行程・コース
天候
(10/11)雨のち晴れ・(10/12・13)晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
(10/10)前夜発 秩父=R140=甲府昭和IC=中央自動車道=松川IC=三遠南信道路=上村= 遠山郷・下栗地区=易老渡・(復路)逆コース、但し飯田ICより
この登山記録の行程
10/11(土) 易老渡(6:10出発)~易老岳(10:30)~静高平(12:20着 12:50発)~光小屋(13:00着)
10/12(日) 光小屋(5:20出発)~イザルヶ岳(5:35着 5:55発)~易老岳(7:20)~茶臼岳(9:10着)~上河内岳(10:55着 11:45発)~ 南岳(12:10着)~聖平小屋(13:15着)
10/13(月) 聖平小屋(5:00出発)~薊畑分岐(5:20)~小聖岳(6:00)~聖岳(6:40着 6:50発)~小聖岳(7:20)~ 薊畑分岐(7:40)~西沢渡(9:20)~便ヶ島(9:50)~易老渡(10:10着)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
一日目(10/11) 易老渡へ到着したのは夜中の一時をちょっと回った頃であった。すでに十台ちょっとの車が駐車してあり何台かは中で仮眠している様子のため、私もエンジンを すぐに切り仮眠体制へと入る。来る途中、時折雨の降っている場所があったがここ易老渡はまだ降っていない。
朝五時に目が覚めるとなんと雨が降っているではないか、、、またか、の嫌な予感が頭をよぎる。今年はどこへ行っても雨に降られるような気がする。天気予 報では朝のうち雨が残るものの、その後は回復すると言っていたのだが、、、車中で朝食のパンをかじり、六時ちょっと過ぎに明るくなるのを待って出発する。 相変わらず雨は降っているが予報を信じ雨具は着用せずに行くことにする。登山道は樹林帯の中のため少し位の雨ならそんなに濡れなくてすむ、どのみち汗かき なので汗びしょになること請け合いなのである。登山口の橋を渡り樹林帯内の急斜面を一時間ちょっと、若干傾斜が緩くなった頃一息入れる。雨は降ったり止ん だりと言ったところである。面平を過ぎ あとはこれと言ったチェックポイントのないまま、登行を続けるが、途中にわかに雨脚が強まってきたため、雨具を着用する。朝のうちであがると言っていたの にまた、嘘をつかれたか、、、半ばあきらめの心境であった。だがしかし、その後一時間もしないうちに雨は上がり東と言うより南の空に雲の切れ間から薄日が 差すようになる。朝のうちと言うのが若干遅れはしたもののどうやら予報通りになりそうである。結局易老岳へ着いた時には青空も広がり、日の光も差し込んで きていた。道草はたっぷり露に濡れているためしばらくは雨具を着用したまま歩くが、ものの二十分も経たないうちに暑くてたまらなくなり脱ぎ捨てる。
易老岳からの縦走路はそれまでの急斜面に比べるとまるで嘘のように快適に歩くことができる。この辺りは針葉樹林の中に広葉樹の混じったところであり、そ の紅葉した景色はそれはそれでまた、結構綺麗である。再びちょっとした上りを登り切ったところが静高平の水場であり昼食休憩を取る。メニューは得意の煮込 みうどん、最近定番になった。水場からはほんの五分ほどでセンジヶ原へ出て、木道の遙か先に光小屋が見え隠れする。小屋へは十五分程で到着する、本日の一番客らしくまだ誰もいない。 綺麗な小屋であり営業期間外にも開放されているのでありがたい。一階の東側中程に場所を陣取り一休みの後山頂へ向かう、もう急ぐこともなく散歩ムードであ る。山頂は樹林帯の中であまり眺望は良くない。