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天武将尾根一気通貫(龍王山、天理岳、両神山)ワンデイハイク

宝円寺(中郷橋バス停)、龍王山、戸蓋山、両詰山、天理岳、両神山、日向大谷( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

晴れのちときどき曇り、暖か、風ほぼなし。

登山口へのアクセス

その他: 行き_
西武池袋駅04:58から乗り継いで~06:48西武秩父駅~徒歩で移動~御花畑駅07:14~07:35三峰口駅07;48(小鹿野町営バス)~08:20中郷橋バス停
帰り_
日向大谷バス停18:30(小鹿野町営バス)~19:15ごろ※小鹿野町役場19:24(西武観光バス)~20:05西武秩父駅20:24(特急ラビュー52号)~21:45西武池袋駅
※この便は時刻表に載っていない?

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図の表記)
08:29~中郷橋バス停をスタート
09:01~(P577)
09:46~(566.8三角点)
10:10~戸蓋山(P615)
10:51~林道から尾根に復帰
11:15~両詰山(790.9三角点)
11:55~天理岳・日向大谷分岐点
12:58~(1083.9三角点)
13:12~天理岳~13:24
13:46~(P1145)
14:26~(P1306)
15:33~稜線上の一般登山道に出る(前東岳)
15:47~両神山~16:05
17:45~日向大谷フィニッシュ

コース

総距離
約19.0km
累積標高差
上り約2,586m
下り約2,214m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

直近で2回、偵察とチャレンジを繰り返した天武将尾根を前泊なしで歩き通すことができた。未踏の天理岳から先で難所に当たらないかとヒヤヒヤしたが、「天理岳まで」と難易度は変わらずなんとか通過できた。
● 細い岩尾根が長く続くオフトレイル(=バリエーション)ルートです。じゅうぶんに山歩きの経験を積んだハイカーでないと危険です。
.
○ 下部~スタートから天理岳分岐(日向大谷から破線の登山道が上がってくる地点)まで
この区間は林業や送電鉄塔保守の山道が錯綜し尾根間違いをおこしやすい。ピークのたびにGPSで方角を確認したが、それでもいちどあさっての方へ降りかけている。
注意を要するのは、まず戸蓋山(P615)直後のヤセ尾根(写真7)。現在進行形で崩壊しつつある様子の細尾根の通過はまったく油断できない。こんなにイヤな場所はほかにはない。
通過直後に北へ向かう尾根に引き込まれる点も要注意、降るべき急斜面はザレている。
P857手前は伐採された倒木の山、手前の二重山稜的地形の南面の尾根ぎりぎりに踏みあとがついているから早めに進路を南に振っておくとロスが少ない。
P852は岩のピーク、向こう側に降りるロープは北面の上部についている。あまり下を巻かないほうがラクに通過できる。
.
○上部~天理岳の前後
天武将尾根の難所は「天理岳をいかに越えるか」に集約されている。滑落したらただではすまない細い岩稜や崖っぷちはけっこうな距離があり、記録者の脚で2時間ちかくがその区間に該当する。経験とじゅうぶんな山体力が必要かと思う。
ポイントは、基本は尾根伝いの細い部分のてっぺんにルートが作られていること。テープ類は抑制的で、「巻く部分」だけあらわれる。そして良く踏まれている。足元がザレたり崩れたりするようならルートミスを疑ったほうが良い。
一段目、まあ特に問題はなかった。二段目、え~こんなところを歩かされるの、という細尾根のてっぺんをゆく(写真20)。しばらく休憩区間のあと、三段目は右(北面)に巻いてからテープに導かれて根っこの階段を左上に登り返してゆく。もういちど細尾根に出合ったあとは意外なことに植林帯になる。
最初で最後のクサリをたぐると天理岳の頂上に飛び出る。スタートからここまで休まず歩いてきたのでおなかがグーグーいっている。祠のとなりに腰をおろし、手早くサンドイッチとテルモスの紅茶の食事をとった。
さて再始動。祠の前を直進し左手に複数のテープが打ってあるのが下降地点。急斜面を我慢しながら降ってゆくとふたたび岩尾根になるが、何段階かある岩の下降の最後は南面(左)に巻くことが多かった印象だ(写真35と36)。ただしP1145の西150mの下降は倒木を頼りにまっすぐ降る。ここはちょっと苦労した(写真37)。
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○ 両神山へ
P1306に向かって尾根は幅広になり傾斜が増す。良く歩かれている様子で踏み跡が明瞭だったりステップ状になっているのはありがたかった。稜線が近づくと藪っぽいところがあり、ひどく滑りやすい急斜面もあった。最後にもう一段、細い岩尾根をやっつけて振り返ると背後に展望が広がる。二重になっているとおせんぼロープをくぐって稜線に上がり、はじめて裏側から両神山の山頂に上がった。
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● ハイキングを振り返って
前回のチャレンジで
「天理岳分岐が12時ちょうど、天理岳13時15分、そこから両神山頂まで3時間、下降に2時間」
と計画をたて、結果的にぴったりだった。天理岳から両神山までと日向大谷への下降には若干の余裕をみている。
P1306に向かう途中で「ネジを巻けば17時20分のバスに間に合うのでは」との考えが頭をよぎったが、直感的に危ないと思い取り下げた。そこから立ったままの一服休憩を2回とり、両神山頂でゆっくりし、日向大谷で体を拭き着替え、体をほぐす体操を終えるころあいで終バスが登ってきたから、万事スムースだったのだ。毎回こうはいかないことを肝に銘じておくべきだ。
小鹿野町営バスは薬師の湯バスターミナルの同時間帯に行き先が異なるバスが集まって乗り換える上手な仕組みになっている。ちょっとした待ち時間のあいだに運転手さんたちのおしゃべりがあるのだが、4月1日付けでダイヤが変わった話題に関連して、
「最後の山のバス(=18時半日向大谷発の終バス)が遅すぎるんだよ、5時で十分ではないか。ほかの山だってそうだろう」とコメントしていた運転手さんがいた。ほんとうにそのとおりで、ありがたい「最後の山のバス」のおかげで計画と実行が成立したハイキングだった。
(了)



