行程・コース
天候
晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
6:30地蔵峠駐車場に着。役10台ほど駐車あり。白線がとっても薄いので、枠を確認しつつ駐車。下山はかなりの台数の駐車がされていた。
この登山記録の行程
地蔵峠(06:57)・・・鐘分岐(07:45)[休憩 15分]・・・湯ノ丸山南峰(08:38)[休憩 40分]・・・湯ノ丸山北峰(09:32)[休憩 13分]・・・湯ノ丸山南峰(09:55)[休憩 13分]・・・鞍部(10:32)[休憩 4分]・・・烏帽子岳(11:44)[休憩 60分]・・・鞍部(13:35)[休憩 11分]・・・地蔵峠(14:33)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
湯ノ丸山と烏帽子岳の縦走は2度目。今回のお目当てはレンゲツツジの咲いている姿を見たくて来てみました。残念ながら少し早かったかなあという感じ。例年6月の中旬から下旬にかけて開花するということですが、このところの気象の高温化で少しづつ咲く花も前倒しされて開花しているので、少し早くても開花してるのではないか、それと天気が梅雨に近づき、だんだんと不安定になって来たところで、なかなかの登山日和の予想。天気悪くても行ってみようかなあと思っていましたが、そこはやっぱり晴れた晴天の日に登山をしたいものです。湯ノ丸山の頂上からの景色は、前回訪れた時は雲も多く、遠くの山々まで見渡せた感じではなかったので、今度は快晴の日に来たいなあと思っていました。想像で景色が素晴らしそうなところだなあと思ってました。
なので、レンゲツツジに期待を込めて、欲張りだけど、晴れも期待して、この湯ノ丸山に来た次第です。
湯ノ丸山と烏帽子岳と2つの頂きをつないで縦走することが出来るコースです。それも縦走というと聞こえが良いですか、実際は一度下山して再度登り直すと言った表現が正しいです。急登を下る、急登を登るそんな登山を強いられるコースです。「山」というとなんか穏やかで登りやすそうな感じ、「岳」というと岩場があってなんか険しそうな雰囲気がします。この2つの山はこの山、岳のイメージが、実際には大きく反転している登山とも言えます。湯ノ丸山は登りも下りも、大きな岩が多く、不安定な岩も多い。さらに山の形から想像を反する急な尾根の直登による急斜面なため、注意して登山をする感じです。一方烏帽子岳は山自体をトラバースして斜めに徐々に高度を上げるため、キツくなく登っていくことができます。稜線に出たところからその稜線をプチ縦走して烏帽子岳山頂に向かいますが、その時、可愛い岩場があるので、それで岳なのかなあとも想像します。
これは前回初めて登った時に感じた印象でしたが、冗談のように湯ノ丸岳、烏帽子山と言い換えた方がイメージ的には良いように思います(笑)
湯ノ丸山の山頂からの眺望!これは驚きでした。想像を遥かに超えた大展望です。アルプスの展望台というのは、やはり、美ヶ原というのが真っ先に浮かびます。時間を忘れてぼぉっとただただ眺めていたいものです。美ヶ原からの景色はちょうど良い距離感と目の高さから、北アルプスの展望台と言われます。実際に王ヶ鼻から見た北アルプスはすごい迫力で圧倒されます。特に奥穂と槍はかなり近く強調されて見えるのでものすごい迫力です。そしてその北アルプスは徐々に北に長く遠く伸びています。槍穂高を最前列に奥に伸びていく北アルプスです。
ところがこの湯ノ丸山からの北アルプス。違うんです。槍穂高ではないです。どちらかと言うと、後立山連峰の展望が優れた北アルプスの展望台と言った表現が良いかもしれません。というか、北アルプスを南北に渡り全て見るための展望台ですね!
