行程・コース
天候
雪後曇
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
小川旭台(18:40/5:50)尾根取付(285m/7:00)西尾根(482m/7:30)P742(8:20)毛無山(9:05~30)P742(10:05)林道(285m/10:40)小川旭台(11:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
小樽から瀬棚町最奥の集落まで180kmを走って札幌の中山さんと半年振りに再会し、暖房の利いたテントに収まって乾杯する。「1人では寂しい」と彼を誘ったら、急遽旭岳のスキーをキャンセルして同行してくれることになって有難い限りだが、Kit
には悪いことをした。
山靴を履いて待機し、明るくなってから出発する。昨日偵察した中山さんが「林道は3km先まで除雪してある」と言う。ただ、直ぐ先にゲートが在って車は進入できないので、スキーを履いて歩き始める。
「ラッセルが無くて助かる」と喜ぶが、除雪は地肌が露出するほど完璧に成されており、シールを傷めないように気を使わなければならない。
標高245mの林道分岐の先の除雪終了点から無垢の林道を少し歩き、P482から北へ落ちる尾根の末端に取付く。煩い針葉樹林を50mほど登り、緩傾斜のブナの疎林を行く。降雪のために視界は100m程で、「トレールが雪に埋もれて消えてしまう恐れがある」と枯枝を雪面に立てたり木の枝に赤布を結び付けたりしながら高度を上げ、標高点482mで西尾根の上に出る。
「ここからは、西へ向かえば毛無山頂だ」と気が楽になるが、実際の地形は地形図ほどには単純でなく、P565から西北西へ進んでP627へ上がり、西南西へ方向を変えて進む。三角点峰742mでは雪雲の中に突入して視界がいっそう悪くなり、30mほど下降すると急斜面の上に出てしまう。地形図で確認して「山頂から北西へ向かうべきだった」と気付き、右手にぼんやりと見える尾根へ向かってトラバースする。
次のP731は、雪庇に注意しながら南斜面をトラバースして高度ロスを回避する。この付近の広い尾根には岳樺が散発的に生えているだけなので、視界が無い時に磁石だけで進むのはかなり難しい。時々ガスが途切れて山頂直前のp800のスノーリッジが眩しく見上げられる。クラストした上に10cmほどの新雪が積もって気持ちの良い所だが、北西面に寄り過ぎるとガリガリに凍結した雪面が現れてエッジが立たない。
霧氷が樹氷に見えるほどに発達した岳樺の間を縫って進むと待望の毛無山頂に着き、大休止している間にガスが晴れて視界が開ける。日本海の大成からの登路となる急な尾根の上半部が眺められ、太田神社の切り立った崖が目を惹く。
下山時は登りの時より視界が良く、三角点742mまで戻ってシールを外し、林道まで幾らも掛からないで滑り下りる。




