行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
展望台(546m/7:15)三角点(8:15)分岐(665m/9:10)スキーデポ(715m/9:35)カムイヌプリ(10:25)分岐(11:20)展望台(13:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
夜明けとともに第一展望台を出発して摩周岳と西別岳を登ろうと考えていたのだが、予期せぬエアマットのパンクに見舞われて夜中に何回も目覚め、少し寝過ごしてしまう。
市街地は濃い霧に包まれているが、展望台に上がると摩周岳や外輪山の三角点峰が時々姿を見せ、「道に迷う心配は無さそうだ」とスキーにシールを貼って歩き始める。
摩周湖外輪山の背にはスノーシューとスキーの旧い跡が残っている。480m鞍部まで下り、三角点峰への登りに掛かる。岳樺の樹間は広く滑降を楽しめそうだが、アイスバーン状なのが嫌らしい。
標高600mまで登り返すと、三角点峰へ続く緩く広い尾根が見通せる。天気は次第に良くなり、少し風があるがヤッケを着ると暑い。要所に道標があり、三角点は展望台から3.1km地点で、山頂までは残り4.1kmだ。
カムイヌプリ(神の山)と言われるように、湖面から500mの高さに聳える黒々した2つの岩峰は目を惹く。外輪山からは200mほどの高さで、「もう少し標高差があればすごく立派に見えるだろうになあ」とは、無いものねだりか。
西別岳分岐から内輪山の稜線へ移る。雪は腐る直前の状態で、「ラッセルが大変だから、出来るだけ高い所までスキーで上がろう」と、東面の岳樺の間をジグザグに登る。左は摩周湖面と同じ高さの標高375mの噴火口底で、垂直の岩壁とそれに続く純白の急斜面はなかなかの見ものだ。
雪面には所々に旧いトレースが残っているが、靴が潜ったり下の空洞に落ち込んだりと難儀する。かと思えば、頂上直下は靴が蹴り込めないほどのクラストで梃子摺る。頂に立って足下を見下ろすと500mの高度感は迫力がある。風で体が揺れるが、膝が震えるのは風と寒さのためだけでは無さそうだ。
分岐へ戻る頃には西別岳も外輪山も濃い霧に包まれ、もう1つの山頂(西別岳)を獲得するのよりも、迷わずに無事に展望台へ戻れるか如何かが関心事となる。
展望台に戻るとガスが取れて摩周岳と西別岳がすっきりと見えるが、後の祭りだ。明日の天気には期待出来そうにないが、弟子屈に戻って食料を調達し、知円別岳登頂を期して羅臼まで走り、熊の湯に入って体を温める。