乗鞍、穂高、槍、常念山脈、爺ヶ岳、鹿島槍、五竜、白馬三山。おまけに戸隠、高妻、火打、妙高までつけて、とにかく真横に一直線に北アルプスを望むことが出来ます。
この長い稜線の峰が長ーく連なり、烏帽子岳の尖がった山頂のさらに奥に、一直線に連なりを見えます。こんなに長い北アルプスの眺望は圧巻です。季節的に曇りがちな不安定な天気の中でも、今回はラッキーにも頂上に着いたときに、この景色に出迎えられるとは思っていませんでした。湯ノ丸山に登っている最中に、視界の開けた登山道から富士山が見えたときは思わず喜んで歓喜でしたが、まさか頂上でこんな素晴らしい景色に巡り合えるとは思ってもみませんでした。いい山です。きっと何度来ても、飽きのない景色をみせてくれるんだろうなと思います。四季折々に景色は変っていきます。季節季節にこの展望台から、北アルプスの眺望を楽しんでみたいと感じる山です。
湯ノ丸山からの眺望は360°の大パノラマなので、北アルプスだけではありません。有名な山のオンパレードです。一番近くにあるのが浅間山。浅間山系の山々の頂上部がいくつも重なりあい、その最後に浅間山の頂上部の火口丘が大きな口を開けているのが見えます。また北に眼を向けると四阿山と根子岳が目の前に裾野を広げ鎮座してます。なんとも優美な格好いい山です。そのすぐ左には草津白根山も見えます。
浅間山の左には、奥秩父の山々と主峰の金峰山、そのすぐ左に、日本一の富士山がピラミッド型に見えます。そしてその左には、八ヶ岳連峰~蓼科山と八ヶ岳もかなり大きく見えてダイナミックです。さらに中央アルプス・御嶽山と続き、北アルプスの長ーい稜線、妙高の頸城山塊へと続いています。湯ノ丸山の頂上はかなり広い「広場」のようになっていて、そこを一周するだけでこれだけの山々の眺望を楽しめます。
またいつの日かここに訪れて、今度は青空で、白い雪が稜線にかぶった、これぞという景色を見たくなりました。また来ます!
フォトギャラリー:80枚
登山口。まずはこのスキー場のゲレンデを登ります。これがまた急な登りです。リフトに合わせて、その下部を直登します。
すると・・・たくさんの牛が朝ご飯を食べていました。けっこう大きくて、目と目が合うと向かってきそうで、ちょっと怖かったかな(笑)それと上ばかりをみていると足元に牛の糞が大量にあることがあるので、ここは要注意です。
ふくらはぎがちょっと痛くなるような感じで登りくると、振り向いた景色はこんな素晴らしい景色です。西篭ノ登山が尖がって見えます。
ここが登り切った交差点。右は登山道から右斜面を迂回するルート。左はキャンプ場からくる道です。もちろんまっすぐ進んでいきます。
ほどなくすると「つつじ平」。登山道から外れてツツジを見に行くことができます。
色鮮やかに咲くレンゲツツジ。まだ、ちょっと早くてつぼみが多かったですが、ところどころこんなに開いてとても奇麗でした。
レンゲツツジをみて、登山道に戻り少し進むと、手前の棧敷山の向こうは一面の雲海が広がっています。
湯ノ丸高原と書かれた看板。真正面の山が、湯ノ丸山。湯ノ丸山は南峰と北峰の双耳峰です。頂上部を少しだけですが稜線歩きが楽しめます。これからあそこに登るのです。
イワカガミ(岩鏡)イワウメ科イワカガミ属の多年草。イワカガミの名は常緑の強いつやのある葉を鏡に見立てたものです。たくさん咲いていました。
鐘分岐。右へ行けば鹿沢温泉、左は下山路で下りるルートへぶつかります。ここから湯ノ丸山への本格的な登山が始まります。
湯ノ丸山の登山道に入りはじめて開けたところ。振り返りざまになんと富士山!三角錐が見事な富士山です。その左の大きな山が八ヶ岳。いきなりのすごい景色にまずびっくり!
登山道に大きな岩が目立ってきました。そして徐々に傾斜も増してきます。
疲れ始めたときに、イワカギミがひょこって咲いているのをみてまた元気づけられる。
振り返ると高度も出てきて、先ほどの雲海がはっきりとみえます。
高度が増し、木々がなくなり、笹とイワカギミのピンク色が登山道を彩ります。けっこうきつい登りです。
さらに登り振り向くと先ほど歩いて来た湯ノ丸高原と書かれた看板あたりのまっすぐな登山道が確認できます。そして、西篭ノ登山・東篭ノ登山、浅間山の外輪山、前掛山、浅間山火口丘と頂が連続しています。
そして湯ノ丸山の登りもようやく落ち着き、頂上部が見えてきました。穏やかな風景にほっと一息つき、よしもうちょっとだと思い直して、頂上に向かいます。
湯ノ丸山2101m最高峰南峰の頂上です。
正面の尖がった山が次に目指す烏帽子岳です。そしてそしてそのずっと奥に横に連なる山々・・・あれは・・・・そう北アルプスが帯になって横に伸びています。これには正直歓声をあげてしまいました(笑)
では湯ノ丸山360°の大パノラマを順繰りみていきましょう!
