行程・コース
天候
快晴。麓は終日無風。上部は強風、時間と共に暴風化。
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
八方ゴンドラ駐車場。600円。
この登山記録の行程
黒菱平(アルペンクワッド終点)1045……1119八方池山荘1122……1157八方山ケルン(石神井ケルン)1158……1205トイレ小屋1205……1210第二ケルン(息ケルン)1211……1224八方ケルン1229……1245第三ケルン/八方池1250……1301八方ケルン1301……1308第二ケルン(息ケルン)1311……1321八方山ケルン(石神井ケルン)1321……1337八方池山荘1345……1404黒菱平1420……1445うさぎ平(ゴンドラ・アダム乗場)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
唐松岳を目指して八方尾根に取り付きましたが、強風のため八方池までで帰ってきました。
いやもう本当に、これでもかと言うほど、耐風姿勢を叩き込まれてきました。
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朝の5時前に八方駅前の駐車場に到着。
仮眠の後、始発のゴンドラ乗車を目指して、7時過ぎにはチケット売場に並びました。
ところが始発の7:30を過ぎても、登山客・BC客はゴンドラに乗せてもらえません。
どうやら一番上の「グラートクワッド」が、強風のため運行の目処が立たないからの様でした。
白馬八方尾根スキー場では、原則登山客にはゲレンデを歩かせない方針らしく、登山客は必ずゴンドラの「アダム」とリフトの「アルペンクワッド」「グラートクワッド」の3つ全部を乗り継いで、一気にスキー場外まで行かなくてはいけないルールがあるらしいです。
グラートクワッドのある上層部の風速は20m/sから25m/s程度とのことでした。
確かにそれではリフトは動かせないでしょう。
とは言え自分の佇む山麓は無風快晴。
はるかに見える白馬岳方面は山腹に雪が舞ってましたが、ならばせめてその強風だけでも味わって帰りたい。
そう思いながら、次々乗り込むスキー客を横目に、状況に変化が訪れるのを待ち続けました。
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ヒマなのでTwitterに色々書き込んでいますと、同じく今日唐松岳を企画したけど諦めたという方からメッセージを頂けました。
曰く、ヤマテンでは終日強風予想だったからだそうです。
一方自分は、今日の等圧線の間隔ではそうは強風にはならないだろうと予想していました。残念ながらこれがプロとアマの差でしょう。
その方は親切にも、登山が無理なら岩岳や五龍から山を眺めに行ってはどうかとの提案もしてくれました。
確かにそれもアリでしょう。
ただやっぱり悔しくて、だってはるばる神奈川から手間暇かけてやって来たんです。
一歩も登れずに撤収というのもあんまりでしょう。
ですが一方で、今日のこの空振りにどうオチをつけるかを考え始めていたのも事実です。
こんなネタ展開、笑い話に昇華させるしかありません。でも単体では弱いので、そば食い倒れ最低三件とか、冬山フル装備で善光寺詣でなどの追加も真面目に考えてました。
無論、最後には勧めて貰ったお山眺めも加えて、でも本当は登りたかったんだよ、という指をくわえる展開も付け加えます。
何か楽しくなってすらいました。
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チケット売場前の登山待ちの行列は、最長200人くらいになったと思います。
その後は抜けていく方も増え、最終的には100人程度で落ち着きました。
気付いたら自分は、いつの間にか先頭からひと桁の位置です。
ここまで来ると簡単には引けません。
お山を眺めるだけなら、まだ待つ時間がある。せめて強風を浴びたい。
そして10時過ぎ、そんな登山客の執念についに寄りきられたか、登山客向けのチケット販売が開始されました。
曰く、アダムの往復券を販売する、アルペンクワッドのチケットは乗り場で買って欲しい、グラートクワッドは終日運行休止、なのでゲレンデを歩いて登るのはよしとする。
もう自分も他の方も、みんな大喜びでゴンドラに乗り込んで行きました。
ですがそれは後から思うに、
「だから言ったでしょ。何でリフト止めてるか分かる?」
と言った問い掛けでもありましたね。
うさぎ平にはスムーズに着き、アルペンクワッドに乗り換えます。
ですがここでまたチケットを売ってもらえませんでした。
いえ正しくは「チケットは売らない。片道金額を払えば乗せてもらえる」でした。
この意味を、この時点で自分はよく理解できていませんでした。
まあどうあれ、乗れればよしと。
ですが、凡そ4時間後に身をもって知ることになります。
黒菱平に着くとなるほどの強風でした。ここで様子を察して引き返す人もいました。
自分はグラートクワッドの支柱を頼りに登っていきます。
天気は快晴。とにかく快晴。
だけど強風。とにかく強風。
まあお山ですので、登れば登るほど風は強くなります。
それに強風と言えど止むことなく、常に20m/sが吹いている訳ではありません。
凪ぐ瞬間もありますし、少し先に地吹雪が舞っても、こちらにはこないパターンもありました。
吹く方向は概ねひとつですが、山全面を一気に風が吹いている訳でもない様でした。
だったら行けるよね?
