行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
猿倉温泉(16:30/4:55)矢櫃萢(5:55)矢櫃橋(6:15)分岐(6:50)乗鞍岳(7:40~8:05)分岐(8:40)温泉(10:25)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
黒石ICで降り、夕食と缶ビールを買って猿倉温泉へ上がり、登山口の休憩舎前の広場に車を停める(笹倉山から350㎞)。
森林管理署の人は、「駒ヶ峯への道ははっきりしている。乗鞍岳は沢に雪が詰まっていて崩壊する危険があるし、雪の下の登山道を探し出すのは難しいよ」と言い、「乗鞍岳から赤倉岳への道は如何ですか」と聞くと無言で頭を横に振る。全ルート藪漕ぎ状態かと危惧していたので、「多少苦労するかも知れないけど、乗鞍岳に登れる確率は50%以上ありそうだ」と早立ちを決意し、食事を済ませて横になる。
4時に起き、予報通りの晴天を喜びながら出発する。緑のトンネルに入って直ぐに猿倉岳への道を分け、左へ進む。森林保護員(グリーンサポートスタッフ:GSS)が「沢の中を歩かされるから長靴が最適だよ」と言ったのでぬかるみ道を覚悟したのだが、山靴でも問題無い。しかし、両側から小枝が張り出した煩い道が続く。ほとんど勾配の無い道が地形図通りに付いており、「県道とも書かれていたけど、鉱山か何ぞのトロッコ道だったんだろうか。秋なら紅葉のトンネルで素晴らしいのだろうが」等と変化の無い道を急ぐ。
標高1,000m(5:35)で折り返して緩く左カーブして歩くと、矢櫃萢(やびつやち)の一端に出て視界が開ける。ワタスゲが白く、チングルマが褐色の実を連ねる。草原の奥のp1,250の上に形の良い三角形を覗かせているのが乗鞍岳で、左手のピークが赤倉岳だ。斜面に残雪が2ヶ所見え、「あれが、登頂ルートの沢に残った雪渓だろう」と観察しながら一本立てる。
矢櫃橋を渡り、p1,250中腹の道を折り返して進むと、沢際に立つ『乗鞍岳 駒ヶ岳』の道標と出合う。周辺には雪田が残り、湿原となってミズバショウが咲いている。
沢沿いに進んで小さい雪塊を越え、雪田を快適に登って両側から笹が覆い被さる源頭の細い沢に突入する。赤布や『登山道』の表示を慎重に辿るが、登山道と言うにはオコガマシイ代物だ。標高1,375m付近で沢形が終って笹や灌木で足元が覚束ない踏跡に入り、最後は笹原を泳ぐようにして進むと崖の上に出て視界が開け、十和田湖を見下ろす。
横の大岩に登って戸来山を懐かしく眺めながら大休止する。赤倉岳の方へ踏み込んで見ると旺盛な笹の下に踏跡が消滅している。直ぐ近くに在る筈の三角点も、「この笹藪では、簡単には探し出せない」と諦める。
往路を慎重に辿って登山道へ戻ると、駒ヶ岳を目指す20人の大集団と擦れ違う。橋の上から良形の岩魚を眺めて矢櫃萢へ戻ると、2人のGSSが「チングルマは咲き終ったし、ワタスゲは先週が盛りだった」と解説してくれる。
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