行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
登山口(265m/12:30)金峰山(13:30)東峰(620m/13:50)登山口(14:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
義父の十三回忌に鹿児島へ帰る。命日に法要を行い、その夜は義母の喜寿の祝いを行う予定で、薩摩半島の日置市(旧吹上町)に在る国民宿舎吹上砂丘荘に21時頃到着する。
翌々日、レンタカーで義母と長女を吹上町へ送り、1人で金峰山へ向かう。吹上町で生まれ育った妻が「小学校の遠足で金峰山に登ったわ」と言うので、「懐かしいだろう。一緒に登ろう」と誘うと、「嫌よ!」と敬遠される。彼女は、今夜は、予備校時代の友人宅に泊り込んで仲良し4人組で話し明かす積りらしい。
国道270号線から4kmほど奥へ入った大野登山口までは吹上町から13km余もあり、「登るのよりも、登山口まで歩くのが大変だった」と言う妻の言が肯かれる。林道分岐に車を停めて鳥居を潜り、足元の夏草を踏み分けて登り始める。この道は地形図には無く、初めは東へ向かって金峰山の北に連なるP456mの鞍部付近まで登り、南転して沢蟹の棲む流水溝状の道を辿って高度を上げる。途中から不明瞭になるが、アオキの幼木を押し分けながら直上すると空缶やビニールのごみが散見され、「上の方にゴミ捨場でも在るのだろうか」と想像したくなる頃、唐突にコンクリートの舗装道路へ飛び出す。
左へ100mも行くと北峰との鞍部に在る駐車場で、緑の苔で覆われた如何にも滑りそうなコンクリートの参道を上がって金峰神社に参拝し、緩い階段道から山頂を踏む。
三角点の隣の小岩には釈迦像と錆びた賽銭箱が安置された明るい雰囲気の山頂だ。南西面が開け、野間岳がぼんやりと見えている。蛸入道みたいな特異な形は、遠くからでも見間違いようが無い。神社の反対側へ下って東峰へ足を伸ばすと、灯明台に蝋燭が灯って金色の光を放っている。展望台からは東面に幾つもの山が望まれ、「標高が最も高い山が熊ヶ岳の筈だ」と観察する。
駐車場へ戻り、舗装道路を忠実に歩いて登山口へ戻ることにする。林道より下方の登山道は見付からず、廃道化しているようだ。檜の植林に混じって林道沿いに銀杏の樹が植えてあるのは珍しいが、神社の参道と考えると納得できる。崖の陽当りに珍しいナンバンギセルを発見する。
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