八方池山荘に着く頃にはさらに強風になりましたが、尚も普通にその先に向かう人たちが現れ始めます。
自分もその中にいました。
そこから先は完全に強風の冬山でした。
少しずつ耐風姿勢を取る回数が増えていきます。
それでも氷雪舞う青空に向かって登っていきます。
第二ケルンを越えると吹き溜まりになっていたのか、ラッセルを強いられました。
ひざ下位ですが、距離もあるとしんどいです。
ここは関西から来たというお兄さんと交代で進みました。
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事故は八方ケルンで起きました。
大分耐風姿勢が当たり前になってきたところでしたが、ここでいきなりの突風が自分を襲いました。
じわじわ強くなるパターンではなく、いきなりの突風。
自重+ザック重量で100kgを超す自分が、宙に浮きました。
何と言うか、いなし様のない強烈な圧力。
耐風姿勢をとる暇も与えられませんでした。
ただこのまま黙って飛ばされれば、背後の急斜に滑落です。
必死に片足で蹴り込んで、自らケルンに激突しました。
周囲を見る余裕なんてありません。ケルンに身体を密着させた後、頭を無理矢理風の方向に向かせます。
次いで耐風姿勢を匍匐状態で取って、必死に風をやり過ごしました。
「今のヤバかったですねー!身体が浮きましたよ!」
ラッセルを一緒に行ったお兄さんが声を掛けてきました。
身体は?両肘、右ひざに痛み。ケルンの足元には雪がなく、ゴロゴロの岩に全力でぶつかりましたから当然と言えば当然です。
ですが概ね、少しずつ痛みが引いていきます。大丈夫でしょう。
「もうちょっとですから、八方池まで行きましょう!」
お兄さんが誘ってくれます。
自分もよっこらと立ち上がり、尚も歩き始めました。
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ただここからの約350mがまた凄かったです。
とにかく耐風姿勢。
両足を開いてグリップを効かせ、ピッケルを刺して体重を掛け、風に向かって頭を下げるのが基本姿勢ですが、その風力の容赦ない上昇に、次第に誰もが土下座に近い体勢を繰り返す様になっていました。
特に八方池前の稜線では、まるで身動きの取れない強風が30秒から60秒も続き始めました。
耐えながら本気で考えたのは、状況は悪化、今後は更に悪化の見込み、どうやったら下山できるかでした。
最悪ビバーク?ツェルト?でもこの風では1秒と持たず吹き飛ばされるでしょう。
ロープはある。ハーネスもある。ハーケン、カラビナ、スリングにウエビングもある。
とは言えその上で風下の斜面に雪洞を掘る?確かにスコップも持ってきています。
ただビレイを取るには雪が硬すぎる気がしました。
斜面の雪量も足りない気がします。
脱出。そう決意した下山開始でした。凪いだ一瞬にできるだけ歩数を稼ぎ、襲う突風を耐風姿勢でこらえます。
それを繰り返しながら、何とか八方池山荘まで戻りました。
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「今日はこれからもっと風が強くなりますから、早く下山しないと閉じ込められますよ~」
山荘のお姉さんが軽く言います。ヤマムスメだ。
そりゃもう帰ります。おじさん帰ります。
おみやげにTシャツとバッジ買って、トイレを借りたので100円玉も箱に入れて、いそいそと準備を始めました。
気付いたら稜線を共にした、目ぼしい方々の姿はありません。
みんな登山も下山も速かったです。もっとも、だからこそここまで来たのでしょう。
自分も単身、往路と同じく、グラートクワッドの支柱沿いに、風を喰らいながら降りて行きました。
さてアルペンクワッド、片道分のみ現金払いの理由、それを知る瞬間が来ました。
動いていたはずのアルペンクワッドは、下山してみたら止まっていました。
まあこの風です。多分ですが、午後には止める事も早々に検討していたのかも知れません。
