行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
カーナビには「風神山公園」をセット。帰りの事を考えると大甕駅(おおみか)周辺が便利だが、早朝の風神山を歩きたかったので風神山公園をスタートポイントとした。無料駐車場。20台程度。トイレあり。
この登山記録の行程
風神山公園駐車場(06:35)・・・真弓山(真弓神社)(07:25)・・・爺杉(07:30)・・・日立高鈴ゴルフクラブ(08:27)・・・高鈴山(09:31)・・・御岩山・賀毘禮之高峯(09:56)・・・神峰山(10:41)・・・羽黒山(11:33)・・・大煙突展望台(12:01)・・・鞍掛山(12:45)・・・新田次郎の記念碑(13:10)・・・かみね公園(13:18)・・・日立駅(14:05)・・・電車待ち・移動・・・大甕駅(14:30)・・・風神山公園駐車場(15:10)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
待ちにまった3連休。雪山をたっぷり楽しもうと遠征の準備をしていたが、これも「山あるある」。週末に限って山の天気が悪い。それでもなんとか群馬方面ならいけそうだと、二日分の山道具やら着替えやらを詰め込んで車を走らせる。
と、ここまでは順調だったが、50kmほど過ぎたところで、何か重大なミスをしているとそんな言葉では表せない嫌な予感が頭をよぎった。
コンビニの駐車場に車を停めて、おそるおそる荷物の点検をする。スノーシューにしようかワカンにしようかと最後まで悩んでいたので、とりあえず必要なものは全て積み込んだため、車の中は山の装備でいっぱい。靴も2セット用意している。一通り点検が終わって「問題なし!」と思ったが、何か違和感が残る。冷静になりながらもう一度荷物を見渡して「あーっ」と思わず間抜けな声を出してしまった。なんとザックが入っていない。当たり前すぎて点検の思考からも抜けていたが、最悪の最悪だ。出発前に、ザックを2式持っていくかどうするかと、部屋の奥で並べながら悩んでいたのを、そのまま置き去りにしてきてしまったようだった。
あまりの恥ずかしいミスに暫し呆然。自分を責める気力もなく、すごすごとUターンにハンドルを切る。帰って酒でも飲もう。装備はすべて揃っているのでスノーシューのバックを使えば登れないことは無いが、あり得ない忘れ物をするということは、どこか気が緩んでいた証拠。そんな時に登山はするものではない。
落ち込んだ気持が空にも感染したのか、帰り着く頃には真っ黒な雲に覆われ激しい雨が降ってきた。よほど日頃の行いが悪いらしい。。。
連休2日目。4時に目が覚める。
雨はいつしか止んでいて、天気予報によると県内は晴れるとのこと。ならば、と布団を抜け出し「久しぶりに日立アルプスを歩こう!」とテンションを上げる。
日立アルプスは、茨城県内でも大好きなコースの一つ。
ひょっとしたら春の花が楽しめるかも知れない。雪山への気持ちを切り替えて春山をしっかり歩こう。
なんやかんやで時間がかかり、登山口のある風神山公園へ着いたのは6時半。昨晩の雨が霧となって立ちのぼり、そこに朝日が差し込んで優しい風景を作り出している。寒の戻りで少し肌寒いが、逆にそれが心地よい。
幻想的な森の中へと踏み込んでいく。
風神山はとても整備された綺麗な山だ。遊歩道のような登山道で、スピードも自然とのっていく。
真弓神社に寄り道したついでに爺杉の様子を覗いてみる。
コースから少し外れていることから気が付かない人も多いが超お勧めのポイント。樹齢なんと900年。幹の太さは約10m。真正面から対峙すると、大樹というよりもはや壁のよう。そのスケール感にただ圧倒される。
真弓神社から日立高鈴ゴルフ場まではアップダウンは少なく歩きやすいが、その反面、単調すぎて飽きてしまう。
ゴルフ場を抜けると、目指す高鈴山の電波塔が見えてくる。目測では2km程度に見えるが、実際には意外にここからが遠い。徐々にアップダウンも増えて、登山らしくなってくる。
高鈴山で軽く水分補給をする。家族連れが、少し早めのお昼ご飯を食べていた。春うららか。家族でピクニック。微笑ましい光景だ。
展望台から神峰山がよく見えていた。ここから先は個人的にもっとも好きなコースに入っていく。
心地よいアップダウンを繰り返しながら、まずは御岩山へ。
最近、観光にも力を入れ出したのか、宇宙に向けて光を放つという石柱の周りには、神聖な囲いができていた。注連縄には紙垂が垂れ下がっている。神聖な場所としてそれっぽさは増しているが、どちらかというと無造作に石柱が建っていた時の方が自然と一体のスピリチュアル感があって好きだった。
休憩を入れようかと思ったが、そのままの勢いで神峰山へと向かう。
ここでも新しい変化があった。向陽台駐車場の近く神峰山の登山口の手前に、綺麗なバイオトイレが設置されていた。この付近にはトイレがなかったためとても有難い。設置された方のセンスが素晴らしい。
神峰山の山頂で軽く休憩を入れる。今日はいつも以上に遠くまで日立市街がよく見渡せると思ったら、周辺の木が伐採されていた。切り株が痛々しかったが、確かにこの方が景色がよい。
羽黒山を経て大煙突展望台へ。
煙を吐く大煙突がよく見えた。もう暫くすると煙突周辺も大島桜で満開になるだろう。また、その頃に足を運びたいものだ。
鞍掛山で昼食をとる。山という感覚はなく小高い丘のような場所。海が見えるベンチが最高に気持ちがよい。
最後にかみね公園へ。
桜はまだ咲いていなかったが、澄んだ青空の下で、「きゃっきゃ」と走り回る子供たち。沢山の家族連れで賑わっていた。いつきても居心地の良い素敵な公園だ。
さて、時計を見ながら次の行動を考える。
実は、4月に予定しているロングコースに備えて、風神山からかみね公園のピストンを計画していたが、ここまで来るのに若干時間を要してしまった。暗くなったとしても歩くのには問題はないが、その前に持病(笑)の花粉症にやられたようだった。先ほどからくしゃみが止まらない。こうなると翌日には発熱して寝込むことになる。とそんな言い訳をしながら、ここは明るいうちに電車を使って戻ることにした。
電車を使う(楽をする)と言っても、アスファルト嫌いの自分にとっては残りの日立駅までと大甕駅から風神山公園までの区間がもっとも過酷で、毎回ながら異様に長く感じた。やっぱり山が一番だ。
最後に、今日のコースを歩いている時に、一人のトレイルランナーに出会った。颯爽と走り去っていく姿が、とてもカッコよく。ちょっと自分もやってみようかなぁなんて思ってみたりもした。山屋の気まぐれな一言でした。。。
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