• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

超クール!高所の三嶺大滝

三嶺大滝( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 国道32号の上名交差点から県道45号、県道35号を経由し、国道439号から分岐する保命橋を南に渡って市道を南下後、林道久保蔭線を東進して林道阿佐名頃線に出て、三嶺大滝兼、三嶺の1606.9m峰経由ルート登山口になる作業車道入口の西方の広場へ。

この登山記録の行程

駐車広場10:30 -下段作業車道終点で休止11:31~11:51 -上段作業車道終点12:02 -三嶺大滝で休止12:26~13:09 -上段作業車道終点でこむら返りになり苦しむ13:24~13:30 -往路とは別の作業車道で何度も迷い、3回ほど休止-駐車広場15:35
※復路を往路と同じルートで下っていれば、14時台に駐車広場に戻っていた。
※コース図の復路は迷っていたため適当。往路も正確性に欠ける部分があるかも知れない。

コース

総距離
約3.9km
累積標高差
上り約347m
下り約350m
コースタイム
標準5時間5
自己5時間5
倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

高知県最高峰で「四国一美しい高山」と言われる三嶺の南面の高知県側には、二本の並行する沢が一つの滝壺に落下する珍しいマイナー名瀑、百神滝があるが、北面の徳島県側の中腹、菅生谷川支流の上流にも三嶺大滝という更にマイナーな滝がある。

百神滝が「陽」なら三嶺大滝は「陰」。後者は常に日陰で、ルート上には苔むしたガレ場もある。が、谷幅に似合わず、水量は豊富で轟音を轟かせ、滝風が吹きつけている。そこは真夏の猛暑日でも肌寒さを感じるほど。基礎代謝力が少ない当方はウィンドブレーカーを着ないといられないほど。

地形図を見ると、林道阿佐名頃線から滝の近くまで破線が描かれているが、実際は一帯に造林用キャタピラー作業車道が迷路のように走っており、その破線の登山道は既に消滅している。が、その作業車道を登り、終点から廃道同然の踏み跡を追うことで滝に到ることができる。

作業車道入口は破線起点のやや西方にある。平日や土曜、祝日は作業車やユンボー等が行き交っている可能性があるので、行くなら日曜がいい。
三嶺大滝を取り上げたネット記事は皆、コースガイドを載せていないが、それは迷路状に走る作業車道の中で、正規の車道を説明するのが難しいからではないだろうか。しかし、車道の急カーブの数を数えてルートを解説すれば、分かりやすい。

作業車道入口から8つ、ヘアピンに近い左右の急カーブを数えて貰いたい。中には三差路になったカーブもあったかも知れない。9つ目の右急カーブも三差路になっているが、そこはカーブを上がらず、直進道に入る。その道入口の左手の木の幹には、造林用のピンクのマーキングテープが巻かれている。

やや記憶が曖昧だが、左手が開けてくると、右カーブ(急カーブではない)の左側に二つに割れた巨石がある。鬼滅の刃の一刀石のような。それからほどなくして、尾根を小刻みに続く急カーブ車道で上るようになる。
車道入口から数えて15個目の左急カーブが最後の急カーブになり、後は起伏があまりなくなる。分岐もいくつかあるが、上り坂や下り坂の道には惑わされず、本道を進む。

車道の終点に達しても、そこが滝への上り口ではない。進行方向のまま、樹林の奥へ進み、東端の崖状になった所を登って行く。広い斜面を登るよりはルートを捉えやすい。
数分で上部の作業車道に出るので、左折する。この車道もほどなく終点になるが、付近一帯は沢の出水によってごろごろした石だらけ。そこを越えた先が滝への上り口。

そこの右手の木の幹にはまた、ピンクのマーキングテープが巻かれている。ここからも登っていけるが、踏み跡はないに等しいので、そのルートは無視し、出水跡の先へ直進し、菅生谷川支流の岸まで進む。そして岸を登る。傾斜は比較的緩く、藪もなく登り易い。所々、三角点測量員か国土調査員が設置したような赤い杭とピンクのマーキングテープがある。

一帯が苔むした石だらけの箇所を過ぎると、若干傾斜がきつくなり、ルートは沢からやや離れ、岸はだだっ広くなる。適当に沢沿いを登ってもいいが、斜面をトラバースするように設置された杭やテープを追った方が登り易い。
沢が間近に迫ると杭やテープはなくなるが、そのまま沢に進むとすぐ側で滝の音がする。

沢を登るとすぐ、陰石(女陰石)のような岩が現れ、その奥に三嶺大滝の上部が顔を出す。滝壺へは、その岩の右側から上がって天辺に出るとすぐ。高度計高度は1270m。涼しさを通り越した寒いような滝風が吹きつけている。ここから見る限りでは、落差は二段で20m弱のように思えるが、一段目の滝が遠近感の違いで、もっと落差があるのかも知れない。「大滝」と言うには滝幅も沢幅も狭いが、水量が豊富なため、轟音を轟かせている。滋賀県の神爾谷も沢幅の割りに豪快な滝がいくつもあったが、そんな感じか。

帰路は上部の作業車道を下ってみることにしたが、これが失敗で次々と現れる分岐に苦戦し、下りだと思ったら、途中から上りになったり、本道と思ってしばらく急勾配を下って行ったら行き止まりになる等、完全に迷ってしまった。車道を下ればいいだけ、と思っていたせいで読図も全く行ってなかった。こうなると取るべき手段は一つ。登山教本等では禁止されている、沢を下ること。

すぐ近くには往路は通らなかった沢があり、周辺は手入れされた植林帯。植林があれば、何とか下ることができ、林道阿佐名頃線に出られるだろうと思い、左岸を下ったが、案の定、急勾配もなく、容易く林道に下りることができた。そこは駐車場所のやや西方の沢だった。
※記憶違いがある可能性があり、8つ目から先のカーブ数に誤りがあるかも知れない。重要な9つ目のカーブ三差路もしかり。そこの直進道入口左手のピンクのマーキングテープが目印。

続きを読む

フォトギャラリー:9枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア Tシャツ ロングパンツ ショートパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池
帽子 グローブ 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計
カメラ 虫除け 行動食

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

関連する山岳最新情報

登山計画を立てる