ですがここまではそのリフトで来たので、どうしたものでしょう。
そこへ係の人が声を掛けてきました。
「自分たちは滑って降りますけど、どうします?」
わははは。
登山は自己責任です。瞬時に腹のひとつもくくれないとダメでしょう。
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歩いて降りても良いのか?と尋ねますと、それは構わないけど、建物の鍵は閉めてしまうとのことでした。
ではお言葉に甘えて、ゲレンデを歩くことにしましょう。
ただ下山方向、向かって右のゲレンデを降りようとしましたら、即座に八方池付近レベルの風を喰らいました。
ただでさえ硬くて急斜なゲレンデなのに、耐風姿勢のまま一歩も動けません。
氷つぶては散弾銃の様で、ヘルメットに当たってカツカツカツと音を立てます。
フトモモはウェアの上からでさえ、痛いほどでした。
こりゃ無理!と文字通り這う這うの体でリフト終点まで登り返しました。
ロープ出すか?そう考え始めましたが、どうやら向かって左のゲレンデは、同じく急斜ではあるもののパウダー状の雪が多く、こちらを歩けば何とか降りられそうでした。
ダメならロープです。
持ってきたのはアイスクライミングにも使用可能な8.1mm/50m。
まあ何とかなるでしょ、そう考えながら歩き始めました。
降りるに連れて、風も収まってきました。無論上部では更に荒れ狂っている事でしょうが、眼下に広がってきたうさぎ平にはスキー客も多く見え、ゴンドラのアダムが動いている事も分かりました。
ああ、生きて降りてこれた。
ふと振り返りますと、当然ですが今自分が歩いているゲレンデには、もう上から滑ってくる人はいません。
ですので途中からは、白昼堂々、ゲレンデのど真ん中を歩いて降りました。
それくらい、いいよね。
さあ凱旋だ。
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今回の山行は、短距離ながら、ほんと雪山の強風の実情とその耐え方を叩き込まれました。
もとより11時前にようやく登山開始では到底唐松岳までは行けませんでしたし、行くにはあの強風をスキップで進める程度の技量は必要でしたでしょう。
自分としては、十分満足の行くお山となりました。
おそらくですが、ほぼ全ての方が八方池止まりだったと思います。
強風を知りながら尚も向かったことに、実は特に反省はありません。
快晴の中、お山に鍛えてもらったという気持ちが強いです。
ただ強く反省しなければならないことが別に一点残りました。
八方ケルンで吹き飛ばされた時、左手の小指がイッたんです。
瞬時にホネ!と感じましたが、小指一本、開放でもなし。
だったらイケるぜ! と更に登山を続けたのです。
まあ、そこから引き返しても大して歩行距離に変わりはなかったのですが、冷静に考えますと、これは自分でもどうかと思います。
ええ、実際折れてました。
なので実はこれ以降の山行は、ずっと小指を立てていました。
時間と共に、紫イモの様に腫れあがっていきましたが、ただ強風の中相当なアドレナリンが出てたのか、骨折レベルの痛みが襲ってきたのは、折ってから6時間後の車の中でした。
ザックの救急セットからロキソニンと湿布、添え木を出して応急処置。
でもこれで、この日の強風を簡単には忘れないと思います。
アイゼンも破損。翌日には修理に出しました。
尾根から見上げた唐松岳、不帰ノ嶮、白馬鑓、白馬岳はどうしようもない程綺麗でした。
そんな彼らから、どうだい、北アの風は?そう言われ続けた気がしていました。
大変な目にあって、怪我も無謀も全部含めて、でも終日快晴で。
耐風姿勢はそれこそ、わずか4時間程度の間に何十回もさせられましたが、それでもやっぱり、楽しかった記憶しかありません。
勉強させてもらいました。
良い山行でした。
