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20190707 2つの超低山を繋いで「飾り山」サルッ!

荒津山、アクロス山( 九州・沖縄)

パーティ: 1人 (ぼっけもん さん )

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行程・コース

天候

曇り時々晴れ!

登山口へのアクセス

バス
その他: [往路]博多駅 ー 福岡ヤフオク!ドーム
 (臨時バス)博多BT1F ー 福岡ヤフオク!ドーム(12:39着)
[復路]吉塚 ー 福岡市内
 18:50発 吉塚 ー 福岡市内

この登山記録の行程

福岡ヤフオク!ドーム12:36 - 13:15荒津山13:24 - 14:27福岡城 - 18:50吉塚駅

コース

総距離
約17.7km
累積標高差
上り約92m
下り約91m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 3回連続となりますが、今日も「さるッ」。「さるッ」は鹿児島弁の「さるく(あるく)」」という意味で、今週末も、会社の業務の都合が山行とかみあわず、近場をぶらりと歩いてみました。
 今回のテーマは、7月1日にスタートした博多祇園山笠の「飾り山」巡り。「飾り山」は、その名の通り見せるために建てられる山笠で、実際に舁く山笠(舁き山)に対して「飾り山」と呼ばれています。今年は「令和」がスタートしたということもあって、皇室関連や古代日本神話をテーマとした飾りが多いのが最大の特徴とのこと。
 現在、福岡市内に14本の「飾り山」が建てられていて、博多祇園山笠のクライマックス「追い山」(15日)の前日(14日)まで公開されています。
 大半の「飾り山」は山笠が奉納される櫛田神社の周囲に建てられていますが、中には、櫛田神社からやや離れたヤフオクドームの近くに建てられたもの(14番山笠)もあり、全部の「飾り山」を繋いで歩くとなると、それなりの気合と根性が必要なのですが、妙な山家こだわり(?)もあり、敢えて福岡市内の2つの超低山(荒津山、アクロス山)も加えて歩いてみました。

[参考情報]
◆2019年度 博多祇園山笠 山小屋マップ
 https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1SZ2-OOXU2W06sCceq2PVKegL4R8&ll=33.5904736501032%2C130.4048314372635&z=14

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フォトギャラリー:96枚

どこをスタートにするのがいいのか悩んでしまいましたが(笑)、結局、櫛田神社から一番遠いヤフオクドームをスタート地点に選んでしまいました。ちなみに、ここまではバスです!

ドームの前にあったのは、14番山笠福岡ドームの山小屋です。

飾り山には「表」と「見送り」があって、こちらは「表」アップ。ドーム横だけあって、表の飾りにはソフトバンクの選手の人形が飾られていています。飾り山笠のお題は、「令和玄海飛翔鷹(れいわげんかいひやくたか)」。~①

ドームに別れを告げ

正面のこんもりとした森のようなところが、これから向かう荒津山(西公園)。周りのビルのほうが高い・・(^-^;。

ここから取り付きます。

やはりアスファルトより、こちらの道のほうがいいですね。

見えている海岸線は、遣唐使の使節団を見送った「荒津の崎」

こちらは展望台広場。舟(?)をモチーフにしたモニュメントがりました。

展望台広場からの眺め。博多港が一望のもとに見渡せます。左手に見ている山は立花山でしょうか。

満開のムクゲ。

これより山頂を目指します。

ここが山頂・・?

ピンポ~ン!木が茂り眺望は全くありませんが、荒津山48mゲットです(^^)v、

 こちらは、山頂から西公園入口方向に下ったところにある光雲(てるも)神社。光雲神社は黒田官兵衛と長政を祀った神社で、官兵衛の法名「龍光院殿」と長政の法名「興雲院殿」の一文字を取って名付けられた神社だそうです。
 ちなみに、お賽銭を入れたらどこからか鶴の鳴き声がしてきて、思わずあたりをキョロキョロしてしまいました。家に戻ってからわかったのですが、天井に描かれた鶴から鳴き声が聞こえてくるようです。チェックできずに残念なことをしました~!

立ち寄ったお目当ては、この狛犬。何か変じゃありません?

