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日本千山 959/1357

幌尻山(道北)( 北海道)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

晴れ後雪

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

道道(7:55)出合(135m/10:25)稜線(375m/11:50)幌尻山(12:0025)鞍部(375m)出合(12:55)道道(15:20)

コース

総距離
約17.6km
累積標高差
上り約562m
下り約562m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 オホーツク海沿いの国道を北上する。ヘッドライトに路側帯の草を喰う鹿が浮かび上がってヒヤリとするが、鹿の方は一心不乱で微動だにしない。屈斜路湖畔キャンプ場にテントを張り、「明日は、今日の疲労が残って歩くことが出来ないのではないか」と気掛かりな思いでシュラフに潜り込み、白鳥の甲高い鳴声を子守唄代わりに眠りに落ちる。

 道道84号線に車を停め、数日前のスキーの跡が残る林道を板を引っ張って靴で歩き、緩く登って尾根を越え、十七号線川の流域へ下る。川沿いの林道をしばらく歩くと靴が潜るようになり、スキーを履いてシールで歩く。2箇所で熊の足跡と出遭う。先人のトレールは林道終点の支沢を渡って左岸の尾根へ取付いているが、自分は傾斜が緩いと思われる右岸の斜面に取付く。
 煩い針葉樹林をしばらく登ると藪が消えて歩き易くなり、一段上がると雪原が開けるが、予想外の小ピークの上に出て戸惑う。「地形図では描き切れない280mのピークが2つ在る」と判断して進むと、純白の斜面が上へ伸びて右からの尾根と合流している。雪で埋まった源頭の緩い凹状を横断して右の尾根へ移り、標高375mを超えないようにトラバース気味に回り込む。
 降雪が酷くなって雪原状の所に出ると方向感を失う(昨日は無傷だったコンパスが、磁針を支えるピボットが折れて役立たずになっている)。 地形図を眺め、「尾根上を右へ進めば山頂に着く」と考え、昨年10月に藪漕ぎで登頂を企てたものの背丈を超す猛烈な笹薮に直面して一漕ぎもすることなく退却した事を思い出しながら、所々に頭を出した笹を踏んで歩く。小ピークの上に出ると西側が崖になった幌尻山がガスを透かして見え、「ここがP388だ」と確認して一安心し、勢いを付けて鞍部目指して滑降すると見えない段差に出遭って強かに転ぶ。
 笹混じりの尾根を進み、緩斜面を直登して山頂を踏む。小笹の原に一等三角点がどっしりと立ち、唯一の潅木には赤布が結び付けられている。大福餅を食べながらゆっくり休んでいると次第に雪が止み、左手に眩い雪原と日本海が見え、右手にはオホーツク海が眺められる。
 往路のトレールを辿って出合へ戻ると人声が聞こえ、SMのエンジン音が響いて吃驚する。北面の鞍部を越えて来たものらしい。
 林道のアップダウンを思い、シールを着けたまま進む。昨日に続く長い林道歩きに飽き飽きするが、峠からの標高差50m距離1km余の滑降があるのを救いに、辛抱強く歩く。

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装備・携行品

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登った山

幌尻山

幌尻山

427m

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