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今回の山行は、最後まで会津駒ヶ岳とどちらにするか悩みました。
前日まで降雪・強風という条件は同じとして、入る人の多さ、麓がスキー場、現地までの道路状況の明確さなどを考慮して、唐松岳にした次第です。
夏山なら人の余りいそうに無い方を選ぶと思いますが、冬山ではわずかな力量不足や状況の悪さが致命的になるかも知れません。
同じ稜線を歩いた15人程度の方々の存在は、心強かったです。
ありがとうございました。
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(追記)
職場にて。
「指どうしたの?」
いや、山でこう、かくかくしかじか……。
「またヤマー?」
……2アウトです。
(追記2)
「グラードクワッド」を「グラートクワッド」に直しました。
まあスペルは「t」だもんね。
サイトの地図上では「ド」、運行表と乗場の看板では「ト」でした。
フォトギャラリー:76枚
唐松岳には白馬八方スキー場から登りますが
登山客はゴンドラとリフトを3つ繋いで、スキー場外まで上がらないといけません。
ひとつでも運休になると、そもそもお山に登らせてもらえません。
途中寄った深夜の道の駅白馬です。
車中泊の人で満車状態でした。
白馬八方バスターミナルです。
前回はここから猿倉に向かいました。
駐車場は一晩中、凍結防止の水を撒いていましたが、それでも凍るところは凍るんです。
で、それをサンダルで踏んですっ転びました。
夜が明けました。
真っ白なお山の中腹には、絶えることなく雪煙が舞ってました。
7時頃のチケット売場です。始発は7:30ですが、この時点で登山者とスキー客の列は別にされていました。
お日さまー!
グラートクワッドが動かないため、登山客にはゴンドラのチケットも売って貰えません。
耐えて待ちます。
遠目にあれだけ舞うってことは、相当な風なのは理解できましたが……。
それでも執念で待ち続け、3時間遅れですが何とかゴンドラには乗れました。
うさぎ平です。まだ無風です。
乗換のアルペンクワッドに向かいます。
が、ここでもチケットを売ってくれません。
あれ?
結局現金で片道分を払い、横からゲートを通してもらう形で乗りました。
大量輸送です。
速い速い!
しかしリフトを降りるとなかなかの風。
ここでアイゼンを装着し、更に上を目指します。
左端にグラートクワッドの支柱、その下を登山客が登って行ってます。
グラートクワッドの乗場です。
風除けに使われていました。
写真で見ると極上の天気なのですが
実際は容赦なく風が吹き付けています。
鹿島槍ヶ岳ですね。
八方池山荘に着きました。
ここで引き返す人もいましたが、その判断も正解でしょう。
そういえば途中、ノーアイゼン・荷物もなしで這う様に登っている人がいましたが、ボードも持っていませんでしたし、大丈夫だったのでしょうか?
天候判断が甘かったです。
雪崩の心配はなさそうですね。
ではゲートを越えて、いざ!
とは言えどこまで進めるでしょう。
スタート時点で3時間のロスですから、そもそも唐松岳はもう無理。夏山でも日帰りは厳しいところです。
左から目ぼしいピークで、雨飾山、焼山、火打山、妙高山、乙妻山、高妻山、西岳といったところです。
雪は締まっていました。
左の白馬鑓ヶ岳のピークから、杓子岳、白馬岳、小蓮華山、白馬乗鞍岳と続きます。
強風の中ですが、後から思うにこの時点では、まだ歩けると思ってました。
八方山ケルンに着きました。
越えてトイレが見えてきました。
雪の中ですね。
いよいよ風がきつくなってきました。
不帰の嶮。
余力があったら、夏に来ます。
冬は見るからに無理です。
第二ケルンに着きました。
このケルンは慰霊碑なんですね。
さて問題の八方ケルンです。文章で書いた通り、強烈な突風に吹き飛ばされて、あわや滑落でした。
むくり。八方池までだったら350mかあ。
行くかあ!
