行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
登山口(7:55)猪ノ子伏(8:10)P1374(8:50)白髪岳(9:20~35)登山口(10:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
九州自動車道を南下して、人吉盆地を東行する国道219号線から折れて林道に入る。舗装された良好な道だが数え切れないほどのカーブが続き、ハンドル捌きの手を休める暇が無い。最後は砂利道となり、2箇所の土砂崩壊部を強引に乗り越えて国道から10㎞で登山口に辿り着く。
車の中で腹拵えをしているともう1台上がって来て、男性が1人先発する。よく踏まれた登山道に入って進む。草木の名前と特徴が書かれた説明板が随所に掛っており、シキミは木で沈丁花に似た花を咲かせて赤い実を着け、ミヤマシキミは草本性だと判って愁眉を開く。
大した登りも無く猪ノ子伏の広場に着き、先行者に追い付く。地形図と相違して登山道はP1,374へ登っている。山頂の草原には『バイケイソウ群生地』の看板が立ち、ブナ主体の落葉樹には見事な霧氷の花が咲いている。広くなだらかな尾根道を行くと鞍部状の所に三池神社が祀ってある。程なく、枯木が散乱して自然のままの雰囲気が濃厚な白髪岳山頂に着く。
ガイドブックには「国見山へは踏跡程度の道が通じているが、薮が濃い」と書いてあったが、遠く、高低差もずいぶんあるように見え、思案するまでも無く一目見て前進を諦め、倒木の幹に手袋を広げて腰を下ろし、熱いコーヒーを飲んで寛ぐ。
人里も低い山も靄の下で、シンプルな景色が広がる。唯一、馬の背の様な大きな山体が南の方角に浮かんでいる。「鹿児島県の紫尾山だろうか。大きいなあ」と眺めていると、右肩に黒煙がモクモクと上がって成長する。「桜島の噴火だ!」と気付き、独特の色合いにしばらくの間見入る(後日、地図を開いて調べると紫尾山は60度右方向に在り、馬の背は霧島山1,700mだと思われる)。
登山口へ戻って林道を引返すと、土砂崩壊の下方に車2台が停まって山登りの支度をしている。さらに下方でもう1台と擦れ違い、「この時期は、白髪岳の霧氷を狙って登る人が多いんだ」と気付く。
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