真北から右へ順にみていきます。
(1)湯ノ丸山の北峰とその奥に根子岳と四阿山。
(2)横手山と草津白根山、本白根山
手前は角間山と鍋蓋山。
(3)村上山・棧敷山・小棧敷山
(4)手前が篭ノ登山、奥は浅間山
(5)浅間山の前掛山と浅間山火口
(6)奥秩父の峰々と主峰の金峰山、さらに富士山
(7)八ヶ岳と蓼科山
(8)霧ヶ峰・中央アルプス・美ヶ原
(9)美ヶ原・御嶽山・独鈷山・乗鞍岳
(10)手前が小烏帽子岳と烏帽子岳、奥に乗鞍岳~槍穂高連峰
(11)槍穂高連峰~黒部源流域の山々~立山
(12)蓮華岳~立山~剱岳~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五龍岳~唐松岳~白馬三山の立山・後立山連峰
(13)戸隠山・高妻山・雨飾山・焼山火打山・妙高山
ズームアップ:槍穂高連峰
ズームアップ:爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳
ズームアップ:白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳
烏帽子岳と北アルプスの競演
湯ノ丸山頂上にもイワカガミが奇麗にさいていました
では、北峰へ行ってみましょう!この稜線歩きは短いけどプチアルプス縦走の感じがして気持ちいいです。
北峰は岩だらけです。
北方には4等三角点「湯ノ丸山」があります。
北方の岩場越しに見た南峰。そして遠くに富士山が見えます。
お隣の烏帽子岳。すぐ奥は美ヶ原。そのさらい奥に中央アルプス。
北には、根子岳と四阿山、横手山と草津白根山
北峰での眺望を楽しんだら南峰へプチ縦走です。
南峰から北峰へ振り返る。四阿山・草津白根山・角間山・鍋蓋山と見事な風景です。
もう一度北アルプスをゆっくりみましょう!飽きないですね。
さあ、眺望を思う存分楽しんだら、お隣の烏帽子岳に縦走します。といっても登山道はまっすぐ伸びておらず、いったん湯ノ丸山を下山します。
それもガレた岩場が続くので、下る際は十分注意して下る必要があります。でも烏帽子岳がいつも目の前にあります。
どんどん標高がさがり、烏帽子岳が木々に隠れます。
鞍部に到着。烏帽子岩が見上げる位置にあります。今度はこの鞍部から登り返す登山です。
しばし、鞍部で休息です。
さあ、烏帽子岳に向かいます。ズミがつぼみが大きくなり、色づいています。
根子岳と四阿山をバックに、ズミが咲き乱れています。とっても美しい景色です。
湯ノ丸山。まるでお椀を伏せたような山容。でも正直急登でした。
一方こちらの烏帽子岳は直登せずこういったトラバース道なので徐々に標高を上げていく感じです。とっても登りが楽な登山道です。
だんだん標高もあがり、篭ノ登山が目の高さと同じくらいに見えてきました。
この辺りには、トウゴクミツバツツジが奇麗なピンク色で満開です。レンゲツツジとは違いこのピンクがとても眩しいです。
稜線まであと少し。湯ノ丸山・浅間山と高度感があがり、眺望もよくなりました。
稜線に到着!西側の景色が広がります。ここから烏帽子岳に向かうのですが、まずは小烏帽子岳に登ります。
こんな岩の間を通り抜けたりしてちょっとスリルがあります。イワカガミがほっとします。
振り返るとこんな岩場。
で、まず小烏帽子岳です。ここが烏帽子岳だと勘違いする人が多くて、別名「偽烏帽子」と呼ばれているそうです。標識は小烏帽子岳ですけど・・・(笑)
そしてその北に尖がった頂き。あれが正真正銘の烏帽子岳です。
頂上部の下までくるとまた岩場を登るような登山道。
この岩場を登ります。岩場と言っても全然危険はないので、淡々と登っていきます。登山道に変化があって楽しくも感じます。
もう少しで頂上です。
烏帽子岳2066m頂上。
雲が少し増えましたが、北アルプスの稜線が見事です。後立山連峰から戸隠高妻方面です。
烏帽子岳の眼下には、上田の街が広がります。
烏帽子岳を後にして、下山になります。偽烏帽子に向かっていきます。がよくみるとまた偽烏帽子に登り返すんですね。なかなか歩き甲斐あります。
烏帽子岳からみた湯ノ丸山。下った登山道がくっきり斜面に見えます。あそこを下ったんだなといろいろ思います。頂上にはまだたくさんの人がいます。
その横に、浅間山や篭ノ登山
鞍部に戻ってきました。こんなにベンチがあるので、休憩には最適です。
地蔵峠に向かいます。ちょうど湯ノ丸山の脇をトラバースするように登山道が延びています。木々が明るく気持のよい登山道です。
青空に新緑が眩しいです。
中分岐。
白窪湿原。広い湿原とここはキャンプ場になっています。とっても気持ちのよい風景が広がります。キャンプは最高だろうなあ。
キャンプ場を過ぎると舗装路になります。
舗装路の脇に、見事なレンゲツツジの群生したところがありました。
地蔵峠に無事戻りました!
今日のご褒美。焼きカレーとシーフードたっぷりのピザです。ここはチーズがとても美味しいお店です。
装備・携行品
| アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
| バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
| グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
| 腕時計 | カメラ | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
| 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
| トレッキングポール |




