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北根室ランチウェイ

開陽台・西別岳・カムイヌプリ(摩周岳)・摩周湖( 北海道)

パーティ: 1人 (まさ10 さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れのち曇り、2日目:晴れのち曇り、3日目:晴れ

登山口へのアクセス

その他
その他: 羽田―中標津 1日1便。空港から中標津市内へバスあり。
JR釧網本線 美留和駅 12:04発、釧路行列車に乗車。

この登山記録の行程

【1日目】交通センター(07:30)…中標津空港(08:30)…開陽台(12:05)…佐伯農場(16:00)
【2日目】佐伯農場(07:05)…養老牛温泉(09:40)…からまつの湯(10:10)…ケネカ川(13:20)…西別岳小屋(15:50)
【3日目】西別岳山小屋(03:30)…西別岳(05:15)…カムイヌプリ(6:45)…摩周湖第一展望台(08:55)…美留和駅(11:25)

コース

総距離
約72.9km
累積標高差
上り約1,925m
下り約1,805m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

昨年から楽しみに計画していた北根室ランチウェイを歩いて来た。三日間とも天候に恵まれ、現地の方々の善意や厚意に感謝しながら楽しいトレッキングをすることが出来た。

★一般の登山道や観光地と違って、多くの方々の善意によって成り立っているトレイルなので、事前に公式HP(http://kiraway.net/howtowalk)など資料を見て、利用上のルールを理解し、計画を立てた上で、自己責任で歩いていただきたいと思った。
★ルートマップは公式HPから事前にダウンロードし、A3にプリントアウトして持参した。中標津空港・佐伯農場でもマップの入手は可能だった。
要所要所にある標識と、マップを併用して注意深く歩けば、コースを外れることはほぼないと思う。ただ、国立公園内(西別岳山小屋までの林道、第5・第6ステージ)は標識がないので、マップをよく見て進むことが必要。特に摩周湖第一展望台から美留和駅へのスタート地点が分かりづらい。
★また、JRや路線バスなど、交通機関もきわめて少ないので、事前の情報の入手や余裕を持った計画も大切だ。

【現地まで】
羽田からの飛行機で、隣席が中標津在住の方で、上空からランチウェイのルートや、ポイントを教えていただいたうえ、空港から市街まで車に同乗させていただいた。

【1日目】
前泊した中標津市内のホテルで朝食をとり、スタート地点の交通センターへ。
歩き始めから要所要所に案内標識があるので、見落とさないように歩く。
中標津空港近くのニッポンレンタカーの営業所に立ち寄って、ガスカートリッジ(プリムス)を購入する。
空港を過ぎると、牧場や防風林の中を歩くようになる。
途中で同じコースを歩いている関西方面から来た2人組と出合う。彼らとは三日間、宿も同じで前後して歩いた。
開陽台は中標津の観光名所で、展望台からは西別岳がはるか遠くに見える。「caffe kaiyodai」があり、ここで昼食にする。
その後は、ずっと牧場地帯を歩く。放牧されている牛が逃げないように工夫された「マンパス」や、熊除けの鐘などこのトレイルならではの工夫がされている。牧場では牛のすぐ横を歩くところも…
ようやく今日の宿泊地、佐伯農場に着く。さっそく、併設のレストラン「牧舎」(17時まで営業)でカレーライスを頂く。
夕食後は宿泊棟で、宿泊者3名でランチウェイ事務局の佐伯雅視さんを囲んでいろいろとお話を伺うことが出来、有意義な時間を過ごした。
こちらでは食品なども販売しており、行動食用に冷凍パンを購入する。

【2日目】
朝食は用宿棟のキッチンで自炊する。ひと仕事を終えた佐伯さんから、宿泊者限定の搾りたて牛乳をいただいた。
今日も牧場と原野の中を延々と歩く。この日は養老牛温泉を通るが、道路沿いには自販機などはない。(旅館については未確認)しばらく行くと、無料の露天風呂「からまつの湯」がある。誰もいなかったが、入浴し、すこし休憩する。
途中、モアン山があるが、この時期はたくさんの牛が放牧中のため、周りを迂回する。

★この区間で私が歩いた数日後に、ヒグマの目撃情報があり、以後、ランチウェイ利用者のための熊撃退スプレーの貸し出しが始まった。

西別岳山小屋は水場がないため、翌日の昼までの水は、小屋から約8km手前のケネカ川で汲んで持参する。河川の水はエキノコックス対策のため必ず加熱する必要がある。
この先、森林地帯に入ると国立公園内になり、ランチウェイの標識がなくなる。
水で重くなったザックを背負い、しばらく林道を歩くとこの日の宿、西別小屋だ。きれいに管理されていて、寝具などもいくつか用意されていた。(自分はシュラフを持参していった)
この夜は、養老牛温泉から歩いて来た2人組や、写真を撮りに来た方など、全員で5名が泊まった。

