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愛鷹山のあたりまで 24

越前岳(愛鷹山)( 関東)

パーティ: 1人 (Shyam さん )

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行程・コース

天候

曇りときどき晴

登山口へのアクセス

バス
その他: 三島駅からバスで、愛鷹山登山口へ

この登山記録の行程

愛鷹登山口(08:34)・・・山神社駐車場(08:49)・・・富士見峠(09:27)[休憩 5分]・・・鋸岳展望台(10:08)・・・富士見台(10:53)[休憩 5分]・・・越前岳(11:22)[休憩 35分]・・・呼子岳(12:44)・・・割右峠(13:05)[休憩 5分]・・・大沢橋(14:45)・・・山神社駐車場(15:10)[休憩 5分]・・・愛鷹登山口(15:31)

コース

総距離
約11.0km
累積標高差
上り約961m
下り約961m
コースタイム
標準5時間55
自己6時間2
倍率1.02

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

天気が良くなる予報だったので、富士山に近い山として愛鷹山に向かうことにした。
三島の駅から、路線バスを延長した観光バスが、日曜日・休日のみ登山口を超えて運航しているので、7時40分にのった。登山客は数人だった。バスからは富士山が山頂からすそ野まで見えていて、山頂での富士山の姿が期待された。
登山口バス停で下車すると登山口の案内があり、スギ林にはさまれた林道を歩く。途中に新しくできた橋に向かう道があり、間違えた。しばらく行くと山神社の駐車場に着く。駐車場に看板があり、スギは植林だけでなく、黒岳の途中には自然のスギ林があるらしい。駐車場わきには簡易トイレがあり、衣服の調整とトイレを済ませて出発する。神社の階段を上り、富士見峠の方向へ。
歩き始めてコロコロの糞が落ちている。そこそこ大きいし、周りに灰色の毛が散乱している。イノシシっぽい。花は少ないが林の切れる日のあたりの良いところにはまだシラヤマギクが咲いていた。アカゲラの羽が落ちている。愛鷹山荘の跡で、今も一応避難小屋として使える?様子。ここを過ぎればあと少しで峠に出る
途中から雲が増え、日差しがなくなり、富士見峠に着いた時には全くの曇りで富士山はすそ野も見えなかった。スギも多いが登るにつれて、ブナになり、モミジの紅葉が一部で見られるようになる。富士見峠から黒岳に向かう途中に富士見の場所があるのでそこまで行こうか悩んだが、雲行きから富士山展望は期待薄だったのでやめて、越前岳にむかう。
尾根道を進む、比較的広めで、狭いところでも傾斜が緩く歩きやすい。曇り空だが紅葉が増えてきたのでそれを楽しみながら登る。
鋸山展望にでる。中央に山容が良く見える。他の登山客も足を止める。山肌も紅葉がまばらに見えて色合いが良い。しかし、残念ながら富士山側は全く曇りで、時折聞こえる自衛隊の演習の音などが聞こえる方向に ススキの原が見える程度しか見えなかった。
そのまま進むと少し尾根が細くなって、険しくなっている。尾根道だが中央がほれ込んでいる道が本道で、木の根を残して土が削られ歩きにくくなっていて、そのわきに新たな道ができている。
登っていくと途中に「危険」の看板がある。そこを避けてしばらく行くと開けたところから「危険」な方角の場所が見える。狭い尾根が伸びているが先はがけで終わっている、途中も崩れた狭い尾根で確かに危険そうだった。
フデリンドウが咲き始めで、額の濃い紫と淡い青の花びらが芸術的なバランスである。
富士見台に着く。名の通りだが富士山は雲の中だった。ここからの富士山は五十銭札(昭和13年発行)に描かれたものだそうである。見れなくて残念だった。
越前岳の山頂からは富士山はやはり全く見えなかったが、南側に広く駿河湾が見える。伊豆半島の手前側から駿河湾の終わりまで平野をはさんで広く見渡せる。曇りで暗いが雄大な広がりに気分も少し晴れる。
山頂は20-30人の人が昼時もあり、休憩していた。だいぶん気温が低いためか、着いてすぐに着込んでも冷えが進む。温かい飲み物と食事をとりながらしばし、駿河湾の方を眺める。多くの登山客は十理木側から登ってきている。体が冷え切る前に出発する。
