行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
夏無沼キャンプ場には数十台駐車できる駐車場があります。
この登山記録の行程
夏無沼駐車場(13:13)・・・口太山登山口(13:16)・・・口太山山頂(13:33)【休憩8分】・・・猿滝コース・・・不動坂登山口(14:12)・・・口太山山頂(14:47)【休憩16分】・・・夏無沼駐車場(15:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
■口太山は「朽ち人山」が転訛した山名で、ここは昔、朽ちた人を葬る山、いわゆる姥捨山だったそうだ。深沢七郎の「楢山節考」には、自ら歯を折って山に捨てられる老婆が出てくるが、名前からするとちょっと尻込みしたくなる山である。
■でも、この話はかなり昔のことで、今はその痕跡もない。山頂からの眺めがよく、沢や滝、小さな岩場、そして美しい雑木林と、魅力に溢れた山に、今はなっている。今日は、二つの登山口のうち、不動坂から登ろうと思っていたのだが、途中で道を誤り、着いたのは夏無沼キャンプ場、つまり針道登山口だった。実は、これが怪我の功名で、不動坂登山口は四駆でないと入るのが難しかったようである。
■駐車場から車道を数分歩き、針道登山口に着く。ここから急な登りを5分ほど行くと、大きな松がある平坦な場所がある。この松は、口太の夫婦松と名付けられている。一本なのに夫婦とは、と思ったが、途中で大枝が二本に分かれているので、それで夫婦なのだろうか。
■口太山の山頂までは、急な登りを2度凌いで到着した。所要時間は20分ほどである。あまりにあっけない山歩きで、少々気抜けがしてしまったが、広い山頂からの眺めはよく、安達太良山、吾妻連峰、蔵王連峰、磐梯山などが一望できた。眺めを楽しんだ後に思案し、このまま戻るのも芸がないので、不動坂登山口まで猿滝コースを下り、石尊神社コースを登って、また頂上まで戻ってくることにした。
■これが正解だった。
猿滝コースは、小さな岩場あり、滝があり、沢があり、そして美しい雑木林に、つづら折りの急坂と、楽しさが凝縮されたルートだった。途中に、何やらいわくありげな乳子岩、猿の首取などがあり、歴史との交わりを感じさせる。登山口まで下って、今度は石尊神社コースを歩く。こちらは滑る粘土質の道で始まり、稜線に乗り上げると直線的な急登が続くルートである。急登には虎ロープが張ってある。里山には不似合いな急登を凌いで、再び山頂に着いたのは、14時47分。結構、ペースを上げて歩いたようだ。
■山頂で15分ほど周辺の景色を眺め、急な斜面を駆けるように下って夏無沼キャンプ場に戻った。口太山登山道フルコースを堪能した。






























