行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
登山口(15:00)奥二俣(415m/15:25)四ッ滝山(16:10)登山口(17:05)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
五所川原市役所へ問い合わせると、「太田からの林道は通れないが、桂川からの登山道が在る」と教えられる。 崖の崩落や岩床の道を危うく走って終点広場まで上がると正面に四ッ滝山が見上げられ、大きな道標が立って「山頂まで1.8km」と書かれている。
四ッ滝沢へ下降して左俣右岸沿いの道を行く。筍採りの足跡が夏草の間に濃く通じており、ゴミが散乱している。「アイハギ林道の踏跡も筍採りのものだろう。入り込んで時間を無駄にしなくて良かった」と喜ぶ。
奥の二俣へ下降して右俣との中間の斜面に取付き、ブル道を少し上がって『山頂まで600m』の道標から斜面を直上する。手入れされていない道には笹や幼木が生え、落葉が厚く積もって歩き難い。『山頂まで200m』の表示から藪はいっそう煩わしくなり、直上するとブナの歪樹と笹の中に踏跡が消える。少し戻って踏跡を探し、左斜上する切り開きの跡を追うと濃密な藪に突き当たって消える。
「ここまで登ったのに、時間切れか」と嘆くものの、山頂まで標高差50mを残すのみなので、「藪を漕いでも大して時間が掛からないだろう」と背丈を超す藪の中へ突入する。下山のことを考えて出来るだけ藪を押し分けて跡を残そうとするが、振り返ってみると何とも心細い限りで往路を辿って下る自信が持てない。終点広場の黄色い車がやけにはっきり見下ろせ、藪漕ぎを止めて引返したくなる。
傾斜が落ちると落葉樹林に飲み込まれて視界が無くなるが、高い方へ進んで山頂に辿り着く。一等三角点の周りの草が刈ってある。昨日、丸屋形岳で出会った測量会社の人を想起して「何処から登ったんだろう」と調べると、太田からの藪道が押し分けられている。大福餅を頬張りジュースを飲んで一息入れるが、「上手く踏跡と出合えるだろうか。迷うと日没になって厄介だ」と気になり、ゆっくり休む気になれず直ぐに下山に移る。
『桂川』の道標が示す踏跡は10mも行くと消滅して藪漕ぎになる。「直上する踏跡と出合うのは至難の業だ」と諦め、左斜上する切り開きの跡を狙って標高620mまで下るものの、出合えない。標高600mまで下り、直上する踏跡を求めてブナの幼歪樹林を左へ水平に進む。100mもトラバースすると見落としてしまいそうな藪道にと合い、直ぐ下方に『山頂まで200m』の道標を見付ける。ほっと安堵し、「これで、無事生還できる」と踏跡を慎重に下って奥の二俣へ戻る。


