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雨が降る前に御岩山と高鈴山へ

御岩山、高鈴山( 関東)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇りのち、雨と雪

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビには「御岩神社」をセット。社務所前駐車場P1(無料)からP4まである。基本、参拝者向けの駐車場となるので、ゆっくり登山のみを楽しみたい方は、本山トンネル駐車場がお勧め。

この登山記録の行程

駐車場(08:04)・・・御岩神社(08:11)・・・毗禮(かびれ)神宮(08:24)・・・御岩山(08:37)・・・高鈴山(08:57)・・・御岩山(09:12)・・・御岩神社(09:12)・・・<車道>・・・適当に山に踏み入る(10:12)・・・高鈴山(10:40)・・・御岩山(11:03)・・・<裏参道>・・・御岩神社(11:20)・・・駐車場(11:32)

コース

総距離
約13.7km
累積標高差
上り約1,177m
下り約1,178m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

天気が悪いと聞いていたので遠征を諦めておとなしく部屋の掃除に専念しようと思っていたが、どうしても山の空気が吸いたくなり飛び出してしまった。決して、掃除が嫌だったわけではない。
スマホで確認してみると、傘マークは12時以降で、それまでは曇りマークになっている。午前中であればなんとか登山もできると、県内近場の山に登ることにした。
本当は、一歩外に出ただけで発熱するくらいの超重度の花粉症なので、この時期の登山はシャレではなく本当に命がけとなるが、年度末の繁忙期で溜まりまくったストレス解消には山しかないと言うのも事実だった。
健脚コースの急登で大汗を流そうと「奥久慈男体山」を目指して車を走らせたが、途中、車の窓越しに見た日立アルプス(山なみ)がとても綺麗だったので、気が付いたら自然と「御岩神社」の方へとハンドルを切っていた。
御岩山は奥久慈男体山に並び大好きな山。どうせなら、久しぶりに御岩神社からアプローチしようと心が躍った。
神社の参拝客用駐車場(第一駐車場)に車を停めて歩き出す。
悪天候ということもあって、参拝客もなく境内の中は静まり返っていた。
大きな灯篭と足元に置かれた小さな灯篭が交互に並び、苔むした薄暗い参道をぼんやりと照らしていた。「ロウソクかな?」と思ったが、残念ながら電球が仕込まれた人工的なものだった。「なんだ」と思ったが、それでも十分に荘厳な雰囲気を醸し出していた。早く来て正解だったと嬉しくなった。
個人的に御岩神社と御岩山は「超」がつくトップクラスのパワースポットだといつも周囲にお勧めしている。最近、SNS等でも積極的に取り上げられた関係から、参拝者だけではなく観光客が一気に増えて、神社周辺にもお店ができるほどの賑わいを見せている。
パワースポットである最大の理由として、祀られている神様や謎の石柱の説明は過去にも熱弁しているので、今回は敢えて学術的な観点で紹介したい。
なんと御岩山は地質学的にも日本国内でも唯一無二の大変貴重な場所と言われており、日本最古とされる五億年前のカンブリア紀の地層から成り立っているというから驚きだ。
神峰神社から毗禮(かびれ)神宮に向かって登って行くと小さな橋があり、橋の前後に地質を説明した看板が設置されている。
手前の看板には「一億年前の白亜紀」。奥の看板には「五億年前のカンブリア紀」とそれぞれ書かれている。つまり橋を境目に、一億年前と五億年前の地層が存在していると言うこと。看板が無ければどこにでもある森の中の風景で通り過ぎてしまうが、転がっている石コロがひょっとしたら五億年前のものかも知れないと想像すると、とても貴重なものに思えてワクワクしてくる。是非、古代のロマンを感じながら、橋を渡って欲しいものだ。
「でも一億年前と五億年前。その間の年代はどこへ行ったんだろうか?」。。。(笑)
御岩山の頂で恒例の謎の石柱にお参りしておこうと思ったが、先客がいたのでそのまま高鈴山へ向かうことにした。
日立アルプスの中でも高鈴山から御岩山を経てかみね公園まで続く縦走路は特に整備が行き届いているので、歩いていてもすこぶる気持ちが良い。アップダウンも少ないため、高鈴山へはあっという間についてしまった。
頂にある展望台から、歩いてきた御岩山とその奥にある神峰山を眺めているうちに神峰山まで足を延ばしたくなったが、ここにきてスマホを入れていたポーチがないことに気が付いた。一度、毗禮神宮の手前でスマホを取り出したので、その際に落としてしまったに違いない。100均で購入したものなので惜しくはないが、ごみになるのも嫌だったので探しに戻ることにした。
きっと、毗禮神宮でお参りしなかったバチが当たったのかも知れない。そう思いながら慎重に探しながら降っていくが、想定していた毗禮神宮付近には見当たらず、結局、御岩神社の入口まで降り切ってしまった。見落とす訳はないので、きっと誰かが拾ったのだろう。
完全に下山してしまったが、このまま帰るのも勿体なかったので、歩いたことがないルートを探してみることにした。
地図を見ると麓から高鈴山と御岩山の中間地点に延びる破線ルートがあるようだったので、これを目指すことにした。
車道を歩きながら「多分ここだろう」というところから山に踏み込んでみる。
「道がありそう」と思ったのもつかの間、すぐに行き止まりになってしまった。「そのうち道も出てくるだろう」とそのまま藪漕ぎモードで強引に斜面をよじ登り進んで行く。
暫く進むと登山道らしき道に合流したので、確かにルートは存在すると思われたが、枝を振り払わないと進めないくらいひどく荒れていた。
再び、道を見失ってしまったので、感覚で方角を決めて斜面を登って行く。
とにかく稜線に出てさえしまえばきっと目的地付近にはたどり着けるだろうと信じていたが、なんと視界が開けた瞬間、目に飛び込んできたのは見覚えのある大きな鉄塔だった。
「えっ、これって、、、」。
戸惑うのも無理は無く、この近辺にこれだけの大きな鉄塔があるのは高鈴山しかない。
御岩山と高鈴山の中間を狙って登って来たのに、間違えて高鈴山まで戻ってきてしまったようだった。
方向には気を付けていたのに、どうやら取り付くべき尾根を間違えてしまったようだった。
藪漕ぎと方向感覚には自信があっただけに、ちょっとショックが大きかった。やはり藪漕ぎは定期的にやって、山への感覚を研ぎ澄ましておかないといけないと思った。
本日2度目の展望台に立ち、景色を眺める。灰色の雲が一段とぶ厚くなっていた。
雨予報の12時にはまだ少しあったので、気を取り直して神峰山に向けて歩き出すことにしたが、予報よりも雲の足が速かったようで、わずか数分で雨がパラパラと降り出してきてしまった。
そうこうしているうちに、季節外れの雪も混じり出し、「あれよ、あれよ」と思っているうちに天候が悪化してきたので、おとなしく御岩山で下山をして早めに帰宅することにした。
悪天候で遠征はできなかったが、久しぶりの御岩神社と登山がセットで楽しめたので、これはこれで満足の一日だったと言える。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • しめ縄ってなんで厳かにみえるのでしょうか。

  • あつま、表紙の写真選ぶの忘れてた。
    それにします。しめ縄。

登った山

高鈴山

高鈴山

623m

御岩山

御岩山

492m

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