呼子岳の方の尾根は細く、がけも急峻。時に岩の間を抜けるような道もある。三角点を2つほど過ぎると呼子岳の前に高場所という看板がある。高場所からは紅葉をまとった山肌の間を谷が抜けて海まで折れながら続いていた。呼子岳で少しばかり休んで、さらに下っていくが、ひどく壊れたがけになっていて、木の根を踏み最後は傾いた梯子を下る。かなり不安定で、がけはすべりやすい面になっていて足で踏ん張るのも難しい。難所である。
石割峠に着く。峠にふさわしく、東西ともに急峻である。まっすぐ進むと鋸岳から、愛鷹山(愛鷹山と名のついた山はこの先にある山らしいが、ここら一帯を愛鷹山と呼んでいる。愛鷹山群とも呼ばれ、最高峰が越前岳になる)この先が通行止めなのは知っていたが、途中まで行けそうだったので登ってみた。ひどくぬかるんだ斜面で、鎖場のようなロープを張ったすべりやすい登りで、何とかたどり着いたところが蓬莱岳になり、その先は大きな看板が通行止めのために設置されていた。当分は鋸山や愛鷹山へは行けないのだろう。蓬莱岳の頂は少し広くなっているが眺望もよくないのですぐに下りてくる。下りもかなり危険。足をとられて尻もちはつかなかったがロープにぶら下がるようになる。
石割峠から谷へ下っていく。ここも急な下りの後、ゴロゴロした岩場に入る。川底のように岩がむき出しだが水の流れはなく、山が崩れて転がった岩が水で洗い流されたような感じ。岩が崩れて落ちるためか中央部は木々がほとんど生えていない。岩はぐらつくところも多く。徐々に大きな岩も混ざるようになる。ガレ場で、少し小ぶりな岩の上で足がぐらつき、慌てて足を突きなおした岩も動いたため転倒した。さらにしりもちをついたところの岩が転がる始末で、山登りを始めてこれほどきれいに転んだの初めてである。ザックの上に転がった岩が乗っていて、起き上がるのも一苦労。幸いけがは軽く擦り傷程度で、歩くには問題ない。打ち所が悪かったらとヒヤッとした。同じような下りが延々と続き、岩の上を選びながら降りることを繰り返していて、確認もおろそかになったころだった。その後は慎重により川底にあたる、動きにくそうな岩を選んで進む。長く感じたが、途中から時折谷脇に道が作られるようになり、歩きやすいところも出てくる。岩はさらに大きくなり、どこが登山道なのかほとんどわからない。時に左右を見て道がないかを確認しないと損をする。ダムが現れ始めると脇道が増えて歩きやすくなる。水がわずかに流れている。途中でいくつかの谷を拾って広がった岩場を渡渉すると、少し整備された林道が出てくる。ダムは水ではなく、土砂を防止するためらしい。
少し苔むした岩のところでちっちっちと声がする。しばらくじっとしていると岩陰からミソサザイが顔を出した。すぐに飛び去り、写真には納められなかったが初めての遭遇だった。鳥の声は山を通してよく聞かれたが見えたのはシジュウカラとこのミソサザイだけだった。
杉林に戻り、林道を下って、山神社の駐車場わきを通り、バス停まで戻った。

まとめと反省
とにかく前回から富士山近くを登っているのに御大にお目にかかれず残念至極である
バスは本数が少なく、もう少し計画的にしておきたかったが、知らない路では難しいと実感した。



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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
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ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

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登った山

愛鷹山・越前岳

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1,504m

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