• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

日本千山 1319/1357

手強い藪漕ぎの奥鐘山( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (1357 さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴後曇

登山口へのアクセス

電車

この登山記録の行程

欅平(9:05)登山口(9:40)稜線(1425m/11:40)P1493(12:20)奥鐘山(13:20~35)登山道(1425m/14:45)欅平(16:30)

コース

総距離
約10.9km
累積標高差
上り約1,131m
下り約1,131m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 新潟で1泊して同窓生ゴルフを楽しんだ後、北陸最後の千山となった奥鐘山へ登るために越後湯沢まで戻って富山へ行き、ビジネスホテルに泊る。
 始発の富山地鉄に乗って宇奈月温泉へ向かう。車窓から薬師岳や立山連峰、鋸歯状の剣北方稜線、毛勝三山を眺めて宇奈月に着き、欅平行のトロッコ電車の普通車に納まる。夏休みと紅葉との端境期の早朝で、客は1輌に数名しか乗っていない。百貫山が見えると終点の欅平で、パンを食べながら山仕度をする。
 祖母谷(ばばだに)温泉への橋を渡らずに林道を直進して50m先の登山口に着く。天気が良いので雨具をデポし、祖父(じい)谷の枝沢沿いに歩いて標高1,110mで沢を離れ、斜面をジグザグに登って稜線に出る。
 奥鐘山の黒部側は屹立した岩壁で国内では有数の難しい岩登りルートとなっており、「登攀を終えたクライマーの下山ルートとして、奥鐘山から唐松岳登山道まで踏跡がある筈だ」と考えていたのだが、それらしい物は見当たらない。
 籔を掻き分けながら尾根の背を進むと古い赤布が時々現れ、P1,493を越える付近には数十mに亘ってはっきりした踏跡が続く。厄介な広い尾根を慎重に下り、右手に直径5mの池を見て最低鞍部へ下る(1,425m、12:50)。
 山頂へは急斜面の登りで、笹混じりの雑木林の下に人の歩いた跡が微かに残っている。傾斜が落ちて灌木の上に頭を出すと目の前が山頂で、建設省の3級基準点鋲の周りに僅かな空間が開けている。
 山頂から先への踏跡は無く、「途中の赤布は南越から山頂を目指した登山者のもので、クライマーは登攀終了後は黒部渓谷側へアプザイレンするんだろう」と考えを改め、谷川岳烏帽子岩奥壁登攀後に国境稜線へ出ないで北陵を豪快にアプザイレンした若い頃の岩登りを思い起こす。
 「登山道に出るまでは梃子摺りそうだから、ゆっくりしていると富山のホテルまで帰れなくなる」と短時間で山頂を後にする。
 スムーズに最低鞍部へ降り(13:55)、尾根を北側へ越えて二重山稜の間の窪地の不明瞭な踏跡を辿ると、途中で消えて失くなる。尾根の背へ上がって池を見て進み、P1,493(14:25)を越えて籔の薄い所を適当に歩いて行くと、往路では気付かなかった古い白や紫のテープも残っている。
 登山道に戻り、「ホテルで風呂に入って寛げる」と一安心しながら歩いて沢へ降りると足が痙攣して動けなくなり、「大した藪漕ぎじゃなかったのに、疲れが酷い」と、痛みを堪えてじっと立ち尽くす。

続きを読む

フォトギャラリー:1枚

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

奥鐘山

奥鐘山

1,543m

関連する山岳最新情報

登山計画を立てる