記念写真を何枚か撮った後、前回の百名山登山の時はちょっと先の展望台から見下ろしただけであった、光石へ も行ってみることにする。 山頂から下ること五~六分で光石がある。石と言うより岩のような気もするが、兎に角上に登って辺りの眺望を楽しむ。しばし景色を堪能した後は再び山頂へ 上り返し、小屋へと戻る。小屋では後続が五~六人到着しずいぶんと賑やかになっていた。時間はすでに二時半まだ早いが特にすることもないので、ウイスキー の水割りで一人乾杯する。その後も次から次へと登山客がやってきて、結局は二~三十人となったがそれでも余裕で、皆さん陣取ったその場所で食事の準備がで きる。四時頃からは夕飯を作って食べ、五時にはシュラフに潜り込んでしまった。
二日目(10/12) 皆さん朝早く四時半になった途端に小屋内は出発準備のため急に騒々しくなる。私ももちろん寝たのが早いのでそんなに熟睡できるわ けもなく、とうの昔に目は覚めていたが今の時期明るくなるのは六時ちょっと前、まだ早いので起きずにいた。 しかし、皆さんにつられ私も朝食を作って食べ荷造りをする。時間は五時二十分良く晴れ渡った東の空が白んで、辺りはかろうじてヘッドランプ無しでも歩ける 程度になっている。日の出は五時五十何分とか誰かが行っていたのを思い出し、天気も良いし折角なのでこの先のイザルヶ岳でご来光を拝もうと小屋を出発す る。イザルヶ岳へは十六~七分で到着するがすでに何人かの先客がご来光を待ちわびていた。東側には雲海が広がり富士山のちょっと右側がとくに明るく輝いて いる。待つこと二十分その場所からご来光である。雲海のため本来の日の出時刻とは異なると思うが五時四十八分であった。ご来光をカメラに納め後は本日の目的地、聖平目指して出発である。 静高平の水場で空になったポリタンを満タンにし気持ちよく晴れ渡った中、周囲の山々の絶景に目を奪われながらの歩行で久々の爽快感を味わう。易老岳を過ぎ ゆるやかな上り下りを繰り返しながら一時間程尾根を行くと若干きつめの上りに差し掛かり、そこを登り切ったところが希望峰で仁田岳への分岐にもなってい る。コースタイムを記録する目的だけの写真をとり、すぐに茶臼岳を目指す。今日は何か快調で休憩を殆どとらずに歩いているが、それほど疲れた感じがしな い。この辺りはまた一段と紅葉が鮮やかで美しい。九時十分、希望峰からは一時間四十分で茶臼岳へ到着する。周囲の山々と紅葉のコラボレーション、若干の風があるがその風がむしろさ爽やかさを助長し、秋 空と相まって何とも爽快な気分である。休憩を兼ねて記念写真を撮りまくる。景色と爽快感を満喫したあと行く手に聳える上河内岳を目ざして出発する。すぐに 茶臼小屋から畑薙ダムへの道を分岐する。この辺りは森林限界ぎりぎりのところで登山道も樹林帯の中を通ったり見通しの良い尾根へ出たりである。茶臼からな がめた上河内岳はすぐそこに見えたが実際には尾根が重なり合っていて思ったより距離がある。澄んだ秋晴れのマジック、遠近感があまり感じられない。 いよいよ上河内岳への最後ののぼりに差し掛かる。さすがにちょっと疲れた感があり、前へと運ぶ足が重たく感じられる。山頂直下の上河内の肩で縦走路を分 岐、山頂へはピストンとなる。荷物を置いて空身で、、、とも思ったのだがもうちょっとで十一時になる事だし、目的地の聖平まではもうすぐだし、山頂で景色 をながめながら早昼飯にしようと思い背負っていくことにする。肩から山頂まではちょうど十分、十時五十五分の到着である。まずは辺りの景色をデジカメに納 め ちょっと早いが昼食にする。早いとは行っても今朝五時前に朝食を食べたので十分時間は経過しており、おなかはぺこぺこである。
