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皿ケ嶺連峰(4)前善神山~善神山~うなめご~陣ケ森回遊

前善神山・善神山(東温市)・うなめご・陣ケ森(久万高原町)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れときどき曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 高知県側から向かう場合、松山市内国道33号の塩ケ森トンネル北方の浄瑠璃寺の標識が出ている三叉路から、その一車線の道路に下る。県道194号に出たら左折。
「衛門三郎の里」のあるX字路は北に折れ、県道207号に出ると左折、最初の信号交差点を東に折れる。
後は道なりに進み、県道23号に合流して東進。その後県道209号に折れて南下。以後は白糸の滝の道標に従って進み、滝入口の駐車広場に駐車する。

この登山記録の行程

白糸の滝入口10:55・・・林道終点で休止11:09~11:19・・・Y字路で道を探る11:24~11:36・・・高度計高度720m地点で休止11:46~12:03・・・正規コースに合流した四差路12:49・・・前善神山南の三叉路13:22・・・前善神山で休止13:26~13:33・・・善神山で休止13:48から十数分以上・・・1253独標点14:53・・・うなめごで休止15:09~15:20・・・陣ケ森で休止16:04~16:20・・・白糸の滝駐車場分岐16:33・・・白糸尾根起点16:42・・・白糸の滝入口17:30

コース

総距離
約8.4km
累積標高差
上り約949m
下り約945m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

[ヤマケイ日本の山を含む拝志川源流域四座を縦走回遊]
東温市の拝志川源流域は、東温アルプスの稜線と支尾根が囲むような形になっており、支尾根に権現を祭る前善神山(1070m)と善神山(1090m→1094mと誤まって記した書籍多し)があり、稜線には陣ケ森(1206.9m)と、回遊コースからは若干離れたヤマケイ「日本の山」に選定されているうなめご(1284.1m・別称:奥善神山)がある。
稜線の二座間は、これまでの連峰の山と同じく、自然林の中のきれいな熊笹道だが、今回の山域は自然林の木立の「姿」が幻想的に映る。二座の展望はあまり良くないが、支尾根にある二つの善神山は山頂直下が断崖状になっていることもあり、山系や麓の平野部の展望が広がっている。

[コース]
白糸の滝駐車場のトイレで用を済ませると、東へと林道を歩いて行く。
標高580m超の所にある六影地橋袂三叉路は、そのまま沢沿いを遡る林道を行く。
ほどなくすると林道上に、北側の植林帯の斜面からの土砂崩れが立ち塞がる。しかしここは簡単に乗り越えられる。
林道終点で沢を渡るが、渡った先に道標が立てられている。沢沿いの道は数分以内でY字路に達する。どちらの道にも赤テープが付けられている。ここは「上り」の前方左の道を選んだ。
少し上がると国有林と民有林との境界標柱が現れたので、この道はコースではないことが分かった。しかしこの境界道はやがて尾根に出て、正規コースと合流するはず。が、境界線があまりにも急勾配故、踏み跡は支流沿いに迂回している。

が、支流沿いの踏み跡はほどなく、左手の間伐された植林の倒木群と藪で通行が困難になる。しかし今から引き返すことも億劫。そこで沢を東に渡渉し、藪化した植林の斜面を上がることにした。上部に行けば尾根の形になるはずである。
最初は下草程度の藪だったが、段々深くなり、間伐の倒木群も邪魔になり始める。

明確な尾根になると、雑草の藪からスズタケの藪に変わるが、地面には微かな踏み跡もある。尚も登って行くと、徐々に藪は薄くなり始め、遂に正規コースが交わる四差路に出た。
一部、陣ケ森周辺を望める箇所があるが、途中で振り返ると西方の谷間の展望が開けている。

前善神山南のピークで稜線に出ると、道標が立っている。前善神山は指呼の距離に見えている。
この山は如何にも神仏を祭りたくなるような鋭鋒で、山頂は荒れ気味ではあるが、梅ケ谷山方面や善神山方面が開けている。
展望を楽しむと、来た道を引き返し善神山に向かうが、またもや東温アルプスの登山マップは間違っていた。そのマップや書籍、各人のホームページ等では、1094m独標点を善神山としているが、実際はそこは三叉路の分岐点であり、山頂はこの東にある。

善神山は東側が断崖になっており、北から北東方向に展望が広がる。さきほど登った前善神山も木の間越しにその尖峰の雄姿を見せている。
三差路まで戻ると、1253m峰へと向かう。その峰を「前々司」と表記している文献もある。
1253m峰からうなめごまでは、地形図を見ると一旦下って上るようになっているが、ここでも地形図には描かれていない小ピークが複数ある。縦走路は他の山のように、自然林のある熊笹道だが、これまでの山の縦走路よりは自然林が多い。木立になっている箇所もある。

うなめご山頂も樽ケ谷山や根無山のような雰囲気で、明るいものの笹と樹林に囲まれ、展望はあまり良くない。なぜこの山がヤマケイの「日本の山」に選出されているのだろうか。
1253m峰から陣ケ森までも小ピークがいくつもあり、林相はいいものの、体力はそこそこ消費される。

陣ケ森は地形図を見ていないと、方向感覚が狂うかも知れない。山頂は縦走路上にはなく、電波塔の南にある。植林帯の笹の中にある山頂部は、削平したように真っ平らだが、やはり残念ながら展望はない。
帰路は電波塔側の三叉路まで引き返すが、目指す上林峠方面の道標が出ていない。峠への道は電波塔のフェンスに沿って下っている。

尾根の向きが西向きから南に変わる少々手前の三叉路に、白糸の滝駐車場方面の道標が出ている。道は最初、支尾根の西下を通り、標高1030m位で北西に分岐する白糸尾根に移る。
この尾根上には連峰屈指の巨木がある。薄暗くなってきて、先を急いでいたせいで木の種類は確認していないが、杉か松か。
もうヘッドランプが必要な位に暗くなってくると、注意書き看板が現れた。真っ直ぐ行くと白糸の滝の上に出るから危険、という旨記されていたから、ここは標高800m程度の尾根の分岐なのかも知れない。

真っ暗の中、黄葉の落葉を頼りに下っていたが、とうとうベッドランプをつけないと危険と判断して、久方ぶりにランプをつけた。が、それでも途中、道を踏み外してしまう。やはり登山用のヘッドランプの明かりでは限界がある。当方が洞窟探検に使用しているヘッドランプは、LEDが120個以上付いているので広範囲を明るく照らすことができるのだが。
道を踏み外した場所が幸いにも林道に近い箇所だったので、何とか林道に下りることができた。駐車場はすぐ先である。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ 帽子 グローブ
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ

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登った山

うなめご

うなめご

1,284m

よく似たコース

うなめご 愛媛県

東温アルプスのブナの尾根をゆく

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
3時間30分
難易度
コース定数
14
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