行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
笠堀ダム(12:30)山ノ神(705m/14:10)p800(15:10)万之助山()光明山(15:40~50)山ノ神(16:55)登山口(18:20)~自宅(23:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
ダムサイトへ上がって「光明山の登山口を知りませんか」と聞くと、「すぐ下の方にあるけど、立入禁止になっているよ」と言う。林道入口まで下ると『土砂崩壊通行止』の看板がぶら下がっているが、人が歩いた明瞭な跡が夏草の上に伸びている。
石塔の横から進入すると100mで分岐が現れ、左の山道へ入る。緩い道が続き、やがて土砂崩壊箇所が現れ、剥き出しの新鮮な地山に人の歩いた跡が続いていて難無く通過する。P537南側の485m鞍部(七曲峠?)を越えると大日影沢源頭斜面のトラバース道となる。傾斜した木の根や草で滑り易い道を進むと捨て縄のある岩場の登りとなり、濡れて苔が生え滑り易い。登りきるとp630と万之助山北西尾根末端が望まれ、左には粟ヶ岳が大きく聳える。
再び緩やかな歩き易い道となり、がば井戸(575m、13:50)を過ぎ北西尾根に取付いて登り、山の神に着く。コースタイム1時間半に対して1時間40分(休憩10分)を要しており、「この調子だと、たっぷり5時間半掛かって下山は暗くなる」と焦る。
しばらくすると人声が聞こえて作業服姿の若者が2人現れ、「山頂の雨量計の点検です」と言う。万之助山手前のp800の肩へ上がると色付き始めた尾根が前方に長く伸び、光明山と思われるピークが姿を現す。「何だ! 近いじゃないか」と一安心して2本目を立てる。
前進すると、光明山と思ったピークへは登らずに北面をトラバースして下って行き、前方に岩尾根と新しいピーク(P813)が現れ、山道らしい筋が岩稜を経てピーク南面をトラバースしている。乾いた岩の上を気持ちよく登り、南面をトラバースして岩峰(p800)の上に立つと道が消える。「山名板も石の祠も無いから光明山頂ではないなあ」と頭が混乱し、「まさか! あれが光明山だろうか? まだ30分は掛かる」と前方の三角形のピークを見上げる。
前進すると日没後の下山が確実なので躊躇われるが、「ここで退却して再挑戦するのは忍びない」と登頂を決意する。少し戻って鞍部から左へ下る道を見出し、岩稜や灌木の尾根を右へ左へと歩いてやっと光明山頂を踏み、ハチミツレモンを飲み大福餅を食べて気力を回復し、慌ただしく引き返す。
山の神を経て滑り易い岩場を慎重に下降して大日影沢源頭の嫌なトラバース道に入り、ヘッドランプを点ける(17時過ぎ)。3週間振りの山行で筋肉がパンパンに張って足は棒のようになり、懐電の光を頼りにぎこちない歩き方で下山を続ける。
485m鞍部から緩い道に入り、最初の崩壊地は基部沿いに進んで上手く通過し、2つ目は崖の上に出てそれと気付き数m手前の枯木の目印を確認して右の巻道から山道に戻るが、最後の大きい崩壊地では剥き出しの地肌の上の足跡を見失って窮する。
前後と下方を探し回っても見付からず「ここでギブアップして夜明かしか!」と落胆するが、「元に戻って、もう一度探して見よう」と登り返すと粘性土の上の足跡を発見し、左の方へ山道に上がって愁眉を開く。




