実篤公園12:55→仙川湯けむりの里13:09~14:10→支那そばめでた屋14:17~25→仙川駅14:36

合計6時間11分(22.5km、仙川湯けむりの里迄)

コース

総距離
約23.3km
累積標高差
上り約371m
下り約357m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

7月6日(土)も相変わらず天気がはっきりしないので、東京のアルプスの続きとして、世田谷区のHPからダウンロードできる『国分寺崖線発見マップ』の「おもいはせの路」と「きしべの路」をメインに、大田区田園調布の「多摩川台古墳群」と調布市仙川の「仙川湯けむりの里」を足して、勝手に『せたがやアルプス』と名付けて縦走してきました!

別に「国分寺崖線を歩く」でも「多摩川アルプス」でも良かったんですが、国分寺崖線は名前の通り国分寺市~深大寺方面の方が有名だし、多摩川は東京湾から奥多摩の先まで続いていて、それこそ意味する範囲が広すぎるので、この名前にしました。あと「玉川アルプス」って手もあったんだけど、埼玉に今は無き比企郡玉川村っていうのがあったのでそれも却下。

このコースの特長は、多摩川~野川の見晴らしの良い河岸段丘を上下しながら進むので、今回は梅雨で何も見えませんでしたが、富士山や丹沢が至るところから
眺められるということです。

あとそういう風光明媚な場所にあるため、高級住宅街がこれでもかというぐらい延々と続くということ。

山手線内の場合、高級住宅街はピンポイントで丘の上に存在しているだけで、5分も歩くとすぐにゴミゴミした裏路地に入ってしまうのですが、この辺りは林として残されていた崖を高級住宅街として造成してできた場所なので、規模が全然違います。

今回のスタートはそんな高級住宅街の代名詞とも言える「田園調布駅」です。武蔵小山から目黒線で1本なんであっという間に着いてしまって、ほぼ7時ちょうどにスタート。

東横線の線路沿いに進むと、次の多摩川駅に着きます。駅前にブラタモリでも取り上げられた東急の遊園地「多摩川園」が昔あって今は「田園調布せせらぎ公園」になっています。公園なんだけど開園時間があって、まだはるか前なので入らずに通過。

多摩川駅を過ぎ、中原街道を渡ったところにある三菱系企業の社宅が本日の1山目の「三菱山」です。先週行った港区のアメリカ大使館の三井山と一対になっています。

少し戻って、東横線と多摩川線に挟まれた三角地帯にあるのが「多摩川富士」です。ここは多摩川浅間神社自体が富士塚のようになっていて、溶岩の参道を登ると上に神社があります。神社の前には広い展望台があって、武蔵小杉のタワマン群が良く見えます。

東横線のガードを潜って、「多摩川台公園」に入ります。ここは多摩川台古墳群と言って、10個の古墳が並んでいて、そのうち最大なのが最初に出てくる「亀甲山古墳」です。でも登山は不可。

続いていて8つの小さな古墳が続きます。これも全て登山不可。

小さな古墳群が終わり、少し離れた公園の西端にあるのが大きな古墳が「宝来山古墳」です。ここは登山可能のはずだったのですが、夜間立入禁止の柵がまだ開いておらず、結局登れず…。

宝来山古墳を横目で見ながら、紛らわしい名前の「宝来公園」に向かいます。ここは小さな谷を隔てた田園調布の放射状に造られた街並みの一番上にある公園で、特に古墳はありません。

しばらく田園調布の延長の高台の高級住宅街を進み、一旦川沿いに下って再び登り返し、「八幡塚古墳」からいよいよ『国分寺崖線発見マップ』の「おもいはせの路」に入って行きます。この古墳は伝乗寺横の宇佐神社の裏のこんもりと盛り上がっている場所がそうみたいだったんですが、神社の境内から先は立入禁止。

続いて少し先の「狐塚古墳」に向かいます。ここは登頂可能だったんですが、朝早すぎてまたしても夜間立入禁止に引っかかり登れず。

狐塚古墳のすぐ先が等々力渓谷に隣接する「御嶽山古墳」です。ここも登頂可能のはずだったんですが、等々力不動の私有地で今年はまだ草刈りしてないせいで立入禁止になっていました。

今日はまだ1山も登頂してないぞ~!まあ古墳に登ったからって特に景色がいいわけじゃないから、別にいいけどさ。

ちなみに今、田園調布を離れて、九品仏→尾山台→等々力と来ているんですが、高級住宅街が途切れることなく続いています。田園調布の東口は大田区の普通の街並みになるので、こちら側もすぐにそうなるだろうと思っていたら、これは予想外。この高級住宅街は上野毛を経て二子玉川まで続きます。

