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巨大亀の頭から甲羅へ登る

田鶴山(越知町)、亀ケ森(佐川町・越知町界)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 国道33号で越知町に入り、中心街入口の越知町2区交差点を北に折れ、県道298号に入る。商店街入口の分岐は東に折れる。
久万目橋を渡った先の三差路は北に折れ、県道300号を北上。
柴尾バス停の北、一本杉観音堂東向かいのゴミステーションに駐車。

この登山記録の行程

駐車場所12:32・・・田鶴山神社の土俵12:40・・・田鶴山北東のコル13:04・・・田鶴山で休止13:08~13:12・・・途中数分着替えに要す・・・五差路の峠13:34・・・林道13:59・・・亀ケ森で休止14:09~14:35・・・林道ヘアピンカーブの歩道起点14:49・・・ルートを誤って何分かロスした後、町界尾根15:12・・・林道のカーブ部15:28・・・駐車場所16時過ぎ頃

コース

総距離
約5.0km
累積標高差
上り約432m
下り約432m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

全国各地には亀に似た山容の山や丘陵が時折あるが、国道33号を走行中、越知町中心街入口手前の、右手に見通しが効く箇所からは、巨大な海亀が一瞬、姿を現す。仁淀川と柳瀬川に挟まれた黒岩山脈の西部、田鶴山(206m)から亀ケ森(395.6m)にかけての山容である。田鶴山が頭部で、マイクロウェーブ反射板の建つ亀ケ森が首の付け根の甲羅部にあたる。山容・山名共、何とも縁起がいい。

田鶴山には高北地方の豪族、片岡氏の田鶴山(柴尾)城跡がある。徳光村からこの地に進出してきた片岡氏は田鶴山城を佐川郷への前進基地としていたが、後に黒岩城に移ったため、戦国末期には城は廃れた。
余談だが片岡氏は長宗我部元親公に降伏後、昨日の城台の登山記録で触れた米森氏等の領地も元親公から与えられ、勢力を拡大させていた。

亀ケ森は頂上直下を林道が走っているため、単体では登山対象にならないが、田鶴山から縦走することで登り甲斐のある登山(ハイキングとも言えるか)になる。
その縦走尾根は、浅尾と柴尾を結ぶ峠までは痩せ尾根で藪もあまりなく、歩き良いが、林道が近づくと尾根幅が広くなり、踏み跡も薄くなる。しかし往路は高い所を目指して適当に登ればそれで良く、帰路は林道を下山すればいいので、赤テープを付けながら上がる必要はない。
田鶴山に到るまでと、前述の峠から上は植林帯の部分が多かったと思うが、痩せ尾根部はそれなりの趣がある。

[コース]
駐車場所横の「柴尾の一本杉」は、幹周5.4m、樹高23m、樹齢約450年という巨木。
そこから狭い道路を北上して行き、T字路に突き当たると左折するが、この柴尾集落がかつての田鶴山城の城下町になる。
右手に田鶴山神社の石段が現れるとそれを上る。社殿の西の土俵の先から、田鶴山登山道が始まる。楕円形の山容ということもあり、大きくジグザグを繰り返しながら高度を上げていく。
向きが北東になり、田鶴山北東のコルに達するやや手前で、稜線から下りて来た城の竪堀を横断する。

コルからは南西に折り返す。ほどなく南下に並行する道跡のようなものが現れる。越知史談会の冊子では、これを山頂の琴平神社の旧参道であると解説していたが、私の経験上、それは違う。このように道が二条になっているケースは、山城の城道や往還等で時折見かけられる。これに関する記録はないが、恐らく、対向者との擦れ違いを考慮した複線道か、雨水を排水させる素掘り側溝ではないかと思われる。
城戸跡のような所を抜けると、石碑と琴平神社の祠が建つ山頂。祠前広場は雑草もなく、よく手入れされている。周囲は植林で展望はない。

田鶴山北東のコルに戻ると、落ち葉踏む雑木の起伏があまりない痩せ尾根を登る。
200mピーク北のコルが前述の峠で、五差路になっている。ここからは尾根幅が広くなり、傾斜も急になるので、尾根の西に並行する踏み跡を上がった。しかしほどなくシダが藪化し、通行が困難になった。そこで東の斜面を這い上がって尾根上に出た。
最初は、踏み跡は尾根を忠実に辿っていたが、尾根幅が更に広まると、東に巻き気味に上るようになる。下草のシダが若干藪っぽい植林帯である。
上部が明るくなると尾根が荒れてきて、林道に飛び出る。林道を横断して尾根を直登しても良かったが、また藪化しているのではないかと思い、林道を進んだ。

木製の鳥居がある祠を左にやり過ごし、林道が山頂の背後に回りこんだ所で、右後方に折り返す歩道が現れたので、これを上がるとすぐ亀ケ森山頂に達した。てっきり、山頂は大規模に削平され、大きな反射板が建っているものと思いきや、山頂は田鶴山より狭く、三角点からその南下にある反射板までは藪化しており、近づけない。故に当然展望も皆無。
400m弱の標高だから、上着は裏地がメッシュのみのウインドブレーカー(リップストップ素地の)だったが、寒くて振るえ、長居できなかった。

帰路はしばらく林道を下り、左急カーブ部から植林帯へと続く歩道に入り、町界尾根を越えて往路の峠道に下りようとしたが、峠道と地拵えされた植林の平坦地とを間違え、少々進んだ所で引き返す。これを二度、繰り返した。
そこで今度は町界尾根を下ることにした。道々の植林の木々には、造林関係者が巻き付けたマーキングテープがあった。

何も考えずにこれを追っていたのだが、いきなり尾根道とテープが途絶えた。どうも標高220m辺りの尾根の分岐で、マーキングテープは県界尾根の東側の尾根に移ったようである。しかし引き返すのは面倒なので、東側の植林の急斜面を下り、沢を下ることにした。
沢沿いにはやがてコンクリート道が現れ、亀ケ森から下って来た林道のカーブ部に出た。後はこの林道を県道まで下りるのみ。

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