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ご近所を散歩して山主に会う

高蔵寺 七面山( 関東)

パーティ: 1人 (すてぱん さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

その他
その他: 徒歩

この登山記録の行程

高蔵寺・・・三輪白坂横穴群・・・沢谷戸自然公園・・・七面山・・・鶴川駅

コース

総距離
約5.7km
累積標高差
上り約202m
下り約202m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ご近所を散歩した記録。

オフィスに出社するのは週1日だけで、残りは在宅勤務。ずいぶんと恵まれている状況だと思います。

お昼ごはんを食べに行く馴染みの店は、従業員を全て一時解雇しましたし、オフィスのある日本橋はデパートはもちろん休業、人通りもめっきり少なくなっています。山に行けないことも、職を失ったり、事態収拾に全力で当たっている医療関係者らの苦労からすれば、大したことではないのでしょう。

同時に、不要不急の外出を控える呼びかけや世間の強い同調圧力を感じると、それが必要なことだと理解しつつも、「今は非常時だから」という物言いにああ戦争の時もこんな雰囲気だったのだろうなと、想像してしまうのです。911の余燼がまだ燻るニューヨークに赴任した当時とも、少し似ているかもしれません。

コロナ禍を恐れ、家に引きこもって悪い想像ばかり膨らませる家内を、気分転換にご近所の散歩に連れ出したのが今回の記録。自宅から線路を越えて20分も歩けば、こんなところが広がっているとは。今回はご近所の郷土史にも興味が湧いてきた私にとっても、意外な出会いがありました。

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フォトギャラリー:17枚

鶴見川沿いから見上げる高い木を目指して丘を登れば、高蔵寺。

引きこもる家内を連れ出して再び高蔵寺

高蔵寺の裏手から見える大きな樫の木

町田市三輪の地名は、この地に現在の奈良県桜井市三輪から人々が移り住んだからとも言う。まさかこの後で、当のご本人にお目にかかれるとは思っていなかった

高蔵寺のすぐ裏手に、国会議事堂のシンボルツリーに選ばれたものの、運搬困難で断念された栢の木が残る。

竹の子がぐいぐいと伸びている

鶴見川に向かって降る。関谷の切り通しを思わせる

三輪白坂横穴群

沢谷戸自然公園を登り返して、回り込む

公園の敷地との境に細い道が続いているので辿ってみると・・・

明らかに私有地だが、道が整備され、丁寧な案内板が随所にある。なお、団体やTVの取材などはお断りだそうだ。山主のご好意で立ち入らせていただいていることを自覚し、十分配慮して歩きたい。

七面山

七面大明神。お社は関東大震災で倒壊したのち、再建されたものだとか。ここは、後北条氏の出城、沢山城の跡でもある。

畑仕事中のおばあさんに、山内に立ち入らせていただいたお礼ともどもご挨拶をしたら、山主のOさんだった。白洲正子との交友、ご先祖様やこの辺りのことなど興味深いお話を、手を休めて色々してくださった。

茅葺き屋根の棟を丸く覆っている意匠は、先日妙福寺で見たものと同じだと気付いた。妙福寺の堂宇の屋根も、かつては茅葺だったそうだが、銅板葺にした際に元の棟木の意匠を残したものだと想像する。

こちらが先日見た、妙福寺のお堂の棟木の意匠

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • すてぱんさん、こんにちは。

    まさか山主さんとは、現代の東京では稀有な呼び方だと思いますが、ご近所には里山の雰囲気が十分残っているのですね。
    ちなみに、奥さんとご一緒ですと、いつもとは一味違った散策だったでしょうね!

    PS.国会議事堂のシンボルツリーというのも初めて知りました。最初にこの栢が選ばれた理由が気になりますが、まさかの白洲繋がりだったりして?

  • ガバオさん、コメントありがとうございます。

    あちこちに立っている案内板に、「山主」としてありました。地主よりは、風雅を知る人の表現のように感じました。大きな樫の木に近づけないものかと、周囲の道を巡っていたら幸運にもお目にかかれたというわけです。敷地のど真ん中で「樫の木には行けないよ」ということでしたが、「大人が三人で抱えられるかどうか」というくらい幹が太いそうです。

    白洲次郎が鶴川に移り住んだのは1942年10月(緒戦の勝利からわずか半年後にミッドウェーで手ひどい敗北を喫したのが6月)だそうです。一方、現在の国会議事堂は1936年(昭和11年)完成で、明治期から建設計画はあったそうですから、繋がりとしてはどうなんでしょうかね。

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