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フォトギャラリー:48枚

1.
県道から宝円寺に向かう。寺の左手から背後にまわって山登りをはじめるのだが、(たしか)「洗面所」の案内がある。古いが清潔なトイレを使わせてもらえる。

2.
いきなり四つ足の登りでたどり着く龍王山。

3.
566.8三角点。

4.

5.
戸蓋山頂(P615)。

6.
山名標とはるか遠くに両神山。
は~遠い。。。

7.
戸蓋山直後のヤセ尾根、進行方向。渡りはじめの崩落部分はとても狭く、こういうところは苦手。

8.

9.
ヤブがうるさいところも。写真中央左に踏みあと。

10.

11.
林道終点があらわれる。

12.
林道を歩きながら、小鹿野二子山。

13.
ここから尾根に復帰する。

14.
両詰山リョウヅマリヤマ。植林のなかの地味なピーク。

15.

16.
P852通過後にあらわれる岩を振り返って。ロープはいちばん高いところについている。

17.
伐採地、右は納宮への下降路。

18.
「天理岳分岐」に着く。

19.
いよいよ天理岳に向かう。一段目、この赤テープだけ紛らわしかったがまっすぐ登ってゆく。

20.
二段目、「細くて高い」のは苦手だがここもまっすぐ登る。

21.
休憩区間。

22.

23.
北面を巻く。このあと三段目「木の根っこの階段」を上がり左へ登り返す。

24.
「木の根っこの階段」を振り返って、「上から下」を撮影。画面のさきは急斜面。

25.
南面を巻く。振り返って。

26.

27.
まっすぐ降りてきたのだと思うが、思い出せないw 振り返って。

28.
写真右上から立ち木を利用して踏みあとに降りるが、ここは悪かった。振り返って。

29.
植林帯に入る。

30.
1083.9三角点。

31.
天理岳山頂直下のロープ場。

32.
山名標と、遠く両神山。

33.
ここから下降をはじめる。

34.
降りてきた斜面を振り返って。

35.
下降一段目を振り返って。南面(右)を巻いてきた。

36.
二段目、ここも南面を巻いたはず。

37.
時間をかけた三段目を振り返って。中央2本の倒木(1本は青葉がついている)を利用して降りるのだが。

38.
尾根の幅が出てくるが、登りの傾斜がキツくなる。

39.

40.

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42.
最後の細尾根。

43.
背後を振り返ると好展望。

44.
主稜線の縦走路のとおせんぼロープは二重になっている。

45.

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48.

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのアキラ。タイツにモンベルのショートパンツ。終日モンベルのメリノウール1枚。ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・雨具・ロールペーパー。キャメルバックのハイドレーション2L+テルモスに紅茶0.5L・サンドイッチ・非常食のカロリーメイト・下山後の着替え一式・サンダル。スタート時重量6.5kg。

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登った山

両神山

両神山

1,723m

戸蓋山

戸蓋山

615m

天理岳

天理岳

1,175m

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