行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
奥裾花(9:05)自然園(9:45)中西山(11:20)東山(13:00~25)中西山(15:10)自然園(16:30)駐車場(17:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
鬼無里の集落が終る所で入園料を徴収している。「まだ、ミズバショウが咲いているの?」と不満気に聞くと、「終りました。今、ブナの新緑が綺麗ですよ」と、平然として動じない。
駐車場で身支度をしていると1人下山して来る。山登りにしては時間が早いし、大きなリュックを背負って長靴を履いているので何だか変な感じだ。自然公園への道を行くと地元の爺さんが大きなズタ袋を腰に下って来て「山菜採り?」と聞くので、「東山。道が在りますよね」と尋ねると、「ああ、歩いて行くと登山口が在るから」と言う。戸隠連峰の詳細な絵を見て先へ進むと、公園入口に丁寧な案内板とトイレが在る。ブナ林の登山道に入り、小沢を幾つか横断して小さい上下を繰り返して行くとやっと登りになる。
土面はよく踏まれて黒く、直近に歩いた人が多いのを思わせる。途中で根曲竹が現れ、筍が出ているのを見付けて喜び勇んで採る。下って来た2人のザックからは筍が覗いており、「上の方にありますか」と聞くと、「ああ、人もたくさん居るけど」との答えで、駐車場に地元ナンバーの軽自動車が多かった理由にやっと気付く。
尾根直下の急傾斜部で数十本を採って尾根の上に出ると、3人と出会う。尾根は笹に覆われて堂津岳の方へは踏跡が無く、やはり、積雪期に登るしか無さそうだ。緩い尾根を南へ向かい、中西山手前でかなりの量の筍を採り、ブナの木の陰にデポしてから一登りして中西山頂に出る。広々とした草原に人影は無く、ザックと上着が置いてある。西の白馬村の方からガスの塊が吹き上がって来るが、時々東山が覗かれ、北アは吃驚するほど雪が多く残っている。戸隠連峰はよく晴れていて、明日登る予定のⅡ、Ⅲ峰を仔細に観察する。
一休みして東山へ向かうと、ザックの主の4人が3手に分かれて山道の伐採をしている。「ご苦労様です。毎年やるんですか」と感謝の意を表すると、70歳近いと思われる山人は「そうしたいけどね」と気負った風も無い。東山への道にはシラネアオイがたくさん咲いている。しかし、小さい起伏が多く、痩尾根もあって意外と疲れる。山頂には笹に囲まれた円形の広場が開け、微風を心地好く感じながら三角点標石に腰を下ろして休む。
中西山に戻り、筍で10kg以上は重くなったザックを背負い、膝を傷めないように慎重に歩いて下る。