【3日目】
カムイヌプリに立ち寄り、12時過ぎの列車に間に合うように3時前に起床し、他の宿泊者より一足先に出発する。
この時期、道東の日の出は早い。リスケ山へ向かう途中でオホーツク海から朝日が昇る。
今日も快晴、リスケ山から先は摩周湖が右手に現れる。このあたりは道東屈指の花の宝庫。エゾツツジ・ヒオウギアヤメ・ミヤマオダマキ・チシマフウロなどが登山道を彩る。
カムイヌプリ(摩周岳)へは分岐に荷物を置いて空身で往復1時間ほど。
コースに戻って、摩周湖を右手に眺めながら稜線を歩き、摩周湖第一展望台へ。ここは観光客で賑わっていた。関西の2人組と再会し、レストハウスで軽食を食べる。
展望台から美留和への入り口が良く判らなかったので、駐車場の誘導員の方に聞いたところ、親切に教えてくれた。
しばらく樹林帯の山道を下って林道に合流。やがて畑地が現れ、人家が出てくると終点の美留和駅は近い。国道沿いに一軒だけある食料品店で菓子と飲物を入手する。
3日間同じコースを歩いた2人組と、美留和駅の終点の標柱の前で記念写真を撮り合う。彼らはその後、知床へ向かった。

昼過ぎに列車に乗って釧路駅まで行き、駅近のホテルに宿泊。翌日 釧路空港から帰京した。

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フォトギャラリー:82枚

機内から見たトレイルの格子状防風林。

<初日>
中標津交通センターのスタート地点。

北根室ランチウェイ=KIRAWAY

要所要所に印が。

ガスカートリッジを入手。

いよいよ酪農エリアへ。

入口で靴を石灰で消毒し、名簿に記入。

広々とした牧草地。

格子状防風林の中を歩く。

どこまでも続く直線道路。

開陽台に到着。

はるか遠くに西別岳が見える。

昼食に「はちみつチーズドッグ」。

マンパス その1

飛び石で川を渡る。

川の両岸にはクマよけのベル。

注意事項

乳牛のすぐ脇を歩く。

かわいいイラスト。

一本橋で川を渡る。

マンパスから放牧地に入る。

マンパス その2

マンパス その3

マンパス その4

牧草地を抜けて。

佐伯農場へ到着。

レストラン「牧舎」で夕食。

荒川版画美術館

宿泊は「マンサードホール」。

トレーラーハウスもある。

クリンソウが咲いている。

<二日目>
朝、搾りたての牛乳をいただく。

佐伯農場を出発。

今日も牧場地帯を歩く。

マンパス その5

マンパス その6

クマよけのシンバルが出てくると…

その先で川を渡る。

雄大な風景の中を歩き…

養老牛温泉に着いた。

憩いの広場、トイレあり。

「からまつの湯」の無料露天風呂。

モアン山が見えてきた。

向こうから団体がやってきた。

今は放牧期間中で立ち入り禁止。

モアン山は育成牧場。

湿原のルートにはパネルが敷いてある。

ケネカ川で今晩の水(要加熱)を汲む。

牧草地と植林地の間の砂利道を延々と歩く。

西別林道に入って…

カラマツ林が現れると…

西別岳山小屋に到着。

<三日目>
山小屋を出発。

樹林を抜けると…

東の空が明るくなって…

オホーツク海から朝日が昇る。

稜線が照らされる。

チシマフウロ

ハクサンチドリ

ダケカンバ林の中のルート。

エゾツツジ

リスケ山

これから歩く稜線、

ミヤマオダマキ

ヨツバシオガマ

西別岳に到着。

摩周湖に向かって歩く。

カムイヌプリ(摩周岳)分岐

摩周湖がくっきり見える。

カムイヌプリ頂上

摩周湖ブルー、奥に斜里岳。

摩周湖第一展望台へ到着。

美留和方面への目印。

林道まで下ってきた。

シカよけの柵、開けたら閉める。

摩周湖の伏流水。美味い!

11:25 美留和駅にゴールする。

釧路行がやってきた。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ 健康保険証
医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食 トレッキングポール
シュラフ ストーブ 燃料 カップ クッカー カトラリー

登った山

カムイヌプリ

カムイヌプリ

857m

西別岳

西別岳

799m

よく似たコース

西別岳 北海道

爽快な稜線から虹別原野を見下ろす

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
2時間30分
難易度
コース定数
12
カムイヌプリ 北海道

摩周湖を眺めつつ絶壁の山頂へ

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
5時間20分
難易度
★★
コース定数
21
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