御嶽山古墳から目黒通りを渡って等々力不動へと向かいます。一応参拝してから裏手の階段を下るとお待ちかねの東京23区の秘境「等々力渓谷」です。階段を下りきったところに等々力不動の滝行用に整備された滝があります。

等々力渓谷は矢沢川が洪水等の急激な流路変更で多摩川の河岸段丘を削り生み出された深い渓谷です。これはこの間に行った王子の音無川渓谷と同じ作りで、自然な流れのままだと広い谷になって深い渓谷とはなりません。

等々力渓谷は環八の下を通り、等々力駅のすぐ手前まで続いているので、そこまで流れに沿って歩いて行きます。途中に横穴古墳があったのでそれも見学。

渓谷を出て一応等々力駅まで行ったら、折り返して環八を渡って「野毛大塚古墳」に向かいます。この古墳はスポーツ公園の中にあり24時間登頂可能です。よって本日始めて登った山となりました。山頂は広場のようになっていて、眺めは公園の中が一望出来る程度…。

野毛大塚古墳から少し戻る感じで六所神社に向かいます。ここは高台の崖の上にある神社で登り口の階段からの眺めがそこそこ良いです。

六所神社から第三京浜の下を潜って少し進むと、「上野毛稲荷塚古墳」があります。ここもまた立入禁止。

上野毛稲荷塚古墳の先にあるのが「上野毛自然公園 で、ここは目黒から二子玉川へ行くバスが、上野毛駅と環八を過ぎて多摩川の河岸段丘の急坂を下る途中にある公園で、バスから見ると広くて立派な公園に見えるのだけど、上の児童公園から見ると単なる平凡な斜面です。

そのバス通りを渡って再び坂を登ると、この辺の高級住宅街の仕掛人である五島家の大邸宅があり、その隣に「五島美術館」があります。普通なら鎌倉か大磯辺りに引っ越すところだけど、いまだ住んでるところが凄い!

五島美術館を過ぎるた大井町線の上を渡る橋が関東の富士見100景に選ばれている「富士見橋」です。季節がら当然富士山は見えず。

富士見橋から多摩美の脇を通り、法徳寺から坂道を下ると、巨大なタワマンとショッピングモールの複合施設「ライズ」になっている二子玉川に着きます。

ここで『国分寺崖線発見マップ』前半の「おもいはせの路」は終わりです。時間はほぼ10時ちょうどで、田園調布から全く走らずに約3時間掛かりました。

二子玉川駅を通り抜け、玉川高島屋の裏から後半の「きしべの路」に入って行きます。でも「将監山」という山があるので、ハイキングコースを離れて少し寄り道をして行きます。

玉川高島屋の裏の古くからの商店街がある道は、江戸時代に富士講と共に流行った大山講の参拝者が通る大山道になっています。大山道は国道246号に沿った形で丹沢の大山まで続いており、都内でもあちらこちらに道標が残っています。この間の代官山の目黒元富士跡の脇にあったお地蔵さんもその1つです。

大山道で河岸段丘を登って行くと、左手に玉川寺という日蓮宗の寺があり、その上に瀬田氷川神社があります。ここも崖上の神社でライズの展望が良いです。

「将監山」はこの神社の裏から少し東に行ったアントニオ神学院の敷地あたりといわれており、当然ながら私有地なので入れません。

次に「下山」がある瀬田四丁目旧小坂緑地に向かいます。ここは小坂さんという方の邸宅跡で、家がそのまま残されています。

下山から少し上にある「多摩川テラス」という集合住宅の敷地内ある「武家屋敷門」を見学したら、次は「静嘉堂文庫」を通って「岡本公園」を目指します。静嘉堂文庫も屋敷跡で、今は歴史的資料を集めた図書館になっています。


静嘉堂文庫の裏から「岡本八幡神社」に抜け、下に下ったところが「岡本公園の民家園」です。古い茅葺屋根の家が展示してあります。地元の七夕祭りをやっていました。

岡本公園からしばらく「丸子川」に沿って進みます。仙川を越え、野川と挟まれた丘陵の端にあるのが「殿山」です。行く前に手前の「大蔵氷川神社」に寄って行きます。ここも崖上につくられた神社。殿山はもう少し東名高速の方に登ったところにあり、山頂に「第六天社」あるらしいのですが、私有地の中にあるので発見できず、最高地点の東名高速にかかる「第六天橋」で代用。橋の上からは
たぶん富士山が良く見えます。

もう少し第六天社を探してから下り、ようやくたどりついた野川に沿って進みます。この辺りまで来るとさすがに高級住宅街の呪縛からも解放されて畑もたくさん出てくるようになって、いよいよ調布市が近くなってきたなという感じになってきます。

しかし考えが甘かった!野川をしばらく進んだ後、激安スーパーで有名なOKの裏から「成城三丁目緑地」を登ります。登りついた上は最後の関門、世田谷区が誇る高級住宅街「成城」の外れで、再び高級住宅街の中を進むようになります。
でもすぐ先が田舎の香水香る畑が多い23区外の調布市だということもあり、今朝歩いた田園調布周辺と比べて庶民的思えてしまうのは気のせい?