もう少しです。
もうほんと耐風姿勢をこまめに取りながら進んで行きました。
第三ケルン/八方池に着きました。
左に少しだけ交代でラッセルをしたお兄さん。
果敢にお参りに向かっています。
飯森神社奥社。
自分は望遠で撮影するのが精一杯でした。
直後にほとんど土下座の様な耐風姿勢。
耐えることはできていましたが、全く動けないのと、何時まで続くのかという思いが頭をよぎっていました。
確実に風は強く、頻度も高く、そして長くなってきています。
強烈な突風の連発にビバーク(できるの?)の必要性も感じながら下山開始です。
もう10歩歩いては耐風姿勢と言っても過言ではありませんでした。
激突することで滑落せずに済んだ八方ケルン。
君は命の恩人だ。
第二ケルンとトイレが見えてきました。
みんな普通に歩いている様に見えますが、自分も撮影するくらいですから、凪いでいるタイミングです。
皆さん八方池で帰ってきているみたいです。
第二ケルン着。
ここまで戻っても、全く安心できません。
快晴なのが救いです。
と言いますか、快晴の時点でお山は呼んでくれていると思ってました。
ちょっと濃密な体験学習をさせてくれているだけで。
八方山ケルンまで戻りました。
八方池山荘が見えました。
ここまで来ればひと安心と思いましたが、
これから更に風が強くなるとのお話。おみやげを買ってすぐに下山開始しました。
グラートクワッドの支柱に沿って降ります。
山からは威力を増した風が吹き降ろしてきます。
圧雪車でしょうか。運転中でした。
さあ、ここまで来れば、あとはアルペンクワッドに乗って帰れると思いましたが
案の定運行停止。半分分かっていました。結局歩きです。
向かって右のゲレンデではホント身動きが取れない強風にさらされました。
折角だから、俺はこの左のゲレンデを選ぶぜ!
振り返ります。
今回の写真はほとんどがピンボケですが、地吹雪でどうしてもピントが合わなかったのです。
もうざっくざっくとゲレンデのど真ん中を歩いて降りました。
憂さ晴らし半分、凱旋気分半分です。
うさぎ平が見えました。
沢山のスキー客が見えます。
と言う事は、ゴンドラ分の長距離は歩かないで済むという事です。
やったー!
ここまで降りると完全に無風でした。
あれだけの風はどこへ霧散しているのでしょう?
結局唐松岳へ道の、半分も歩いていません。
でも本当に大変でした。
大冒険過ぎました。
さあ往復で買ったチケットが役立つ時だ!
この荷物専用の子にも乗ってみたかったな。
そうそう、このゴンドラでさえ、下の八方駅に着く直前、うさぎ平が強風のため一時停止しました。
終日強風ではなく、時間と共に強風が暴風に、が最終的に正しい予報だったと言えそうです。
でも、でも!
こんな天気図だったんですよ。
強風は予見できませんでした。
この天気図で山が強風という予報を立てられるロジックを学びたいです。
因みにレギュラー参戦の風力計くんですが、瞬間最大21.6m/sを計測した後、
ファンが凍り付いて測定不能になってしまいました。
冬山では無理かなあ。
最終的に、瞬間最大風速は25m/sから30m/s近かったかも知れません。
おみやげは、チーズタルトとリンゴのお菓子と……。
「それでリフトが止まるような強い風のお山に登ったことが、なかったことにはならないよ!」
「大ケガまでして!」
ごめんなさい……。
あ、あと変り種のどら焼きもあるんだよ……。
「……まあ、どら焼きはおいしいです」
八方ケルンに激突して九死に一生。
怒られるとは思いますが、小指のホネ一本で済んでよかったです。
ひとつ間違えば、この方の著作のネタになっていたかも知れません。
この先生です。
jROの会員講演会でお会いしました。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | バックパック |
スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | スリーピングマット | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー | カトラリー | ローソク・ランタン | アウターウェア | オーバーパンツ |
バラクラバ | オーバーグローブ | 雪山用登山靴 | アイゼン | ピッケル | スノーシュー |
ショベル | ゴーグル | ロープ | エイト環・ATC | カラビナ | 安全環付きカラビナ |
クイックドロー | ビレイデバイス | スリング | ピトン | ハーネス | ヘルメット |
【その他】 予備ヘッドライト、風力計、モバイルバッテリー、アマチュア無線機、スカイフック、ウエビング、2バンドラジオ、予備グローブ |
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