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テント担いで三ノ塔 ザイル片手にたき火とうどん

三ノ塔、烏尾山( 関東)

パーティ: 1人 (鋸太郎 さん )

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行程・コース

天候

11/16・17共に快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 大倉 どんぐり山荘に駐車

この登山記録の行程

■初日
大倉0650……0703山岳スポーツセンター0703……0722登山道分岐0722……074343号鉄塔0744……0814牛首0815……0852 4番標識・ベンチ0852……1000三ノ塔1020……1049烏尾山1105……1136観音さま1136……1158一本桜1207……1232戸川林道1232……1234新茅荘1234……1310竜神の泉1320……1323国定公園看板1323……1358滝沢園(テント泊)

■二日目
滝沢園0700……0714山岳スポーツセンター0714……0726大倉

コース

総距離
約16.0km
累積標高差
上り約1,694m
下り約1,692m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

テントとクライミング用品を一式背負って、三ノ塔尾根と烏尾尾根を歩いてきました。
初日、大倉には0530頃に着いたのですが、既に周辺の駐車場は満車でした。
快晴予報の秋の丹沢。首尾よく停められた方は次々と大倉尾根に向かいます。
  
仕方ないので0800には開く秦野戸川公園の大倉駐車場に並ぶことにしました。
するとお隣のどんぐり山荘の方が声を掛けてくれまして、何とか停める事ができました。
車が軽でよかったです。実際登山口へのアプローチは、軽で良かった事が多々あります。
  
とは言え今日は急ぐ行程ではないので、ゆっくり用意して0700頃に出発しました。
風の吊り橋を渡って、まずは山岳スポーツセンターにご挨拶。
15mを誇るクライミングウォールは今日も元気に前かがみでした。
林道を少し歩いて三ノ塔尾根に取り付きます。
  
三ノ塔尾根は、なんと言いましょうか。
歩きやすいかと言うと、かなり優れたコースだと思います。実際毎年の「かながわ県民登山」の「小学4年生以上のチャレンジコース」にも選ばれていますしね。
ただ「直登900m」で「頂上まで小屋なし」な上、「前半は緩やかで終盤が急斜」という、なかなかなキャラクターです。
とは言え三ノ塔の頂上は塔ノ岳に負けない眺望がありますし、登山道は迷う心配がありません。
他にも一般車通行止なものの、林道が途中まで縫う様に走っています。
万が一のトラブル時には対応できそうです。
なにより、何と言っても静かでした!
大倉は人がいっぱいだったと思いますが、こちらは遂に頂上まで誰にも会いませんでした。
単独行を堪能したい方にお勧めです。
  
三ノ塔で富士山にご挨拶した後、お隣の烏尾山に向かいました。
この区間は人気コースの表尾根の一部ですし、沢山の方がいました。
道中「あれかー」「まだ遠いねー」などの声が聞こえましたから、塔ノ岳を目指す方々だったのかも知れません。
かく言う私も丹沢デビューは表尾根の蛭ヶ岳ピストンでした。
三ノ塔から烏尾山へはまず急斜を降りますが、この斜面が疲れきった帰りにはトドメになるんですよね……。頭が真っ白になった記憶があります。
  
山頂でひと休みの後、大方の方と分かれて烏尾尾根を下ります。
途中「こちらの尾根に入らない様に」と地図にある分岐は、がっちりロープ他で誘導されており問題ありませんでした。
観音さまや一本桜に挨拶をしながらゆっくり歩きましたが、こちらも完全な単独行。
今日の登り降りは贅沢の極みでした。
なお烏尾尾根の戸川林道近くの下方部分は「荒れている」とありましたが、急斜ではあるものの、歩くには特に問題はなかったと思います。
ただ、雨の日は別だと思います。
  
戸川林道に降りてからは、竜神の泉で水分補給をしながら滝沢園へ。
直火OKなステキなキャンプ場にて、たき火をTシャツ姿で味わいながらテン泊。
本当は翌日曜も類似コースを全部背負って歩く予定だったのですが、別件が入ってしまい撤収。
とは言え大満足な二日間でした。
  
かなり変化球ではありますが、これで何とか今年もテン泊山行を敢行。
いや、テント担いで歩いたんだから、誰が何と言ってもテン泊山行なんです!
  