ちなみに「田園調布」と「調布」は全然別の場所にあります!

最後の高級住宅街を進んで行くと、小田急線の線路が地下化された場所を渡る「不動橋」に出ます!ここも関東の富士見100選に選ばれた場所で、やっぱり富士山は見えません。富士山は見えないけれど、多摩川の向こう岸の川崎にそこそこ標高のある丘陵地帯が増えてきたせいか、緑の山が見えるようになってきました。舛形山はどこだろう?

不動橋を越えて線路沿いに下ると、「喜多見不動」があります。入口にはここも行者用の滝があります。階段を登ると、上にお寺があって、その後ろに岩に掘られたトンネルの中にひっそりと祀られた怪しいお堂があります。あと神社の横にある男女対になった観音像も怪しい!

喜多見不動から次は「神明の森みつ池」を目指します。神明の森みつ池のある緑地は環境保全のため立入禁止になっていて、ずっとその下を歩くことになり、最後にビール坂緑地を経て調布市に入ります。この辺りは喜多見不動で下に下りずに崖の上を行った方がアルプスっぽかったかもしれません。

調布市に入ったら、一旦野川沿いに下りて、ほんの少し狛江市を経由した後、野川と入間川の合流地点の先から入間川を追う形で仙川駅に方面に登って行きます。

この辺、道がクネクネしていてわかりにくいのですが、右手にそびえる木々がこんもりとした高台が本日最後の山である「陵山」です。ここも古墳で、現在は「糟嶺神社」とその裏の「明照院」というお寺になっています。

明照院から直接仙川駅方面に向かっても良いのですが、せっかくなんで「実篤公園」にも寄って行きます。白樺派の武者小路実篤の邸宅があった場所で、有料の記念館と無料の公園が併設されています。で、公園の方だけでも寄って行こうと思ったのですが、急斜面に造られているため雨で足場が悪いせいか園内通行止になっていて、写真だけ撮って入るのを諦めました。

実篤公園から、桐朋学園の脇を通り、本日の最終目的地「仙川湯けむりの里」に向かいます。そして13時9分到着。田園調布駅から約6時間、二子玉川駅から約3時間掛かりました。今日のコースは下町以上に歩いたことのないエリアなので、6時間で着けばまあ上々です。

仙川湯けむりの里は仙川駅から徒歩で7~8分のところにある日帰り温泉施設で、料金は土日850円、泉質は中性・低張性のメタケイ酸泉らしいんですが、体感的にほとんど温泉という感じがしないので、スーパー銭湯と思った方が良いかもしれません。温泉に入りたい人は逆ルートで行って、田園調布には温泉も銭湯もないので、電車で2~3駅移動して黒湯の銭湯に行った方が良いと思います。

でもまあ料金も、23区内の日帰り温泉が軒並み1000円を超える中、1000円以下で露天風呂もサウナも高濃度炭酸泉もついているのだから、文句を言ったらバチが当たります。

仙川湯けむりの里で汗を流した後、仙川駅に向かう途中の「仙川アベニュー」という有名建築家の安藤忠雄がデザインしたお洒落系集合住宅の店舗スペースにある「支那そばめでた屋」で「支那そば」650円+大盛150円を食べました。

ここのラーメンは、なんと目黒にかなり昔からある「支那そば かづ屋」のラーメンに非常に良く似ていて、もしかしてかづ屋の店長と修業した店が同じなのかな~?と考えてしまいました。

国分寺崖線発見マップ | 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/102/126/418/407/d00011647.html

多摩川台古墳群 - 邪馬台国大研究
http://inoues.net/ruins/tamagawadai.html

[PDF] 調布市・崖線樹林地ガイドマップもりのちず
http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1468283581871/files/20160804.pdf

雑木林のみちリーフレット 調布若葉台コースPDFデータ
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/natural_environment/tokyo/thicket_way/course_10.files/course10-map.pdf

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みんなのコメント

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  • きっと貴殿にかかっては柿の木坂も山ですね!

    私も小学校は碑文谷で過ごしたので、せたがやアルプスはいつか挑ませてもらいます!

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