そうなんです。お互いにソッポ(真後ろ)を向いているんです。ちなみに、こちらが阿形。

吽形。お互いにソッポを向くなんて、初めて見るパターンです。ネット情報をまとめてみると、「元々ここは黒田氏が勧請した東照宮だった。明治維新以降、東照宮は廃絶され、跡地一帯が明治14年に荒津山公園として整備された。一方、官兵衛と長政を祀っていた福岡城内の祠堂が明治5年に光雲神社として警固(けご)神社付近に移され、それが明治42年に今の場所に移されきた。狛犬については、城内にあった時、城の外の領民を守る為に首を後ろに向けていたことから、復刻版でもそれに倣った」ということのようです。

ちなみに、復刻版の狛犬は、なんと麻生財務大臣の曾祖父によって、大正11年に建立されたようです。

境内には、あの黒田節で有名な母里(もり)太兵衛の像がありました。手に持っている槍は日本三大名槍「日本号」だとか。

長政の水牛の兜をモチーフにした御手水所も♪

山頂から降りてきたため順番が逆になりましたが、こちらが鳥居になります。鳥居の右の看板に「幸運の鈴」とありますが、光雲神社は、「こううん」つながりで「幸運」の神社とされていようです。

鳥居から続く一本の道。ここを通って大濠公園に向かいます。

「大濠公園」。

公園の中には、福岡城の外濠だった大きな池があります。池の中には橋でつながった3つの島があって、そこを通って池を横断することできます。折角なので渡ってみましょう。

途中の浮見堂。

池の周囲の遊歩道

大濠公園から福岡城跡にやってきました。

天守閣へ続く石畳。

天守閣跡は展望台になっています。

ちらりと見えている水面は大濠公園、右奥にはヤフオクドームが見えています。

天守台跡(?)。

こちらは天守閣の想像図。実は福岡城に天守が存在したという事実は確認されていないそうです。建物があったのは確実視されているそうなんですが、気持ちとしては「あった!」に一票いれたいですね~。

こちらは東御門跡。

城の横には「鴻臚館」。鴻臚館は平安時代の迎賓館で、遣唐使や新羅の使節団などを迎えていた施設そうです。平安京(京都)、難波(大阪)、そして筑紫(福岡)の3ヵ所にあり、その中で遺跡が確認されているのこの「鴻臚館」だけ。建物の中では、出土した遺構と復元した建物、出土した茶碗などが展示されていました。

「鴻臚館」の前に広がる草原。私の学生時代にはここに平和台球場がありましたが、当時をしのばせるものは全く残っていません。

上之橋御門跡近くのお堀。

蓮の花が咲き始めています。

見えているビルはアクロス福岡。一見すると普通のビルのようにみえますが

ビルの後ろは公園になっていて

公園側から見上げるとビルの様相が一変。ビルの壁が緑でおおわれ、まるで森のよう。

こちらが登山口のようです。

誰が名付けたかアクロス山(笑)!

登山道はしっかり整備されています(笑)

山頂に到着しました~。アクロス山ゲットです(^^)v
ちなみにここは地上14階で高さは60メートルになるそうです。

眼下にみえるのは先ほどの公園。

奥に見えるのは四王寺山かしら(@@)。

こちらがアクロス山の山容です(公園から撮ってみました)。

アクロス山の近くには3つの「飾り山」があります。こちらは12番山笠・天神一丁目。お題は、「安曇磯良丸伝説」(あずみのいそらまるでんせつ)。~②

9番山笠・ソラリア。お題は、「挙旗筑紫武王門」(つくしのぶおうのもんにはたをあぐる)。~③

こちらは9番山笠・ソラリアの見送り。ラグビーワールドカップがモチーフになっていました!

10番山笠・新天町。お題は、「神話稲羽之素菟」(しんわいなばのしろうさぎ)。~④

見送りはサザエさんです!

13番山笠は、渡辺通り一丁目交差点の近くになります。

こちらが13番山笠・渡辺通一丁目。お題は「勇婦の誉れ」(ゆうふのほまれ)。~⑤

見送りはアンパンマン♪

15番山笠は博多駅の前となります。

こちらが15番山笠・博多駅商店連合会。お題は「合戦川中島」(かっせんかわなかじま)。~⑥

16番山笠の場所はキャナルシティ。

16番山笠・キャナルシティ博多。「勧進帳」(かんじんちょう)お題は「勧進帳」(かんじんちょう)。~⑦

次は櫛田神社へ。ついでに昨年9月の探索でもらした狛犬をゲットするため南神門からお邪魔します。

南神門前に早速、いました~!。阿形。明治33年(1900年)生まれ。とてもきれいで100年以上前の狛犬とは思えません。

こちらは吽形。阿形、吽形ともに頭に角があり、正真正銘のザ・コマイヌという感じです。カッコいいなぁ~、ほれぼれとする一品です。

番外・櫛田神社。こちらは櫛田神社に常設されている山笠で、いつでも見ることができます。お題は「神話海幸彦と山幸彦」(しんわうみさちひことやまさちひこ)。~⑧

こちらはおなじみの櫛田神社の拝殿

実は拝殿にもお目当ての狛犬がいます。鮮やかかな朱色に塗られた阿形。近づいてみることができないので、私のデジコンで目いっぱいズームしてみました。残念ながらここが限界。

こちらは吽形、近くで見てみたぃ(笑)!