よじ登り道具も背負って、重かったけど、ホント重かったけど!
楽しかったああ!

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フォトギャラリー:114枚

大倉の夜明けです。
既に人いっぱい。

旧どんぐりハウス。
また改装されるみたいですね。

注意事項たくさん。
きちんと読んでから出発します。

歩いてみて分かりましたが、三ノ塔尾根、おススメです。

風の吊橋を経由して

まずは山岳スポーツセンターにご挨拶。

クライミング教室とか、レスキュー講座でお世話になりました。

最初は少し林道を歩きます。

ここから登山道が分岐です。

が、林道を頻繁に渡ります。
いつでも林道に戻れます。

全体的に分かりやすく、明るい尾根でした。

あ!

富士山だ!

鉄塔がありました。

新秦野線43号とあります。

これも一度は登ってみたいなあ。

細かく林道を横断しますが、面白くてよいです。

なにやらゲートらしきものが。

牛首に到着です。

林業の記念碑がありました。

さああと2.4km。
この調子なら、

とか思うでしょ。

この辺りから斜度が上がります。

でも快晴。
手前が大倉尾根、右端に塔ノ岳です。

尊仏山荘が見えました。

大倉尾根の途中には

花立山荘!

木々の向こうには

烏尾山荘!

4番標識です。

ここにはベンチがありました。

重いけど、重いけど

登るしかないんですわ。

それでもとことん青い空と

幻想的に輝く海に励まされて

着いたー!

三ノ塔ー!
ここで表尾根を歩く沢山の人と合流しました。

どすん!
ちょっとそこで待っててね。

ここからの富士山は

丹沢の中でも指折りです。

再び尊仏山荘。
人がいっぱいいますねー!

花立山荘も大繁盛!

さて三ノ塔の避難小屋ですが

中身はとてもきれいです。

どちらかと言うと

休憩所みたいな作りです。

大山。
こちらも今日は人がいっぱい来ているのでしょうね。

三ノ塔の豆知識がありました。

続いて烏尾山を目指します。

富士山ですが、ヘリを撮影したのです。

三ノ塔からの降りは、少し鎖が登場します。

烏尾山へのコルです。

着いたー!

三ノ塔尾根と水無川です。

るーちゃん、烏尾山に降り立つ!
コーヒーを飲みたかったのですが、山荘は準備中みたいでした。

では烏尾尾根を下ります。

「大倉」だけ読める標識です。

なかなかの急斜。

でも登りに歩いた三ノ塔尾根を見ながら歩ける良い尾根です。

観音さまだ!

これは相当古いファンタ缶です。
発売は1968年、当時の価格は65円です。

そしてそれ以上に古い石柱が。
神奈川「縣」とありますからね。

一本桜につきました。
地図にはありませんが、

ベンチもある良い休憩所です。

せっかくですので、お日さまを浴びて

ひと休み。

どの子が一本桜なんでしょうね。

幹を見るに、この子かな。

少し古い地図に出てくる、降ってはいけない尾根の防止ロープです。

助かりましたが、吸い込まれると戸川林道手前で絶壁になるみたいです。

こちらはこちらで、歩くには問題ありませんが、沢スジと登山道が下部ではごっちゃになっていたと思います。

無事林道に降りました。

新茅荘です。

手前には駐車スペースがあります。

ふと上空を見ると

パラグライダー!
花立付近は良いサーマルが出ると聞きます。

林道を頑張って歩いて

楽しみにしていた竜神の泉に着きました。

謂れが書かれていますが

まず飲ませて!

ぐびぐび。 
寄付金? 
ごくごく。
払うよ!

今回の山行で少し水分を消費したのに、ここに来て重量を2kg重くしてしまいました。
お腹も500g(500ml)増です。

で、何か書いてありましたが後の祭りってもんです。
とりあえずこの記録を書いている12時間後の時点では、特に異常ありません。

立派な看板だ!

さあもう少し!

