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日本千山 767/1357

渚滑岳( 北海道)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

除雪終了点(370m/4:20)右俣橋(530m/5:10)鞍部(845m/6:15)渚滑岳(8:10~40)鞍部(1205m)右俣橋(9:20)林道(10:20)

コース

総距離
約15.8km
累積標高差
上り約980m
下り約980m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 渚滑川右岸の鹿が群れる草地にテントを張る。
 
 北海道の夜明けは東京より早く、4時には明るくなる。昨日の遅い出発を反省し、早起きして歩き始める。斑模様に残る10~20cmの雪は、歩くにつれて面積が増える。最初の橋を右岸へ渡ると今朝の熊の足跡が現れて1km以上に亘って続き、林道から林の中へ逸れるまで緊張のしっ放しだ。
 雪は次第に増え、4つ目の橋を渡ると完全な雪山の様相となり、目指す南西尾根取付点の取水堰まで3km以上を歩くのが億劫に思えてくる。山頂からP902へ落ちる顕著な南尾根が正面に見え、手近な南尾根を登る計画に変更する。地形図を見ると上部が急で、ネットには「急過ぎて下降を止めた」という記録があった。岳樺や針葉樹が生えているので登れないとは思えないが、中間点に岩峰が在るのが嫌らしく、アイゼンを持参していないのが気掛かりだ。
 樹林に入り、P902の鞍部を目指す。沢の左岸沿いに高度を上げると、今朝歩いた熊の足跡に再び出合い、声を大きくする。スキーで歩くのに適した斜度を惜しみながら源頭を回り込んで鞍部に達し、一本立てる。
 日当りの良い南尾根だが時間が早いのが災いして雪が緩まず、キックステップの小さいスタンスでは不安だ。アイスバイルに頼って高度を稼ぎ、岩峰部では樹木の助けも借りて登る。上部は長大な急斜面になっており、スリップすると停止するのは困難で相当の距離を落ちると思われ、岳樺の立木を繋ぎながら緊張して斜上する。
 頭上に現れた雪庇を睨みながら無立木の斜面を左上して抜けると山頂の一角に達し、数十m歩くと広大な渚滑岳山頂に着く。南には思い掛けない岩壁を擁した手塩岳、北にはウエンシリ岳が眩しく、冷風に頬を打たれながら360度の眺めを楽しむ。
 アイゼン無しで凍結した南尾根を下降するのは危険過ぎるので、北東にあるP1,212との鞍部へ突き上げる沢を下降する。鞍部までの雪面は完全なアイスバーンで、緩傾斜のため事無きを得るが、「考えが甘かった」とアイゼンを持参しなかったのを反省する。
 鞍部から、雪が緩み始めた急斜面を一気に下り、沢の渡渉を回避すべく山裾を回り込むようにして雪原を進み、藪気味の幼木林を抜けて林道へ戻る。

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装備・携行品

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登った山

渚滑岳

渚滑岳

1,345m

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