• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

木の間越しに石鎚山系を・四辻ノ森

四辻ノ森(久万高原町)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 久万高原町上黒岩・国道33号の御三戸交差点を東に折れ、県道212号、県道12号を通り、仕七川橋東袂で国道494号に合流すると一旦東に折れ、その直後、すぐ北の狭い道路に折れる。この道路を数軒しか人家のない横山集落まで行き、ゴミステーションの向かいの路肩に駐車する。

この登山記録の行程

登山口11:04・・・尾根の四差路11:16・・・U字歩道に合流11:40・・・急傾斜の斜面で休止12:06~12:21・・・再度尾根に出る12:24・・・稜線13:01・・・山頂で休止13:39~14:12・・・支尾根分岐14:53・・・U字箇所15:31・・・尾根の四差路15:44・・・登山口15:52

コース

総距離
約5.5km
累積標高差
上り約592m
下り約595m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

四辻ノ森は山名と位置、高度から、この前解説した三光ノ辻山と兄弟峰のように思える。但し、三光ノ辻山のように山頂が四つ辻になっている訳ではない。三光ノ辻山同様、地形図に未記載の林道が山頂直下を通り、植林が多いものの、尾根の一部にはクヌギその他の自然林が残る。
稜線は痩せているだけに高木があまりないため明るく、木の間越しに北方の石鎚山系を望みながら、尾根道を歩くことができる。
愛媛で出版されたガイドブックでは山頂からの展望や道標がある旨、記されていたが、今は何もない。特に支尾根と稜線の合流点付近は尾根幅が広く、踏み跡もないため、帰路は赤テープを逃さないようにされたい。

[コース]
当初、地形図に未記載の山の南方、標高700m前後を東西に走る林道から、東川コースを登る予定だったが、気温の低い日が続いたため、路面凍結を危惧し、横山コースに変更した。このコースの起点は横山集落下方の国道494号・横山トンネル南口にある。
が、その危惧は取り越し苦労だったようである。この前日、高知県いの町旧本川村の葛原山に登った際は、国道縁に既に雪があったが、この横山では最初、中着のフリースを脱いでから登ろうかと思ったほど、暖かった。最低気温は前日より2度ほど低いはずなのに。

横山集落に於ける登山口はゴミステーションの西にある。道路下の茶堂(昔の旅人に対する無料接待所)から車道を横断して、擁壁を斜めに上がるコンクリート歩道が登山道である。
道はコンクリートの水槽横に突き当たると西に曲がるが、すぐその先の角に石垣がある三叉路で右に折れ、植林帯へと入って行く。コースの最初の方は、地形図の破線のルートとは異なる。
植林帯の斜面をジグザグに上がって行くと四差路になった支尾根に出る。西には共同アンテナが建っている。
ここから時間をあまり措かず、Y字路が現れたと思うが、共同アンテナの埋設ケーブル柱が建つ尾根上の道を選ぶ。
四差路から12分ほどでまた同様のY字路が現れたが、ここは尾根下方の道を選んだ。しかしいずれ道は尾根に乗るのだから、尾根道の方を選んでも問題ないものと思われる。手入れが比較的行き届いた植林故、下草は藪化していないはずである。

高度計高度850mでU字歩道に合流した。赤テープは左の道に付けられていたが、「他人の先導はまっぴらごめん」と、あえて逆の道を選んだ。現在地は分かっているので、適当な箇所で尾根に乗れば良い、と思ったのである。が、右の道は支尾根を過ぎた所で途絶え、更にその支尾根を回りこむと、そこから主尾根までの斜面は超急勾配になっていた。這い上がらないといけない傾斜である。しかしこのルートを選んだのは己であるから、覚悟を決めて這い上がる。ある程度上がると狸の踏み跡があったので、それを上がるが、獣道だけあり、腹の高さから上に灌木の枝が張り出しており、それをかき分けながら進む。

何とか尾根上に上がると、そこに植林はなく、二次林のような林相になっていた。晩秋の風景を想起させる光景である。
その内、踏み跡は尾根の南下を並行するようになるが、ほどなくして踏み跡は二手に分かれる。一方は尾根に向けて上がって行き、もう一方はそのまま尾根下方を並行している。ここは前者の方が正規の登山道なのだが、またしてもあえて「誤った選択」をし、直進する。また適当な所で尾根に上がればいい、と思っていたのである。が、またしても、1076mピークから伸びる支尾根に達した付近で踏み跡は消える。左手にはまた急斜面がある。そこでその東側の谷状地形を上ることにした。日陰なので雪が残っているが、植林帯の際になっているため、藪もなく、比較的登り易いだろうと思ったのである。

稜線が近づくと更に傾斜が強くなるが、植林帯側にトラバースする踏み跡があったため、これを歩く。標高が千数十メートルになっていることもあり、辺り一面が積雪になっている。しかしアイゼンを出すような雪質ではない。
ここからの稜線は痩せ尾根で起伏も少なく、明るく、北方に石鎚山系を望みながら軽快に歩くことができる。
山頂手前で林道が稜線に接していた。が、冬場は当然、積雪で車は林道を通行できない。
十数年前、石鎚山脈方向が開けていたという山頂は植林で展望は皆無に等しい。その植林の一つにキティ山岳会の登頂記念板があった。このままでは植林が成長すると、記念板の針金が幹に食い込み、木材としての価値が低下するため、記念板を外し、灌木に掛け替えてあげた。そうしないとキティは「器物損壊罪」という罪を犯すことになる。マイナー山を開拓できる能力がある者なら、このようなことは当然承知のはずだが・・・?

帰路は破線の尾根コースをそのまま下山する。前述のように、1076mピーク北の支尾根分岐点は、支尾根方向の踏み跡がないので、複数付けられた赤テープを目印にすること。最初の方は全く尾根の形状を成していない。

続きを読む

フォトギャラリー:16枚

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 登山靴
バックパック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ 帽子 グローブ
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ
行動食 軽アイゼン アウターウェア オーバーパンツ

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登山計画を立てる