無事キャンプ場の滝沢園に着きました。

駐車場は目と鼻の先ですが、今日はここでお泊りです。

そのためにテン泊一式担いできたんです。
あ、まきも買いました。

河原の石を集めてかまどを作成。

おウチも完成です。
と言いますか、やっぱり山じゃないので自分以外は大きく豪華なテントな上、「ランタン」「チェアー」「クーラーボックス」でしたね。

テン場の様子です。

でもいいの。
炭や着火材なしでも着火できるのぼく。
30分くらいかかってしまったのはナイショです。

たき火楽しい!

売店が閉まる前にまきを補充。
一番お得な箱をいそいそと。

晩ごはんも作ります。
今夜はジンギスカンうどん。
冷凍させて持ってきましたが、程よく解凍されていました。

あちこちでたき火が灯り始めました。

できたよ!

いただきます!

その後も延々と5時間たき火を続け、たき火の前から微動だにしませんでした。
大好きなんです。

測ったように20時前にまきが尽きました。
良い子は寝る時間なのでふとん、もとい寝袋に入ります。

翌朝です。
4時には起きていましたが、一番寒いだろう時間帯でもテント内は10度。
十分眠れました。

今回初めてフットウォーマー(通称:ぞうさんの足)を使ってみましたが、滅茶苦茶あったかかったです。

フライシートの結露も凄かったです。
まあ川沿いですので仕方ないですね。

大倉の夜明けです。
手前のシルエットは昨日歩いた風の吊橋です。

他のテントの方も起き出して来ました。

君はこのまま置いていくね。
きっと次の人も使ってくれるよ。

本当は二日目もガッチリ山歩きしたかったのですが、所用で断念。

今日も山岳スポーツセンターにご挨拶。15mウォールがお出迎え。
以前初めてクライミング教室に参加したとき、いきなり二日目にこれを登らされて大変だった覚えがあります。

角度は少しだけでしたので、リードで何とかてっぺんまで登りきりましたが、腕プルプルでした。
写真の角度なんで無理です。

風の吊橋と大倉です。

昨日登った三ノ塔と二ノ塔の兄弟です。

日曜の朝も大倉は人でいっぱいでした。
皆さんほとんど大倉尾根でしょうが、たまには三ノ塔尾根も歩いてみてください。

どんぐり山荘まで戻って終了です。
トレーニングを兼ねた山歩きでしたが、丹沢のお気に入りポイントが増えた良い山行でした。

「おみやげだよ」
「お水だ!」
 お茶淹れるね。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン トレッキングポール ストーブ
燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
【その他】 ロープ(8mm×30m)、シットハーネス、カラビナ、クイックドロー、ATCガイド、タイブロック、スカイフック、スリング、プルージックコード、プーリー、アマチュア無線機、風力計、モバイルバッテリー、予備ヘッドライト

みんなのコメント

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  • おつかれさまでした!こちらでは初めまして。
    とても良い天気で何よりでした。テン泊装備で登山して、麓まで戻ってのキャンプだったのですね。
    今度は三ノ塔にも行ってみたいです。鎖場は緊張するので、まだ行けていません。

  • やまうさぎさんこんにちは!
    今年はテン泊登山に行けないまま冬を迎えそうでしたので、無理矢理な企画でした。
    大倉高原とどちらにするか迷ったのですが、どうせならたき火ができる方を選んだ次第です。
    三ノ塔からの鎖場は、悪天でなければ心配はいりません。ぜひ歩いてみて下さい!

    個人的には、丹沢ノーマルルートの鎖場で一番キツイのは、蛭ヶ岳西斜面かなと思います。
    距離や難易度はそこまでではないのですが、西丹沢から檜洞丸経由で体力が尽きかけた頃に、仕上げとばかりにくるからしんどいのです。
    ほんとワークアウトさせられます。
    一方で振り返ると富士山がずっと背中を押してくれていますので、元気は出せますけどね。

    ご安全に!

  • 鋸太郎さん、丁寧なお返事ありがとうございました!
    アドバイスを聞いて安心したので、三ノ塔へは行ってみます。
    檜洞丸からの蛭ヶ岳は、まだ自分には早い気がするので
    来年以降の天気の良い日を狙ってチャレンジします!

登った山

鳥尾山

鳥尾山

1,136m

三ノ塔

三ノ塔

1,205m

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