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道のない幅広尾根の山は積雪期に

黒滝山(いの町)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: いの町葛原の国道194号・名の谷トンネルを北に抜けた地点から西に折れ、名ノ谷林道入口手前の路肩に駐車。

この登山記録の行程

名ノ谷林道入口10:49・・・登山口11:03・・・左折する三叉路11:37・・・高度計高度985m地点で20分ほど休止後出発12:27・・・山頂で休止13:27~14:19・・・登山口15:35・・・名ノ谷林道入口15:50
※地図のコース起点は名ノ谷林道入口ではなく、誤まって登山口の方にしてしまった。

コース

総距離
約3.3km
累積標高差
上り約596m
下り約596m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

道のない(若しくは不明瞭な)山は尾根を登るのが基本だが、極端に幅が広い尾根時は、帰路時のことも考え、赤テープを数多くつけないといけないため、苛立ちが募る。しかし入山者が皆無に等しい無名峰の場合は、積雪期に登ると自分の足跡が赤テープ代わりになり、煩わしさから解放される。
この前解説した葛原山(1013m)の名ノ谷を挟んだ南に聳える黒滝山(1210.3m)は、南面から派生する複数の尾根はある程度尾根の形状が明確だが、崖状になっている箇所があり、麓から仰ぎ見る限りでは、登山ルートとして相応しくない。
一方、北面の尾根は南面よりはなだらかだが、上部では極端に尾根幅が広がり、尾根の形状を成していない。が、実際に登ってみると8合目位まで踏み跡があり、そこから上も特徴的な地形の箇所を選んで登ることで、帰路の不安も解消される。
植生は大半が植林だが、下草が笹原になっている部分が多く、稜線には一部、自然林も残っている。

名の谷トンネルを抜けて左折すると、景色が一変し、銀世界になる。林道もアイスバーンになっている。名の谷林道のゲートが開いていたから、四駆のマイカーで上がれる所まで行こうと思ったが、流石にタイヤが空転し、少し上った所から引き返し、結局林道入口に駐車した。
尚、無雪期、例えゲートが開いていたとしても車では進入しない方が良い。それは奥で造林作業を行っている可能性があり、その作業が終わって作業車が林道入口まで引き返して来ると、ゲートを閉めて鍵をかけるからである。平日に大雨や降雪等で作業が中止された場合、その次の日曜、作業が行われることがある。

名の谷林道を十数分ほど歩くと、左手に「民|225」と表記された看板が立っているが、ここが登山口である。これはこの看板から北側が民有林で、南側が皆又谷山国有林225林班であることを示している。尚、元々の登山口はそこより若干南で、昭和期の三角点再測量ルートの入口でもあったのだが、平成になって廃れた。
現在のルートは看板奥から尾根をトラバースして名の谷沿いに出て、旧来のコースに合流する。以後、しばらく谷沿いの山肌を伝う。森林官の付けたピンクのマーキングテープが目印になるが、コース以外の所にも付けられているので、地図を見ながら登らないといけない。
地面からの落差がある支流渡渉地には木橋が架けられているが、丸太の簡易橋だけに積雪期は要注意。

高度計高度835m地点で明瞭な三叉路に出た。ピンクテープを巻き付けた木の枝が地面に突き立てられているので、分岐であることは誰もが気づくはず。昭和の三角点再測量ルートはここを直進しているが、それでは遠回りになるため、ここは左折した。
以後、笹が下草となった植林帯を、尾根直下を西に東にと振りながら、また、上方では尾根上を登って行く。
しばらく登ってまた一旦横道のように山肌を伝う道になり、山頂西のコルに切れ込む沢に突き当たる。ピンクテープは渡渉先や左上等、複数箇所に付けられているが、まず、渡渉した先の踏み跡を探ってみた。しかしどうも踏み跡がある感じではない。そこで引き返し、植林帯に上がってみた。こちらがコースのようで、はっきりした尾根になっていく。

しばらく上ると進路方向の頭上に巨岩が見えてくる。コースは巨岩下で右に曲がり、トラバース気味に上がって行き、山頂から北に派生する主尾根沿いに達する。普通の山ならここで尾根に乗るのだが、この山はここから上の尾根幅が極端に広くなっており、勾配もそこそこきつそうなので、南西にトラバースする。積雪のためよく分からないが、踏み跡もありそうである。しかしその内、ピンクテープと踏み跡は消える。そこで特徴的な地形はないかと見回すと、踏み跡が消えた延長線上に、前述の山頂西のコルへと切れ込む谷があった。この谷沿いを上ることにした。しかしこの谷状地形も上方では幅が広くなっている。

谷の向きが若干変わる地点に大きな平岩があった。これが目印になる。
コル周辺にもいくつかの巨岩・巨石があった。稜線はその山容通り、痩せ尾根になっており、高木もあまりない。
山頂は雑木の刈り払い跡があるので、自治体が合併後に三角点が再測量されている模様。展望はそんなによくないが、吉野川を挟んだ南方に去年12月に登った栃ケトロ山(1102m)周辺の尾根が屏風のごとく切り立って見える。

三角点標石は完全に雪に埋まっていたため、手で掻き分けて等数が見えるようにした。
登頂記念板は文字の消えたMH2氏のものが一つあるのみ。「レジェンド」MH2氏の地形図に山名表記がない山の登頂は主に’00年代に入ってからである。因みに「MH2」と表記されている場合は奥方と共に登ったことを示し、「MH」と表記する場合は単独行であることを表しているのではないかと私は思っている。

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