昼食後は再び肩まで戻り聖平の小屋を目指す。小屋は先程来行く手遙か彼方下の方ではあるが赤い屋根が見え隠れしている。南岳を経由、南岳の下りはかなり の急斜面とその先は左側がくずれたような岩場になっているところを通過、あとは樹林帯の中へと続く。聖平の小屋まではちょうど一時間三十分で到着、すでに 数組の登山客が今夜の居場所を確保していた。この小屋も冬季小屋として一部を開放している。平成十八年に新築したまだ綺麗な小屋で気持ちがよい。先客の方 達は聖ピストンの滞在者・北方からの縦走者そして便ヶ島からの方達であった。その後各方面から続々と集まってきて三時頃にはほぼ満員状態となり幕場には 四~五張りのテントも出現である。今日も昨夜と同様五時にはシュラフの中であった。
三日目(10/13) 今朝 は三時半から出発準備を始め四時に小屋を出て行ったパーティーもあり皆さん早いのに驚いた。殆どの方が四時には朝食や出発準備を始めていた。私もつられて 四時ちょっと過ぎから朝食を作って食べ五時にはヘッドランプの明かりを頼りに出発した。薊畑の分岐までは二十分程で、すでに先行したパーティーのザックで デポしてある。私も水と少しの行動食をサブザックに入れ後は置いていくことにする。五時半を過ぎると薄明るくなり何とかヘッドランプ無しでも歩けるようになる。東の空はかなり白んでいてご来光間近であるが、残念ながらちょっと雲がか かっておりご来光は拝めそうにない。小屋を出てちょうど一時間で小聖岳へ到着する。空身でもあり軽快に歩を進めることができる。聖本峰の上りも何のその、 あっという間に山頂に到着、六時四十分であった。山頂からは周辺の山々が綺麗に望め、しばしその眺望に見とれる。記念写真を撮った後十分ほどで下山を開始 する。下山途中では次々とやってくる後続に道を譲りながら、これまた軽快に下る。朝のうちはちょっとあった雲もいつしか殆どとれ綺麗に晴れ渡った。快晴で ある。その快晴の青い空に紅葉した白樺の葉と白い幹が映えとても美しい。薊畑でデポしておいたザックを背負い便ヶ島へ向けて出発する。途中数パーティーの登山者に行き会う。聖岳への日帰り登山の方もいた。この尾根のルートは 下部はかなりの急傾斜で危険地帯の看板や滑落防止のロープが張られている。下部の造林小屋を回り込みさらに一段下ったところが西沢渡で野猿(人力ロープ ウェー)が設置されていて、ここの名物でもあり皆さんのホームページで紹介されている。
その野猿は本来は荷物用とのことであるが、水量も多く徒渉もめんどくさいため今では殆どの方が荷物と共に乗り込んで対岸へ渡っているようである。ただ見 た目よりもたぐり寄せるのが大変で、一人だとちょっとつらい。ましてやか弱い女性の単独行ではかなりつらい状況のような気もする。野猿を渡り終えると、以 前のトロッコ道を便ヶ島へと向かう。最後のトンネルを抜けると左へ下り、その下が便ヶ島の聖光小屋と駐車場がある。ここにはかなりの駐車スペースが用意さ れているが今日はその三分の二位が埋まっていた。私はさらにしたの易老渡へ車を置いてきたのでさらに下を目指す。登山地図では徒歩三十分になっていたが舗 装された道路を歩くこと二十分で易老渡の駐車場へ到着である。こちらはせいぜい三十台程度の駐車スペースであるが大混雑で、路肩へも駐車してあった。
ここ遠山郷には「かぐらの湯」と言う日帰り温泉があるがR152を逆方向へ走らなくてはならないため、今回は飯田IC入り口近くの「湯~眠」と言う温泉に入ってみました。ここも天然温泉とのことでちょうど空いていたしのんびりすることができてなかなか快適でした。
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