行程・コース
天候
雨
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
ビジターセンタ―(20:00/6:40)「川の源」(8:05)枯木岳(8:30)北口分岐(8:45)稲尾岳(9:15)枯木岳(10:00)VC(10:35)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
立派だがひっそりとして寂しいVCの前庭に車を停め、前照灯で照らしながら軒下にテントを張り、その前に車を移動して強風と雨の遮蔽物とする。
大した雨ではなかったが、風で吹き寄せられた雨水がテントの底布から浸入してマットレスはびしょ濡れになっている。冷たい水とパン、おにぎりの朝食を済ませて外に出ると、雨雲が強風に流されて来て時々雨粒が落ちる。Nは、何故か「車で待っている」と言う。
木柱で車両が進入出来ないようになっている道に入って1人で歩き始める。直ぐに林道が終り、浅い流れの中を石伝いに1㎞ほど歩く。山頂までの標高差は150m程だが、その割には距離があり、天気の心配もあってつい足が速くなる。しかし、石の上の踏跡は判り難く、「次はどっちへ行くんだろう」と立止まって考える所も多く、山慣れないと少々戸惑う所だ。
『川の源』の碑で沢から離れ、山肌に取付いて溝状の道を登る。両側から迫る枝葉の雨滴を棒切れで払い落としながら緩く行くと独標941mの展望石へ出るが、視界は100mも無い。大倒木根の説明板や樹木の名札を見て進む。
稲尾岳周辺は西日本最大規模の照葉樹林が発達しているそうだが、鹿児島県は有名な台風の通り道で70m/秒にも達する強風に襲われることもあると書かれており、樹高2~3mの木が地形を忠実になぞって山頂付近を覆っているのを見ると、強烈な風の威力を見る思いがする。少し複雑な地形を過ぎると二等三角点の最高峰枯木岳に着く。
視界は得られず、山頂を越えてしばらく行くと急降下して、北口(盤山集落からの)コースを合わせる。山頂には稲尾神社が在り、石の祠と小さな木の鳥居が建っている。今にも倒れそうな鳥居には、何回か補修した痕が覗われる。神社の由来は不明だが平家と関係があるとも謂われ、正月登拝をするとも書かれており、先祖を偲ぶ地元の人の気持ちに思いを致す。