こちらは北神門前の狛犬。吽形、赤御影石での一品

こちらは吽形。黒御影石の一品。まるでロボコップみたい(笑)!

ロボコップのような狛犬は北神門にあります。

境内の末社にも狛犬がいました♪
昭和9年(1934年)生まれ。

こちらは昭和35年(1960年)生まれ。阿形・吽形が逆になっているのはご愛嬌でしょうか、そういえば、北神門前のロボコップのような狛犬にそっくりですね。モデルになったのかしらん 。

櫛田神社の近くには、櫛田神社を含めて4つの飾り山があります。8番山笠・上川端通。お題は「神武東征誉」(じんむとうせいのほまれ)。8番山笠は「走る飾り山」とも言われていて、追い山や集団山見せに出てくるそうですよ。~⑨

次は中洲へ

6番山笠・中洲流。お題は「雄姿剣洗川」(ゆうしけんをあらうかわ)人。~⑩

中洲を離れ再び川端通へ。17番山笠・川端中央街。お題は「決闘巌流島」(けっとうがんりゅうじま)。~⑪

11番山笠・博多リバレイン。お題は「大化の改新乙巳の変」(たいかのかいしんいっしのへん)。~⑫

呉服町へ。5番山笠・東流。お題は「源平合戦武将誉」(げんぺいかっせんぶしょうのほまれ)。~⑬

ちなみに、こちらは「飾り山」の近くにあった5番山笠・東流の「舁き山」。お題は度胸千両散如花(どきょうせんりょうちるははなのごとし)。実際に舁かれるため、「飾り山」に比べ小さいですが、平安時代の大盗賊 熊坂長範(くまさかちょうはん)が目を見開いている姿は迫力満点です。

千代県庁口へ。1番山笠・千代流。お題は「延寿万歳景雲興」(えんじゅばんざいけいうんおこる)~⑭。これで、14基のすべての「飾り山」をコンプリートしました(^^)v。

今日のゴールは吉塚駅。途中で立ち寄った十日恵比寿神社。

香椎宮の狛犬のそっくりな狛犬がいました。頭と体の大きさのアンバランス、筋骨隆々のマッチョな姿がそっくりです。

手水所にはなぜか鯛・・。

宮地嶽神社ほどではないですが、しめ縄のアンバランス感も半端じゃありませんね。

吉塚駅に到着しました。20㎞弱の行程でしたが、舗道歩きは疲れますね~。でも、「飾り山」をすべて見ることができ、そして光雲神社や櫛田神社のレアな狛犬もゲットでき満足です。来週は山に行きたいなぁ~、おやっとさぁでした。

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装備・携行品

アンダーウェア ロングパンツ 靴下 水筒・テルモス タオル 帽子
地図 腕時計 カメラ 行動食 GPS機器

みんなのコメント

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  • ぼっけもんさん、こんにちは

    毎度感じることですが、歴史の堆積を感じさせますね。狛犬にしても、私の近在で普通に見かけるものは、パタン化されている印象もあるのですが、拝見するものは(珍しいから写真を撮っていらっしゃるのかもしれませんが)異なる淵源があるのか、氏子さんや職人さんたち通しが競い合った結果なのか、それぞれ個性にあふれているように感じられます。

    山笠の写真も興味深く拝見しました。

    当方は、今日も雨に降り込められています〜泣

  • すてぱんさん、こんにちは~。

    この地は、鴻臚館もそうですが、大陸の影響を受けながら発展してきているのは確かですね。狛犬寄進の競いあいに加え、大陸やアジアの国々との交流の中で様々な影響を受けていることが、こうした独特の狛犬を生む要因にもにつながっていった面もあるのではないかと思います。

    関東も天気がスカッとしないんですね~。こちらも今日も生憎の天気で、折角の3連休なのですが2日続けてBC待機です(;;)。でも、明日は晴れ間が期待できそうな感じ・・、すてぱんさんも早く山に行けるといいですね。

      ぼっけもん拝

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